チーズとワイン

世界のチーズ事典

世界のチーズから、それに合うワインをお探し頂けます。

マコネ

Maconnais

2007年03月

ワインの産地として有名なマコン地区で生産される、ひと口サイズの「マコネ」。爽やかな香りからは微かにハーブを思わせる香りが感じられます。熟成別にもその味わいを楽しむことができ、まだ酸味の感じられる状態から、コクの増したしっかりとした熟成まで幅広く楽しめるのも、魅力の一つです。

マコネ

これぞ王道のマリアージュ
マコン村の山羊乳チーズと地元産ワイン

今年も桜の季節がやってきました。ボジョレーを楽しむのは11月のヌーヴォーだけではなく、4月は「桜とボジョレー」を楽しむイベントが、SOPEXA(フランス食品振興会)によって日本各地で開催されています。色合いも味わいも、この季節にはぴったりと言えましょう。ボジョレーにはやはり優しい白かびタイプのチーズを合わせたいところですが、今回は同郷にこだわり、山羊乳製の小さなチーズ「マコネ」を選んでみました。

ブルゴーニュ地方の南に位置するマコン村は昔からワイン造りの盛んな地域として栄えてきました。ブドウ農家は畑の下草を食べてくれる山羊を飼い、自家用の山羊乳製チーズをつくって生活していました。ぶどう畑での作業の合間に食べるにはちょうど良い大きさだったからか、母から娘へと伝統は受け継がれ、今も400農家がマコネを造っているといいます。とはいえビジネスをしている農家は20軒足らず。その中でも評判のシュヴネ家は、家族総出で2000頭の山羊の世話をしています。餌の管理から山羊の世話まで休む間もありませんが、山羊がペットだったという現社長のティエリー・シュヴネ氏は、山羊との生活を楽しんでいるようです。人なつこい山羊を見れば、いかに大切にされているか感じることができます。山羊乳が良質なら、チーズが美味しいのは当然の事。山羊乳特有のクセはほとんど感じられず、むしろクリーミィで甘みを感じるほどです。

このチーズに合うワイン

 今回、ボジョレーに合わせたのは21日熟成のまだ若い「マコネ」です。予想通り、フレッシュ感の残る「ジョルジュ デュブッフ ボジョレー」との相性はぴったりでした。 続きを見る

この記事はフェルミエ監修の元に作成しております。
株式会社フェルミエ 取締役社長:本間るみ子 執筆:本間るみ子
東京都港区愛宕1‐5‐3 愛宕ASビル
Tel:03‐5776‐7722 Web:www.fermier.co.jp

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