一口で二度美味しい!ラヴェッジョーロとマドンナの新・スイーツ
待ちに待ったサッカーの世界大会が開幕しました。30℃を超えるうだるような暑い日はビールといきたいところですが、今回はちょっと粋なデザートを紹介したいと思います。
「サッカーの世界大会」にちなみ、開催地のドイツワインと、チーズは夏らしいさっぱりしたフレッシュタイプをいくつか用意しての実験でした。チーズを食べたあとにワインを飲み、口の中で二つが合わさりハーモニーを醸し出す・・・というのが、いつものパターンですが、今回はまったく新しい方法を生み出したのです。
凝乳酵素を入れたミルクが緩やかに固まる様子は、何度見ても不思議に思えてしかたありません。ミルクが固まった状態を日本語で凝乳(ギョウニュウ)と言いますが、英語のカードと呼ぶ方が響きがいいですね。杏仁豆腐のような状態に固まったところで、ナイフやハープで均一にカットしていくのですが、その大きさがチーズの硬さや大きさを決める条件になります。羊乳は牛乳や山羊乳と比べて、少し硬めのカードが出来上ります。そのせいか、羊乳製チーズの生産地域では固まった状態のカードを好んで食べておりました。イタリアはトスカーナ生まれの「ラヴェッジョーロ」もカードチーズのひとつです。ツルンとした喉ごし、羊乳製特有のコクと甘みがあり、新鮮なうちに食べるのが身上です。そのままでも十分美味しいのですが、グラニュー糖やハチミツをかけて食べる事をお勧めしています。