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「風通しの良い職場」ってどんな会社?具体例や風通しの良い職場の作り方を紹介

職場の風通しが良いと、社員の満足度や生産性が向上し組織全体のパフォーマンスを高める効果があるといわれています。「風通しの良い職場」が働き方改革の一環として注目される理由はそこにあります。
この記事では、「風通しの良い職場」とは具体的にどのような職場を指すのか、その特徴や作り方を詳しく解説します。また、風通しの良い職場づくりに役立つ施策や導入事例についても紹介します。

風通しの良い職場とは?社風が良い会社との違いは?

風通しの良い職場とは、社員同士の信頼感をベースに同僚、上司、部下が役職にとらわれず自由に意見交換できる環境、いわゆるコミュニケーションが活発な職場を指します。社員が働きやすい環境であることはもちろん、企業側にとっても、生産性の向上や離職率の低下などが見込まれるため、近年風通しのよさを重要視する企業が増えています。

一方、「社風が良い会社」とはどのような会社を指すのでしょうか?
社風とは、一般的には企業が持つ独自の価値観やスタイル、雰囲気を指します。業界が同じでも、創業年数や企業理念、企業の規模、歴史などさまざま要素によって社風が全く異なるということはあるでしょう。
業務内容が希望の職種だとしても、入社後に「社風が合わなくて、働きづらい…」と感じるケースもあります。また、同じ会社に入社した場合でも、Aさんは「社風が良い会社」と感じ、Bさんは「社風が良くない会社」と感じる場合もあります。それは、社風が自分に合っているかどうかは人それぞれだからです。

風通しの良い職場の特徴・具体例

ここからは、風通しの良い職場とは実際どのような特徴を持っているのか、具体例を交えて紹介します。

社内のコミュニケーションが活発

風通しの良い職場には、社員同士の会話や情報共有を日常的に行いやすい環境が整っています。部署を越えた交流や定期的なミーティングが行われることで、互いの状況を理解しやすくなり、連携がスムーズになります。これにより、誤解やミスの防止や問題解決、新しいアイデアの創出が促進されるなど職場全体の活気が高まります。

意見が言いやすい雰囲気がある

上司や同僚に対して遠慮せずに意見を伝えられる環境が整っているのも風通しの良い職場の特徴です。こうした環境は問題の早期発見や改善につながるだけでなく、社員のモチベーション向上や信頼関係の強化など従業員エンゲージメントの向上にも寄与します。「失敗を恐れず挑戦できる」「どんな意見も否定せずに受け止めてもらえる」という雰囲気によって、自分の意見を尊重されていると感じやすくなります。

従業員エンゲージメントについては、以下の記事を参考にしてください。
「従業員エンゲージメントとは?重要性や高めるための施策、従業員満足度との違いを解説」

組織内の人間関係が良好でストレスが少ない

風通しの良い職場では、社員同士が尊重し合い、協力し合う関係が築かれています。困ったときには助け合える体制があるため、無駄な対立やストレスが少ないのも特徴です。心理的な安心感があることで心身の健康を維持できるため仕事のパフォーマンスが向上します。

企業の方針やルールが明確

企業としての方向性やルールを社員に明確に提示している職場では、自分の役割を理解しやすく自信を持って仕事に取り組む基盤になります。上司からの不明確な指示や矛盾が少ないため、余計なストレスや混乱が生じることなく仕事に集中できます。透明性の高い運営は、社員の安心感を生み出し組織への信頼感を育みます。

社員にある程度の裁量が認められている

社員が自分で判断し行動できる裁量が認められているかどうかは、職場の風通しの良さを図るうえで欠かせない条件の一つです。過度な管理や指示がなく、自分の判断で仕事を進められるため、個々のスキルや創造性が発揮されやすくなります。もちろん、判断に迷った際やアドバイスが必要な場面では迅速なサポートが受けられる体制は必要です。しかし、ある程度の裁量が認められた環境は責任感や成長意欲を高め、やりがいを感じられる重要なポイントとなります。

