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登美の丘ワイナリー通信

ワインづくりの現場から

ぶどうづくり

持続可能なワイン造りを目指して

登美の丘ワイナリーの鈴木謙作です。今日は私たちがぶどう畑の中で行っている環境に対する取り組みをお伝えしたいと思います。
 
世界で地球温暖化が問題視され、いかに温室効果ガスの排出を削減するかに注目が集まっています。ぶどう栽培でも地球温暖化は他人事ではなく、ぶどうの着色などに影響を与えています。そんな中私たちは土壌中により多くの炭素をとどめさせる【4パーミル・イニシアチブ】という取り組みを進めています。【4パーミル・イニシアチブ】とはCOP21で提唱された地球温暖化対策の一つで、世界の土壌に含まれる炭素量を毎年4/1000(4‰)ずつ増やすことで、大気中の二酸化炭素の増加を抑えるという取り組みです
 
 
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ぶどうは生育していく中で光合成の働きにより、大気中の二酸化炭素を取り込んでいます。取り込まれた二酸化炭素は枝や葉、ぶどうの実などに変えられていきます。特にぶどうの剪定枝には多くの炭素が蓄積されていますが、そのままの状態ではすぐに土壌の中で分解され、大気中に放出されてしまいます。より長く、より多くの炭素を土壌中にとどめさせるために、剪定枝を専用の道具を使い炭の状態にして土壌に戻しています。非常に手間はかかりますが、農業の分野でできる温暖化対策だと考えています。

 
 
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また、登美の丘ワイナリーではぶどう畑に下草を生やした状態で栽培する草生栽培を長く続けています。この草生栽培は土壌の排水性や物理性の向上、微生物などの土壌多様性向上のために行っていますが、大気中の二酸化炭素を土壌の中にとどめさせる方法でもあります。

 
 
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草生栽培を行いながらぶどうを作り上げるには、除草作業を行う必要があります。ぶどうが健全に生育するために、害を及ぼす虫の住処を少なくしたり、風通しを良くしたりするためです。これまでその除草作業には化石燃料をエネルギーとした機械が使用されてきました。肩掛けの草刈り機など小型なものから、トラクターなどの大型なものまで様々な除草機械を使っていました。地球温暖化を考えた中で、私たちも温室効果ガスの排出をより抑える技術の導入を行いたいと考えています。その一つが太陽光発電を利用したエネルギー取得です。特に日照時間の長い山梨県では有用な技術だと考えています。現在、ぶどう畑では試験的に太陽光発電を利用した除草機械を稼働させています。

 
 
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剪定枝の炭化や草生栽培、太陽光発電によるエネルギー取得などにより、地球環境に影響の少ない技術を用いてぶどうを栽培することで、これからもこの土地で持続可能なワインづくりを行っていきたいと考えています。

今、登美の丘ワイナリーでは一部の品種でぶどうが色着き始めました。収穫まであと少し暑い夏を乗り越えていきたいと思います。

 

 

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深刻化する海のごみ問題について、海なしやまなし発!海ごみZEROプロジェクト実行委員会とともに共同開発した商品となります。
海がない山梨県ではありますが「未来の海のために今できることを。」というメッセージが込められています。
山梨県内限定となりますが、ワインから環境を考えられるきっかけになれる商品だと思っています。
*登美の丘ワイナリー ワインショップでも販売しております。
 

”海なし県”山梨からも、未来の海のために今できることを。ごみ拾いモザイクアートラベルワイン「継往海来 甲州」発売(サントリー共同開発)|海と日本プロジェクト広報事務局のプレスリリース (prtimes.jp)

 

<ワインショップ情報>

ワインショップ改修工事に伴い、ワイン・グッズの販売は仮設ショップ(ゲストハウス)にて行っております。

ワインのテイスティングは、特設会場(野外)でのご提供、また限定メニューとなります。

お客様にはご不便をおかけしますが、ご理解いただきますようお願いいたします。

営業日:金・土・日・祝日

時間:10時~16時

ご来場の際にはHPをご確認ください。

https://www.suntory.co.jp/factory/tominooka/?fromid=2events

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