SUNTORY CHALLENGED SPORTS PROJECT

谷真海の「チャレンジ、再び」 第3回「サントリー チャレンジド・スポーツ アスリート奨励金」についてご紹介

谷真海の「チャレンジ、再び」 第3回「サントリー チャレンジド・スポーツ アスリート奨励金」についてご紹介

今回は、サントリーCSR活動の一環である「サントリー チャレンジド・スポーツ アスリート奨励金」について紹介をします。

 この奨励金は、地域におけるチャレンジド・スポーツ(パラスポーツ)の普及拡大を目的として、各都道府県、政令指定都市の障がい者スポーツ協会から推薦を受けたチャレンジド・スポーツの未来を担う若手アスリートと各協会・競技団体等に対して給付するものです。

 パラリンピックは「TOKYO2020」の招致実現を契機に、パラリンピックへの認知度が高まり、スポーツとして一般の方々にも応援して頂ける雰囲気が広がりつつあります。同時に、サポート企業が増え、パラアスリートも五輪競技のように社員として企業に所属し、競技に打ち込める環境が広がりつつあります。

 とはいえ、これから世界を目指していく若いパラアスリートにとっては、大会や合宿の遠征費や、義足や車いすなど競技に使用する道具への費用負担も大きいのが現状です。

 私自身がパラリンピックと出会い、本気で打ち込みはじめた時期はちょうど大学生から社会人になった頃でした。いまでこそ、パラスポーツを応援するサントリーでも、当時の社内は「パラリンピックって?」という人もたくさんいる状況だったと思います。

 そもそも私もアスリートとして採用されたわけではありませんでした。入社1年目に04年アテネ大会に出場が決まり、はじめは有休消化等で対応しましたが、会社と相談させてもらいながら少しずつ競技を継続する環境が整備されてきました。

 その後、パラアスリートとしてチャレンジを継続しながら、CSR活動として次世代育成活動や復興支援活動に取り組む中で、私自身も夢に向かって挑戦する素晴らしさを伝える活動を広げさせてもらいました。パラスポーツを通して、未来の担う子供たちに、人間の持つ可能性や困難があっても目標や夢を持って前を向く逞しさを感じてもらう活動にやりがいを感じてきました。今その輪は広がり、チャレンジド・スポーツはCSR活動の大切な活動の一つとなっています。

 

 サントリーチャレンジド・スポーツの普及・強化や育成への支援は、東日本大震災の復興支援からスタートしました。この活動も広がりを見せ、東北限定から全国へ拡大し、全国の次世代パラアスリートを支えるというミッションが生まれています。

今年度も全国で81名の選手、25団体への採択が決定しています。多くの「仲間」と共に世界を目指せることを嬉しく思います。

自分自身が世界を目指していく過程の厳しさを経験しているので、サントリーがこうして未来を担う全国のパラアスリートを応援していることに、とても感慨深い思いにもなります。

 TOKYO2020のレガシーでもありますが、震災復興と同じで、人々の記憶は時間とともに薄れていきます。TOKYO2020で広がったパラスポーツの普及や認知拡大を継続していく活動として、サントリーが取り組む奨励金制度には意義があると考えています。

 私自身は自らもアスリートとしてトライアスロンの舞台へ復帰しましたが、この取り組みにおいても、発信していく役割を担っていきたいと思っています。

 この奨励金を活用しているアスリートの中には、すでに今夏のパリ・パラリンピックの日本代表に内定している選手たちもいます。このサイトの中で、対談などを通してこれから紹介の機会を作っていけたらと考えています。


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 このコラムでは、アスリートたちの無限大の可能性への挑戦を応援する「サントリー チャレンジド・スポーツ プロジェクト」の取り組みと合わせて、私自身の日々のスポーツとの交わりや楽しさを綴ります。(掲載不定期)

PASSION FOR CHALLENGE
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