有楽斎(うらくさい)こと織田長益は天文16年(1547)に織田信秀の子、織田信長の弟として生まれました。武将として活躍し、晩年には京都・建仁寺の塔頭「正伝院」を再興、隠棲します。正伝院内に有楽斎が建てた茶室「如庵」は国宝に指定され、現在は愛知県犬山市の有楽苑内にあり、各地に如庵の写しが造られています。正伝院は明治時代に「正伝永源院」と寺名を改め、いまに至るまで有楽斎ゆかりの貴重な文化財を伝えています。
しかし茶人・有楽斎として名高い一方、武士・長益には悲観的なイメージも伴います。天正10年(1582)に起きた本能寺の変では、二条御所に籠る長益の主君・信忠(信長の長男)が自害したにもかかわらず、長益は御所を脱出したことから、京の人々には「逃げた(男)」と揶揄されました。さらにその後、信雄(信長の次男)に仕え、徳川家康と豊臣秀吉の講和を調整するなど存在感を示したものの、信雄が改易されると今度は秀吉の御伽衆に加わります。関ヶ原の戦いでは東軍として参戦し、戦後も豊臣家に仕えましたが、大坂夏の陣の前には家康の許可を得て主君から離れました。
信長、秀吉、家康の三天下人に仕えて時流を乗り切り、晩年を京で過ごした織田有楽斎の心中には、どのような思いがあったのでしょうか。本展覧会は、2021年に400年遠忌を迎えた織田有楽斎という人物を、いま一度総合的に捉えなおそうと構成したものです。
会期 |
2024年1月31日(水)~3月24日(日) ※各作品の出品期間は、出品作品リスト(PDF) をご参照ください。 |
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開館時間 |
10:00~18:00(金・土は10:00~20:00) ※2月11日(日・祝)、22日(木)、3月19日(火)は20時まで開館 |
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休館日 |
火曜日 3月19日は20時まで開館 |
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入館料 |
※中学生以下無料 |
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割引 |
◇100円割引 ※他の割引との併用はできません |
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音声ガイド |
¥600 音声ガイドの詳細はこちら |
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主催 |
サントリー美術館、正伝永源院、読売新聞社 |
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協賛 |
三井不動産、サントリーホールディングス |
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特別協力 |
織田有楽斎四百年遠忌実行委員会、株式会社エリジオン、NTTコミュニケーションズ株式会社、ソニーマーケティング株式会社 |
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