メキシコ・ハリスコ州にある村の名前「テキーラ」に由来。この村を中心に品質優良なブルーアガベ(=テキーラの原料)が収穫できる地域で栽培されたブルーアガベを使用し、蒸溜した酒をテキーラと呼ぶ。
現在では、原産地呼称制度によってテキーラ規制委員会(CRT)が管理しており、その規定を満たすものだけが「テキーラ」と名乗ることができる。
テキーラの原産地呼称制度は、サウザ家3代目、ファビエルの尽力により成立した。その1974年以降、順次細則が規定されていった。
多岐にわたるが、主なものを上げると次のような規定がある。
・アガベが収穫できるハリスコ州、グアナファト州、タマウリパス州、ナヤリ州、ミチョアカン州で栽培されたブルーアガベを使用すること
・原産地呼称で保護された指定5州(ハリスコ州、グアナファト州、タマウリパス州、 ナヤリ州、ミチョアカン州)で育成したブルーアガベを使用し、製造・蒸溜されたも のであること
・原料のアガベを51%以上使用すること
・アルコール度数は35〜55%であること
蒸溜所には公認規格NOM(ノルマ・オフィシャル・メヒカーナ)による生産者番号が与えられている。ちなみにサウザのNOMは1102。
テキーラの原料は英語でBlue Agave(ブルーアガベ)、原産地メキシコではAgave Azul(アガベアスル)と呼んでいる。正式にはアガベ・アスール・テキラーナ・ウェーバー。サボテンと間違われやすいがアロエに近い竜舌蘭(リュウゼツラン)の一種である。
原料として使われるのは葉の部分ではなく地下茎の直径70〜80cm、重さ40kg前後まで育った球茎で、巨大なパイナップルのような形からスペイン語の「ピニャ」と呼ぶ。
ピニャが良質であるかどうか、それがテキーラの品質に大きく影響する。
各蒸溜所は、それぞれの工程で独自の製法を取り入れることによって、
味わいの個性を生み出しています。
原料の使用割合によってはテキーラは100%アガベテキーラとテキーラのふたつのカテゴリーに分けられている。テキーラはブルーアガベを51%以上使用し、残りはサトウキビの糖蜜や砂糖、ブドウ糖などで補糖したりする。サウザ シルバーやゴールドは100%アガベテキーラでは ありませんがメキシコ産トウモロコシを使用しており、他社とは異なる高品質なテキーラにこだわりつづけている。