イギリスのスティルトンとチリのカベルネが出会ったら
9月末の週末、英国コッツウォルズのストーで第7回目のBritish Cheese Awardsが開催されました。600種を越えるチーズの品評会や展示会では新しく開発されたブルーチーズも多く見かけましたが、やはりスティルトンは別格です。というのは、地域に根付いた伝統的手法で作られるチーズだからです。第2次世界大戦の直前1936年に、Stilton Cheesemakers Associationが設立され、トレードマークが定められました。製法はもちろん、生産地区もレスターシャー、ノッティンガムシャー、ダービーシャーのみと厳しく取り締まっています。現在は6社だけでしか生産が許されていません。人によってそれぞれ好みのブランドがありますが、私たちが試食したのはクロップウェル・ビショップ社のもの。残念ながら今回のコンテストでは期待された金は取れず、銅メダルに終わりました。