SUNTORY CHALLENGED SPORTS PROJECT
連載コラム「谷真海のパラリンピアン・ライフ」ママアスリートの栄養管理
月に一度、産経新聞の「月刊パラスポーツ」で、『谷真海のパラリンピアンライフ』というコラムを連載させていただいてます。
今回(11/30掲載分)は、栄養について。
ウイダーの管理栄養士、細野恵美さんにアドバイスをいただきながら、栄養にも以前より気を配るようになりました。
ママアスリートとして、トライアスリートとして、試行錯誤の日々は続きます。寒さに負けずに、トレーニングに体調管理に頑張ります!
以下、産経新聞でのコラムより
アスリートにとって、バランスの取れた食事はパフォーマンス向上に重要な要素です。しかし、仕事や育児に時間を取られるママアスリートが完璧な栄養バランスに気を配ることは、とても難しいのも事実です。
陸上時代は栄養バランスやタンパク質摂取を意識していましたが、トライアスロンは加えてスタミナ強化が大事になります。1日の中で、プールで泳ぎ、ジムで体を鍛え、さらに走ったりと運動量も格段に増える中、練習前にはゼリー飲料やおにぎりで糖質を取り、練習後も理想とされる30分以内にリカバリーのためのプロテインや食事などを摂取します。
また、義足の場合、長時間の運動によって義足との接続部がすれて痛みが生じることも頻繁にあります。そんな時は、傷や炎症の治りが早くなる効果がある亜鉛を多く含む食材を意識的に取るようにしています。
鉄分やビタミンも大切なので、ひじきの煮物を作り置きしたり、ホウレンソウや小松菜はいつも冷蔵庫に入れておくように心がけています。野菜たっぷりのスムージーは1歳の息子も大好きです。毎食、完璧に取るのは難しいので、例えば朝やランチで野菜が足りなかったと思えば、夜のメニューで多く食べるなど、1日をトータルで考えるように対策しています。私自身が栄養バランスを意識することで、家族の健康にも良い影響があります。
このように生活に取り入れやすいようアドバイスを下さるのは、今春からサポートを受けているウイダートレーニングラボ(東京都港区)の管理栄養士の細野恵美さんです。スキー女子ジャンプの高梨沙羅選手も担当されています。普段の食事で足りていない栄養素を分析してもらったり、定期的に全身のサイズや筋肉量、体脂肪率を測定してもらい、変化をチェックして頂けるのもありがたいです。
年齢を重ね、一日一日の食事の積み重ねで選手寿命も変わってくる-。そんな思いも強くなりました。