皆さんこんにちは。長野県でぶどう栽培を担当している関千奈美です。
冬の寒さも和らぎ、春の草花ほころぶ新緑の季節が巡ってまいりました。
今回は自社管理畑の冬から春にかけての様子をご紹介いたします。
私たちが管理しているぶどう畑は長野県東信地区に属する立科町にあります。
ここは北に浅間山、南に八ヶ岳を望み、東に碓氷峠、西に和田峠があり、山々に囲まれた自然豊かな地域になります。
周辺ではリンゴなどの果樹をはじめ、野菜、稲作、畜産も盛んです。
圃場のある立科町の位置
立科圃場は標高780m、年間降水量1,000mm以下、日本屈指の晴天率を誇り、昼夜の寒暖差が大きな場所です。
栽培品種は白ワイン用品種の甲州が主体で、2016~2018年にかけて植付けを行っています。
日当たりの良い場所では果実が濃いピンクに色付きます。
収穫直前の甲州
今年は全国各地で大雪に見舞われましたが、例年は積雪の少ない立科でも最大20㎝強の積雪を観測しました。
一夜にして積もることも多く、場合によっては雪かきをしなければなりませんので、朝はドキドキしながら出勤していました。
2月の畑の積雪状況
雪に埋もれた作業車
積雪後には雪上に野生動物の足跡が残ります。日中に姿を見せることは滅多にありませんが夜間は活発に活動しており、確かに動物たちが息づいていることを感じることができます。
圃場外周にはシカよけの獣害フェンスが張り巡らされていますが、それでも完全に防ぐことはできないため、隙間を縫って動物たちが現れます。
この日も中型動物の足跡を確認することができました。中には果実を好んで食べる動物もいるため、秋にかけて成熟していく果実をどう守っていくのか、野生動物たちとの知恵比べが始まります。
中型動物の足跡
近隣の田んぼに残ったシカの群の足跡
これからぶどうの動きもどんどん活発になってきます。
2022年もより美味しい日本ワインをお届けできるようなぶどうづくりに取り組んでまいります。今後はその様子もお伝えして参りますのでお楽しみに。
足元に咲き乱れるタンポポ