2017年8月1日(火)~8月31日(木) ※8月6日(日)のみ休館
屛風は、絵画作品であると同時に風除けや間仕切りの役割をもつ調度品として日本人の暮らしを彩ってきました。荘厳な「桐鳳凰図屛風」(きりほうおうずびょうぶ)をひらいて飾れば、鳳凰の棲むまばゆい黄金の世界が目の前に出現したかのように、その場が特別な空間へと早変わりしたことでしょう。からだを動かすと始まるインタラクティブな映像を通して、屛風に描かれた鳳凰のひみつを探っていきます。
19世紀に入って、日本でも厚みのあるガラスが開発されると、表面をカットして文様を施す切子がつくられるようになりました。無色透明な切子の多種多様なカット文様は、光の微妙な変化によってきらきらと輝き、さまざまな表情をみせます。展示では、本物の作品と切子のきらめきを拡大した映像によって、星々がまたたく宇宙のような空間を演出します。未知なる輝きとの出会いをお楽しみください。
宝珠(ほうじゅ)、打出小槌(うちでのこづち)、隠蓑(かくれみの)など、昔話にもよくでてくるアイテムは、縁起のよい意味をもつ宝物です。これらの宝物を一堂に集めたデザインである「宝尽文(たからづくしもん)」は、慶事を祝い、幸せを願う吉祥文様として多くの工芸品に施されてきました。「宝尽文」ばかりを展示した宝尽づくしの部屋に、おめでたさ満載の巨大な「色絵寿字宝尽文八角皿(いろえことぶきじたからづくしもんはっかくざら)」が登場します。お皿の中には宝物の意味がわかるクッションがたくさん。その中に入って、たくさんの宝物に囲まれながら、くつろぎのひとときを過ごせます。
絵具を吹き散らしたかのような「吹墨文」の徳利をみて、その涼やかな文様をことばで表すとしたら、どんなフレーズが考えられるでしょうか。マイクに向かってイメージすることばを叫ぶと、大きな白い徳利にさまざまな色やかたちの吹墨文が浮かび上がり、みんなの声でつくった新しい「吹墨文大徳利(ふきずみもんおおどくり)」ができあがります。
鼠の権頭(ごんのかみ)が人間の姫君と結婚するという奇想天外な物語が描かれた「鼠草子絵巻」。文字と絵で少しずつお話を読み進めていくのが絵巻本来の楽しみ方ですが、現代人にとっては、くずし字で書かれた詞書(ことばがき)や画中詞(がちゅうし)は読みにくく、鑑賞の際にもどかしい思いをすることがあるかもしれません。そこで、あらすじやセリフなどを現代語に置き換えた特別な音声ガイドを使いながら作品をご覧いただきます。鼠たちのいきいきとしたやりとりを聞くことで、物語の世界に入りこんだかのような臨場感あふれる絵巻鑑賞をお楽しみいただきます。
大胆な色使いや繊細なモチーフなどが目をひく江戸時代の小袖や能装束のほか、小袖の図案を集めた雛形本(ひながたぼん)、小袖を着たやきものの人形などをヒントに、タッチパネル上で地色と文様を選び、自分だけのキモノをデザインすることができます。完成したデザインはその場で大型ディスプレイに映し出され、展示室を飾ります。
※作品はすべてサントリー美術館蔵。約50件出品予定。
※本展は展示作品の撮影が可能です。
※本サイト内の記述、画像の無断転載・転用を禁止します。
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