チーズとワイン

世界のチーズ事典

世界のチーズから、それに合うワインをお探し頂けます。

モンターズィオ

Montasio

2004年02月

イタリア、フリウリ・ヴェネツィア ジューリア州を中心につくられているセミ・ハードタイプのチーズ。円筒状で、きめの細かい引き締まった身と、表皮に焼印された「モンターズィオ山」のマークが特徴。バランスの取れた味わいで、熟成につれて深みが増す。

モンターズィオ

イタリア同士の深い味わいモンターズィオとソアーヴェ

北イタリアの牛乳製チーズ「モンターズィオ」のふるさとはオーストリアとの国境、フリウリ・ヴェネツィア ジューリア州です。南にはアドリア海、北には標高2753メートルのモンターズィオ山がそびえます。チーズの歴史は13世紀まで遡ることができます。モッズィオ修道院でつくられていたチーズの製法は、やがてモンターズィオ山に住む人々に伝えられていきました。チーズの評価は年々高まり、1773年には州都ウーディネ市で価格を定め一定量を生産するようになっていきました。1880年頃からチーズの生産は協同酪農組合で生産されるようになり今日に至っています。

 山のチーズらしく約6kgの円盤形。側面にはモンターズィオの文字が刻まれています。また、DOPの証であるトレードマークの「モンターズィオ山」の焼き印が押されています。フレスコと呼ばれる熟成60日のモンターズィオはパン粉を付けてフライパンで焼いて食べるのがお勧めです。現地で最も好まれているのは熟成5~6ヵ月熟成のセミ・スタジオナート。しかしこの日試食したのは10~12ヵ月熟成のスタジオナートでした。噛みしめるほどに濃厚な味わいがあり、後味にはパイナップルのような甘みがじんわり。

このチーズに合うワイン

モンターズィオのコクが増し、ホクホク感が感じられたのは予想通りイタリア産の白ワイン「ボッラ ソアーヴェ クラッシコ トゥファイエ」でした。フランス産のマコンではワインが酸っぱくなりすぎるし、リースリングではワインの良さが消えてしまい、結局は同じ国同士のしっかりとした結びつきを感じてしまう結果になりました。 続きを見る

この記事はフェルミエ監修の元に作成しております。
株式会社フェルミエ 取締役社長:本間るみ子 執筆:本間るみ子
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