天然水の森 東京農業大学奥多摩演習林プロジェクト
「天然水の森 東京農業大学奥多摩演習林プロジェクト」では、大学の研究や専門家の知識と、サントリーのこれまでの活動の知見を合わせ、調査や研究、森林整備活動を進めています。
このページでは「天然水の森 東京農業大学奥多摩演習林プロジェクト」の取り組みをご紹介します。
「天然水の森 東京農業大学奥多摩演習林プロジェクト」の取り組み
奥多摩演習林研修センター
奥多摩演習林研修センターを拠点に、研究や演習を実施しています。また全国の卒業生などを中心に集められた銘木で作られた資料館も併設しています。材質や肌触りを実感できるようになっています。
この活動に携わる専門家
山﨑 晃司
東京農業大学 教授
データ測定を用いた最先端の研究
森とその周辺の気象を測定する気象観測ステーションでは、日照、気温、湿度、雨量、風速、地温などの基礎的データを収集しています。
地上レーザーOWL(※)を使用し、立木の位置や樹高、胸高直径、材積などを計測。データの正確性を評価し、OWLを用いたデータ計測を、他の森へ展開することも検討しています。また、得られたデータは伐採する木の選定などにも利用しています。
森林内をレーザーで計測してデータ化する計測器
自然に配慮した作業道づくり
森林の調査や整備を効率的に実施したり、森林整備などで伐採した木を安全に搬出したりするためには、作業道の設置が欠かせません。しかし従来の道づくりは、大規模な土木作業が伴いがちで、環境に負荷をかけてしまう問題点があります。
「天然水の森 東京農業大学奥多摩演習林プロジェクト」では、ただ強引に道を切り開くのではなく、自然にやさしく丈夫で長持ちする作業道づくりを行いました。
その場で出た石や木の根株などを利用して作業道をつくり、その法面(※)には成長が早いミツマタを植え付けました。植物の根は、土壌流出を防ぐ役割も果たしてくれます。ミツマタはシカが好まない植物のため、シカに食べ尽くされる心配もほとんどありません。
作業道の両側につくられた斜面のこと。「のりめん」と読む
自然にやさしい作業道について見る伐採した木の有効活用(育林材)
「天然水の森」では、森林整備などで伐採した木を「育林材(いくりんざい)」と名付け、家具や建物に有効活用しています。「東京農業大学奥多摩演習林プロジェクト」で伐採した木は、東京農大・世田谷キャンパスの新研究棟などに使用されています。
伐採した木の有効活用(育林材)について見る
森の葉で描かれた作品
東京農業大学奥多摩演習林では、秋に、赤や黄色、オレンジ、こげ茶などさまざまに色づく木々が見られます。落ち葉で鳥を描き、森の美しさを伝える作品も生まれています。
協定地の詳細情報
- 所在地
- 東京都西多摩郡奥多摩町氷川
- 面積
- 約116ha
- 協定年月
- 2011年10月
- 協定期間
- 30年
東京農業大学奥多摩演習林で、研究と一体になった森林整備活動を実施するため、「天然水の森 東京農業大学奥多摩演習林プロジェクト」を協定。
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