お花見におすすめ!
お団子のように愛らしいチーズと華やかなロゼスパークリング
ひとくち食べただけで、口いっぱいにハーブが香る不思議なチーズ「ローヴ・デ・ガリッグ」。直径が約5cm、60グラムほどの、まんまるい形もユニークですが、山羊乳製のチーズが嫌いな人までも虜にしてしまいそうな、爽やかなチーズです。
「ローヴ」とは立派な角を持つ茶色の山羊の品種で、「ガリッグ」は南仏の石灰岩質の土地のことです。野生に近い山羊たちは1年中、南仏の乾いた土地に放牧され、力強い野生のローズマリーやタイムなどを食べているため、ハーブの香りの乳を提供してくれるのです。その乳からつくられるチーズが香り高いのは納得ですね。
ところで、私がこのチーズに始めて出会ったのはパリで開催されたチーズのサロンのことでした。香りのヒミツを知りたくて生産者に問い合わせたところ、「ローヴ種の山羊の乳に由来している。」という答えが返ってきてびっくり。ローヴ種の山羊に興味はわくばかりでした。そして、ついに3月初旬にパリで開催されるフランス中の家畜や農産物が大結集する「農業見本市」で探し出すことができたのです。今も、その感動が蘇ります。