[an error occurred while processing this directive]

登美の丘ワイナリー通信

ワインづくりの現場から

ぶどうづくり

成熟までのぶどうたち

こんにちは。

サントリー登美の丘ワイナリー栽培担当の上條です。

連日猛暑が続いておりますが皆様いかがお過ごしですか。

今回は私の担当している畑のぶどうについて、春から最近までの様子をお伝えします。

 

春先に萌芽した芽が展葉し、すくすくと伸び、5月にはぶどうの房の基になる花穂が現れます。

 

1_220901.jpg

 

萌芽から70日前後でキャップといわれる帽子がはずれ、可愛らしい白いブドウの花が咲く、「開花」の時期を迎えます。

 

2_220901.jpg

 

その後、受粉して実になっていきます。ぶどうらしくなってくる時期です。

 

3_220901.jpg

 

そして現在、ぶどうの実が熟していく季節となり、ヴェレゾンと言われるぶどうの色づきが始まりました。

 

4_220901.jpg

 

5_220901.jpg

 

ヴェレゾンとはぶどうが成熟するにつれ、甲州ぶどうの場合は緑色だった実が黄緑色から紫色、赤色へと色づいていく現象です。ぶどうは房の中で上から下に色づいていくわけではなく、ランダムに色づいていきます。

最初に色づきだした房を見つけた時は、これから圃場全体が色づき出すことを思い、とてもわくわくした気持ちになります。

 

6_220901.jpg

 

さて、ぶどうの生育には人間の体と同じように、大きくなる過程において、そのステージに応じて色々な栄養を必要とします。葉や実が大きくなる時期には主に窒素やリン酸、カリウムが重要になります。これらを吸収し、光合成をすることによって、美味しさに必要な成分が作られ、粒の中にギュッと詰まった実ができていきます。

 

また、良いワイン用ぶどうには適度な水分が必要で、基本的にはあまり降水量が多すぎない方が良いとされています。ぶどうが凝縮されることで、作り出された成分が凝縮し、味わいの濃いワインが生まれることに繋がります。今年は記録的に梅雨が早く明けたこともあり、1月から7月末までの降水量は、平年と比べて120㎜少なくなりました。(気象庁韮崎測候所データ調べ)。現在、病気もなく健全に育っており、特に粒が小さく良いワインが期待できる品質に仕上がってきていると感じます。

 

このように、毎年変化する栽培環境の中で、良いぶどうとなるように私たちは日々、ぶどうと向き合っています。お盆休みも明け、この後はいよいよ本格的な収穫、仕込みのシーズンが到来します。今後、ぶどうの成熟の状態を見極め、収穫のタイミングを決定していきます。

皆様、ぜひ今年のワインを楽しみにしていてください!

<おすすめワイン> ジャパンプレミアム マスカット・べーリーAロゼ

やさしく淡いロゼカラー。マスカット・ベーリーAの特長のフレッシュなイチゴ、砂糖を焦がしたような甘い香りに加え、 わずかにミントのような香りが感じられます。口当たりはやさしく心地よい甘みと果実の自然な酸味が感じられ、 やわらかい甘みが爽やかで、余韻にもやさしい味わいです。

 

<カーヴ・ド・ヴァン オンライン>

https://cave-online.suntory-service.co.jp/shopdetail/000000006870/ct1493/page1/order/

 

<登美の丘ワイナリー営業のご案内>

2022年8月29日(月)~9月8日(木)はワインショップのリニューアル準備に伴い、工場見学および場内全施設を休止いたします。

 

登美の丘ワイナリー通信のTOP

TOPへ戻る