多様性が認められている

風通しの良い職場では、性別、国籍、年齢、価値観などの多様性が尊重されています。異なる視点や背景を持つ社員が共に働くことで、新しい発想やイノベーションが生まれやすくなります。また、誰もが自分らしく働ける環境は、安心感と一体感を生み出します。

風通しの良い職場の作り方

風通しの良い職場を作るためには、社内コミュニケーションを活性化し率直な意見交換ができる雰囲気をいかにして作るかが重要になってきます。そのための仕掛けとして取り入れると良い施策をいくつか紹介します。

挨拶の推奨

人間関係を円滑にするうえで挨拶は誰にとっても欠かせない基本マナーです。今更「挨拶?」と思うかもしれませんが、「おはようございます」「お疲れさまです」といった簡単な挨拶を日常的に交わすことで、職場全体の雰囲気が明るくなり風通しも良くなります。特にリーダー的ポジションの人が率先して挨拶を実践することで、他の社員にも良い影響を与え、組織全体にポジティブな連鎖が生まれます。

マグネットスペースの設置など雑談しやすい場を作る

コミュニケーションを活性化するためには雑談が生まれやすい仕組みを作ることも重要です。休憩時間や仕事の合間に雑談できる場(マグネットスペースなど)を設けることで自然なコミュニケーションが生まれ、社員同士の関係性が深まります。

例えば、社内にオープンなカフェスペースを設ける施策もおすすめです。部署や役職を超えたカジュアルな会話が可能になり、異なる部署の社員が交流するきっかけになるだけでなく、新たなアイデアやコラボレーションの可能性が広がります。また、社内にカフェスペースを設けるほどの余裕がないときは、自動販売機を設置したリフレッシュエリアも有効です。短時間で気分転換しながら情報共有ができ、リラックスできる空間があることで、職場全体の活気が向上します。

社員が交流できる社内イベントを開催する

社員同士の交流を促進するため、会社主催の運動会やスポーツ大会の開催が盛んな時代もありましたが、時代とともに変化し大々的なイベントの開催は減りつつあるのではないでしょうか。
ただ、社員同士の交流を促進するために社内イベントを開催するのは今なお効果的な施策だといえます。イベントを成功させるためには時代に合わせて内容を修正する必要があります。社員の興味や要望を事前に把握し、参加しやすい内容やスケジュールを考慮していかに参加したくなるイベントを企画できるかが重要になってきます。

1on1ミーティング、ランチミーティングを取り入れる

1on1ミーティングやランチミーティングを取り入れることで、上司と部下が直接コミュニケーションを取る機会を増やせます。こうした取り組みは、業務の進捗確認の役割だけでなく、自分の意見を言いやすい雰囲気の醸成や個人の悩み・キャリア志向を理解する場としても有効です。
1on1ミーティングでは部下が意見を伝えやすい環境をいかに整えるかに注力すると、信頼関係が深まるきっかけになるでしょう。一方、ランチミーティングはリラックスした雰囲気で話せるため、より自由な意見交換が可能になります。

コミュニケーションツールを導入する

オフィスワークとリモートワークを組み合わせたハイブリッドワークが増えている現在、社内チャットやビデオ会議ツールなどの導入は風通しの良い職場を作るために必須のアイテムだといえます。効率的に情報共有できるツールの導入によって物理的な距離があってもコミュニケーションを活発に保つことができます。ただし、導入時には全員が使いやすいツールを選び、基本的なルールを設定することが重要です。

社内の状況をアンケートで把握する

定期的なアンケートを通じて社員の声を収集し、職場の現状や改善点を把握することが、風通しの改善につながります。アンケートを実施するだけでなく、アンケート結果をもとに具体的な施策を講じ、社員に「意見が反映されている」と感じてもらうことが重要です。

風通しの良い職場づくりのメリット・デメリット

ここからは、風通しの良い職場を作ることで生じるメリットとデメリットについて見ていきましょう。

メリット

風通しの良い職場のメリットとして、「従業員満足度の向上」「生産性の向上」「離職率の低下」などが挙げられます。自由な意見交換が可能になるため、業務上の課題が迅速に共有・解決されやすくなるほか、チームの一体感や柔軟な対応力が強化されます。

