チーズとワイン

世界のチーズ事典

世界のチーズから、それに合うワインをお探し頂けます。

ロカマドゥール

Rocamadour

2005年05月

フランス・ロット県を中心に生産されている山羊乳製チーズ。薄い円形が特徴。表皮はオフホワイトで、やや黄色みを帯びている。塩分も少なく、ミルクの風味が残るクリーミィで優しい味わい。

ロカマドゥール

滑らかなハーモニーが魅力的 フランスのロカマドゥールと、チリのカルメネール

南西フランスのケルシー地区屈指の観光地、ロカマドゥール。断崖絶壁の上には民家が居並び、教会がそびえ立っています。コイン型のチーズは、歴代の国王たちがこぞって訪れたという、巡礼地ロカマドゥールの歴史を背景に、この地方の特産品として知られてきました。オック語(中世プロヴァンス語)で「小さい山羊乳チーズ」という意味の「カベクー」と呼ばれていましたが、AOCの仲間入りを果たしたのを期に「ロカマドゥール」と呼ぶようになりました。南西地区ではポピュラーなシェーヴルですが、製造後10日目頃が食べ頃ですから、遠くまで旅をするチーズではありませんでした。今日、日本でも味わえるというのは、輸送が発達したおかげ。とはいっても、温度管理や湿度管理が難しく、現地で味わうようなクリーミィなロカマドゥールはなかなか手に入りません。

 ところで、以前農家のアトリエで製造を見学させていただいたのですが、まるでたこ焼きの作り方に似ていて笑えてしまいました。コイン型に穴が空いた大きなステンレスの版にホエー(乳清)を抜いたカード(凝乳)を詰め、へらを使って表面を平らにして、型から抜いたらできあがり。乾燥室で24時間、余分な水分を飛ばしたら、熟成室で6日間過ごすと出荷可能です。食べ頃は10~12日。

このチーズに合うワイン

今回、試食したロカマドゥールは、残念ながら最高の状態ではありませんでした。中身はクリーミィさを保っていましたが、表皮は少し乾燥が進んでいました。 続きを見る

この記事はフェルミエ監修の元に作成しております。
株式会社フェルミエ 取締役社長:本間るみ子 執筆:本間るみ子
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