いよいよ今年も残りわずかとなって参りました。
登美の丘ワイナリーにとって2021年はどんな年だったでしょうか。
この一年を振り返ってみました。
◆1月13日に恒例の年初の儀式「剪定式」を執り行い、今年の作業が始まりました。前日には登美の丘ワイナリーに初雪が降りました。神事に先がけ行われた守り神であるお稲荷さんへの参拝は、そんな極寒の中でとなりました。
◆3月5日には登美の丘ワイナリーのプティ・ヴェルドの畑で、「ぶどうの涙」(水揚げ)が観察できました。例年並みのタイミングです。今年の春先はあまり急激に冷え込むこともなく、人間にとっても、そしてぶどうにとっても過ごしやすかったのではないでしょうか。
◆3月27日には満開の桜の下、ショップも営業再開しました。
◆4月になると気温がやや低めとなりましたが、ぶどうの萌芽は平年並みとなりました。その頃登美の丘ワイナリーの敷地内では、筍やタラの芽、こごみ等の山菜がたくさん採れました。従業員は毎年、この自然の恵みを楽しみにしています♪
◆5月は平均気温が平年よりやや高く、降水量はやや少なめでした。
ぶどうの開花は品種ごとの差が少なく、畑は白い小さな花で一斉に甘い香りに包まれました。
その後梅雨入りは6月14日頃、平年より7日遅くなりました。
◆梅雨明け後は好天が続き、7月下旬に登美の丘でいち早くメルロのべレゾン(着色)が始まりました。
その頃製造現場では、今年の仕込みに向けての点検や機器の洗浄が念入りに行われていました。
◆8月31日に「収穫・仕込み始め式」を執り行い、リースリング・フォルテ種から収穫を開始しました。
契約農家さんからも続々とぶどうが運び込まれ、ワイナリーは一気に活気づきました。
◆自園では9月以降、ぶどうを丁寧に観察しながら熟期を伺い、ギリギリのタイミングまで待って収穫を行いました。そのためメルロ、プティ・ヴェルド、カベルネ・ソーヴィニヨンなどの収獲が10月8日からの約10日間に集中。作業は大変でしたが、成熟を見極めることで質の高いぶどうを得ることができました。
そしてぶどうを引き継いだ製造現場では、極力ポンプを使わずにすべての工程でぶどうを丁寧に取扱い、選果も充分に行い、ぶどうごとの品質と個性を活かす醸造を行いました。
◆11月3日は山梨ヌーボー解禁日。「ジャパンプレミアム甲州新酒2021」「ジャパンプレミアムマスカット・べーリーAロゼ新酒2021」を発売。
11月7日にはつくり手3人による「2021新酒トークライブ」をワイナリーからYouTubeにて配信し多くの皆様と新酒を楽しみました。
◆12月16日には、今年仕込んだワインの品質を確認するテクニカルレビューが行われました。ぶどうづくり、ワインづくりに関わったすべての人が、今年醸造したワインを品種別、産地別、農家別にテイスティングをして評価しました。
手間と時間を惜しまずに、出来る限りの尽力で栽培したぶどう、醸したワインが、これからどのような味わいに仕上がってるか。議論をした結果から、改善に向けた仮説と検証をくりかえし、今後のワインづくりに活かしていきます。
◆今年のお客様の受入れは12月20日をもって終了いたしました。営業期間は短かったですが、多くのお客様にご来場頂き、リアルなワイナリーを楽しんで頂くことができました。
今年もサントリー日本ワイン、登美の丘ワイナリーをご愛顧頂きありがとうございました。来年も皆様に美味しいワインをお届けできるよう、そしてご来場頂いた方に楽しんで頂けるよう、それぞれのチームが連携しながら取り組んで参ります。
来年もよろしくお願いいたします!
素敵なクリスマス&年末年始をお過ごしください♪
登美の丘ワイナリーは、2021年12月20日(月)から当面の間施設メンテナンスに伴い場内全施設の営業を休止いたします。
詳しくはHPをご覧ください。