デメリット

風通しの良い職場にもデメリットになり得る注意点があります。例えば、自由な意見交換や自由裁量が行き過ぎると、意見の衝突や不必要な議論が増え、業務効率を下げるリスクや緊張感の欠如につながるリスクが生じます。また、社員間の距離が近くなることで、プライバシーの侵害や過剰な干渉を感じたり、社員の性格によっては風通しの良さをプレッシャーに感じたりする人もいます。
会社側に改善提案を受け入れる姿勢が不十分な場合、社員が「意見が無視されている」と感じモチベーションの低下を招く可能性もあるためバランスを保ちながら運用する必要があります。

風通しの良い職場作りの注意点

風通しの良い職場にはメリットだけでなく、運用方法を間違えるとデメリットにつながるリスクがあることが分かりました。風通しの良い職場作りを推進する上での3つの注意点を紹介します。

社内の分かりにくいルールをなくす

社内に不明瞭なルールや指示があると、社員が混乱し意見を言いにくくなります。例えば、業務フローや連絡ルールを簡潔に整理し、全社員が理解しやすい形で共有することが重要です。また、必要に応じてルールを見直し、時代や組織の状況に合った柔軟な運用を心掛けることで、透明性を高めましょう。

適度な緊張感を保つためメリハリを意識する

風通しが良い職場を目指す際、リラックスした雰囲気だけに偏らないよう注意が必要です。過度にフラットな環境になると、緊張感が薄れ、締まりのない職場になるリスクがあります。そのため、業務上の優先順位や期限を明確にし、必要な場面では緊張感を維持する環境の整備が重要です。一方で、休憩時間や非公式な場面ではリラックスした雰囲気を作ることで、オンとオフのメリハリが生まれます。このバランスを保つことで、風通しの良さと生産性を両立させることができます。

ゴールやビジョンを共有する

全社員が組織のゴールやビジョンを理解することで、個々の仕事が組織全体にどのように貢献しているかを意識できます。それが風通しの良さにもつながります。ゴールやビジョンが共有されていないと、「何のために働いているのか」という目的がわからなくなり、コミュニケーションが断片的になりがちです。
定期的に全体会議や情報共有の場を設け、社員一人ひとりが自分の役割を認識することが重要です。

【事例紹介】風通しの良い職場作りに役立つ「社長のおごり自販機」とは?

当社の「社長のおごり自販機」は、カフェスペースやリフレッシュスペースに設置することで社内コミュニケーションの活性化につながる仕掛けを設けています。飲料を無料でもらうためには2人で社員証を同時にタッチする必要があるため、雑談のきっかけをつくり、社内コミュニケーションの活性化につながるものとして導入する企業が増えています。導入後のサービス利用率は96%。さらに、利用した人の84%が「コミュニケーションのきっかけになった」と感じ、86%が「周囲に相談しやすくなった」としています。

事例紹介サンライフ・クリエイション様

サンライフ・クリエイション様では、コロナの影響でオフィスへの出社が減り、従業員がオフィスに集い会話するきっかけを作れないかと模索している状況で、「社長のおごり自販機」の存在を知ったそうです。導入する際には、数日前からカウントダウンPOPを掲示し、導入後はランチタイムに社内のLIVE配信チャンネルでマッチング風景を配信するなど周知徹底を図りました。導入から1年で誕生したペア数は1700組を超え、従業員にとって新たなコミュニケーションのきっかけになっているようです。詳しくは以下のインタビュー記事をご参照ください。

【サンライフクリエイション株式会社】導入企業インタビュー | 【公式】社長のおごり自販機 - 職場内コミュニケーション活性化に|サントリー

まとめ

風通しの良い職場は、社員同士や上司、部下など組織内のコミュニケーションが活発で、意見が言いやすい環境があります。これにより生産性が向上し、社員の満足度も高まります。職場の風通しを良くするためには、さまざまな施策がありますが、人が集まりやすいマグネットスペースなどを設けて、そこにいすやテーブル、自販機などを置いて会話が生まれやすい雰囲気を作るなど日常的な取り組みや工夫が不可欠です。