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登美の丘ワイナリー通信

ワインづくりの現場から

ワインづくり

安心・安全な製品をお届けするために

皆さんこんにちは。登美の丘ワイナリー品質担当の圓谷です。本日は、冬のワイナリーの現場についてご紹介します。ぶどうが実っていない寒い冬は一体何をしているの?といった疑問をお持ちの方、いらっしゃるのではないでしょうか。実はワインをいよいよお客様の元へお届けするために重要なことをしています!
 
現場では、「瓶詰」を行っています。簡単に言うと、栽培、醸造、熟成を経て、美味しさのぎゅっと詰まったワインを瓶に詰める工程です。ですが、瓶詰を行うには厳しい規格のもと、徹底した衛生管理とスピードが欠かせません。
実際にどのようにして瓶詰を行うかについてご紹介します。まず、詰める瓶の中を洗浄します。次に醸造したワインを瓶に充填します。そして、キャップもしくはコルクで栓をし、キャップシールやラベルを製品に貼ります。これらの工程の中で、ワイン中に異物が混入していないか、またラベルなど外観に傷や汚れがないか、1本1本目視検査を行っています。徹底した衛生管理のもと、厳しい検査に合格した製品を段ボールに詰め、出荷を待ちます。
 
 
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充填、キャップをした製品です。この先の工程で製品に光を当てて目視で異物混入が無いかチェックします。機械だけでなく、人の目も使って安全安心なワインをつくっています。
 
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ワインが充填された製品に、ラベラーでラベルを貼っています。中味の安全に加えて、ラベルに汚れや傷、曲がりなどが無いかチェックを行い、外観も美しい製品をつくっています。
 
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瓶に製品のロット番号を印字しています。お客様の手元にワインが届いた後も、お客様に安心してワインを楽しんでいただくために、いつどこで製品がつくられたかを記録しています。
 
そんな瓶詰作業の肝となるポイントをご紹介します。まずは、「品目に対して決められた包材を間違いなく使用すること」です。一見当たり前のことのようにも思えますが、ワインの特徴としてヴィンテージがあることが挙げられます。すなわち、毎年新製品を発売しているようなもので、使用するラベルなどの包材も常に変わるのです。そのため、使用する包材をしっかりとチェックすることが欠かせません。
次に、「前日までの機械のテスト運転」が必須です。瓶詰では失敗が許されません。もし瓶詰ができなくなってしまうと、お客様にワインをお届けするのが遅れてしまうなどの恐れがあります。そのため、各機械の動作確認を念入りに行い、確実に瓶詰が行えるようにしています。
そして最後に、「検査された間違いのない製品をお客様にお届けする」ということです。製造時の目視検査に加え、瓶詰時のワインの微生物管理および品質担当者による出荷前検査など、確実に検査を行い、自信を持ってお客様に安心なワインをお届けしています。実は瓶詰作業はワイン製造の中で一番お客様に近い存在であり、最後の砦とも言えるのです。
 
その他にも、ワインの成分分析をはじめとした厳しい規格をクリアしてお客様の元へお届けしています。どの工程も、お客様に美味しく召し上がっていただくためにとても重要な役割を持っています。
今回は、栽培や醸造、熟成とはまた違ったワインづくりの現場をご覧いただきましたがお楽しみいただけましたでしょうか。沢山の愛情をこめてつくり上げたワインをお客様に安心して楽しんでいただけますよう、これからも精進いたします。今後もサントリー日本ワインにどうぞご期待ください!
 

<おすすめワイン> 津軽産ソーヴィニヨン・ブラン2019

フレッシュな果実の味わいから、時間の経過とともに桃のような甘やかな味わいに変化する、とても楽しいワインです。ぜひ皆様もお試しください!
 

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