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ルネサンスの大芸術家

レオナルド ダ ヴィンチの作品は、「最後の晩餐」、「モナリザ」をはじめ、世界に広く知られている。絵画、彫刻、建築、舞台芸術、音楽、軍事、土木、人体、航空など、多方面に知識と興味を持っていたとされる。私たちが今でも彼の創作活動の源を知ることができるのは、レオナルドのメモやスケッチの集積である「アトランティコ手稿」が残されているからだ。遺品として残された1000枚以上の手稿を後世に集め、まとめたもので、現在はミラノのアンブロジアーナ図書館に収蔵されている。

レオナルド ダ ヴィンチの肖像画

ヴィンチ村の自然が
彼の創作の源

レオナルドの両親は正式な結婚をしておらず庶子として生を受けたとされる。そのため、公証人で野心家の実父ではなく、ヴィンチ村で悠々と暮らす祖父と叔父に育てられた。天体を観測し嵐や水の力に驚き、植物や動物に関心を持ち、飛ぶことを夢見て、探究心を養った。現在でもヴィンチ村には、レオナルド博物館があり、空を飛ぶための模型、布を織るための機械、軍事機具、航海のための模型など、原案をもとにしたモデルがたくさん展示されている。

レオナルド博物館グライダー研究に用いられた蝙蝠翼