2009年7月25日(土)~9月6日(日)
※作品保護のため会期中、展示替をおこなう場合があります。
※各作品の展示期間については、美術館にお問い合わせください。
日本と非常に馴染みが深いワシントン州最大の港湾都市シアトル。シアトル美術館は地質学者にして美術コレクターであったリチャード・E・フラー博士(1897~1976)により1933年に設立され、造形美術の交流と対比をテーマに、東洋美術・西洋美術・アフリカ美術にわたる世界各国の美術品を所蔵しています。この度、同館が所蔵する日本および東洋美術コレクション(約7,000件)の中より、選りすぐりの優品約100件が日本に貸し出されることになりました。アジア美術は、シアトル美術館コレクション形成の端緒であり、今もその中核として重要な位置を占めています。同館のまとまったコレクションが、アメリカ国外で一堂に公開されるのは世界で初めてのことです。
シアトル美術館のアジアコレクションの中心は、古代から近代におよぶ質の高い粒揃いの逸品を集めた日本美術です。縄文時代の土偶にはじまり、平安時代の仮名の名筆「石山切」、鎌倉時代の仏教絵画の名品「地獄草紙断簡」や、<浦島の手箱>の名で知られる漆工の名品「浦島蒔絵手箱」、室町時代のやまと絵屏風の注目作「竹に月図」、桃山時代の巨匠・本阿弥光悦と俵屋宗達による「鹿下絵和歌巻(しかしたえわかかん)」、かつて龍安寺の方丈をかざった狩野派絵師の襖絵、さらに江戸時代からは、シアトル美術館を代表する名品「烏図(からすず)」屏風、尾形光琳の水墨画屏風や葛飾北斎の肉筆浮世絵にいたるまで、日本にあれば国宝・重要文化財になるであろう貴重な作品が少なくありません
このうち、当初一巻の長大な巻物であった「鹿下絵和歌巻」は、その前半部分が細かく切断され、美術館や個人コレクションに分蔵されていますが、幸いにもシアトル美術館はその後半部分が切断されることなく伝存しています。今回、シアトル美術館が所有する後半部分と前半部分の断簡のうち数点が同時に展示されることは、本展のおおきな見所のひとつとなります。
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