細やかな泡にクリーミーなチーズが包み込まれる贅沢なおいしさ
ブルゴーニュ地方のヨンヌ県はパリからも近く、大農場があちこちに点在しています。牧草に恵まれた土地では古くから乳製品の生産が盛んに行なわれていました。創業1957年のランセ社は、近隣で製造されているシャウルス、ブリ・ド・モーやムラン、またエポワスなどを熟成させて販売するのと同時に、オリジナルチーズの製造にも情熱を傾けています。今回紹介する「デリス・ド・ブルゴーニュ」は、「ブルゴーニュの大きな歓び」という意味があります。チーズから水分を取り除いた乾燥固形分中の脂肪分は75%(重量に対しては38%)と高い分、滑らかでクリームのコクが感じられます。いつも個性的なチーズを食べることが多い私は、清楚で塩分も控えめな「デリス・ド・ブルゴーニュ」を久しぶりに味わい、思わず初心にかえった気持ちで何度もパンにたっぷりと塗って食べてしまいました。しかもワインとも相性が良いのにはびっくり!