春に美味しい旬の味!
トロトロの羊乳製チーズを包み込むしっかりボディのボルドーの赤
ロックフォール村にほど近い石灰岩質のカルスト台地。荒涼としたこの大地で暮らす人々は、ロックフォール製造用に乳を売って生計を立てていました。かつて「ペライユ」が出回るのはロックフォールの製造が終わる初夏から秋にかけてでした。
しかし、その後ペライユ生産者たちは、ペライユ製造を主体とした独自の人生を歩むことを決意したのです。土地の砂漠化と闘う農民運動に参加した経験を持つジャン・フランソワ・ドンブル氏は、第一次世界大戦後の荒廃したこの地に1981年、妻のロジーヌと共に移り住み、自分たちで住居を建て、家畜小屋を造り、100頭の羊の飼育からスタートしました。二人は過疎化が進むアヴェロン県に莫大な投資をし、AOC推進委員長としても「ペライユ」の生産に力を注いできました。
カバスの地で生産される、このブランド商品「ペライユ」が人気を得ているのは、妻でありビジネスパートナーでもあるロジーヌの存在を抜きにしては語れません。農場に力を注ぐドンブル氏の傍らで、彼女はチーズの品質向上のために働いてきました。薬剤師助手としての研鑽を積んだその経験から、彼女は商品の味に的確なコメントをすることができたのです。そして今では製造責任者として重要な役割を果たしています。