大人気スペインチーズと日本女性が作るワイン 国交400年に乾杯!
世界には数えきれないほどのチーズがありますが、その多くが円形をしています。そんな中、スペインの「テティージャ」は群を抜いてユニークな形。なんと、ふっくらとした乳房を思わせる円錐形で、「テティージャ」という名前もまさに「おっぱい」という意味があります。
故郷はスペイン西北端のガリシア地方。独自の文化圏をもったガリシアの言葉はポルトガル語に似ており、そこに暮らす人々も穏やかでポルトガル人に似ていると言われます。スペインは羊乳製チーズの生産が多いのですが、温暖で湿度が高い海洋性気候のこの地方は、牛の生育に適した緑豊かな牧草地に恵まれたため、古くから乳牛が飼われ牛乳製チーズが多く作られてきました。「テティージャ」はそんなガリシア地方を代表するチーズ。表皮は滑らかで黄色みを帯び、愛らしい見た目そのままのミルキーな味わいです。ティスティング会では「外側はミルクキャラメル、中心部は発酵バターのよう」というコメントがありました。まさにその通り、よく味わってみると表皮付近と中心部で食感も味わいも違います。
スペインでは庶民的なマーケットから高級食材店にまで並ぶほどポピュラーな存在です。そのまま食べるのはもちろん、現地ではパイなどのお料理にもよく使われます。