皆さん、こんにちは。
サントリー登美の丘ワイナリーでぶどうの栽培を行っております鈴木謙作です。
今回はジャパンプレミアム甲州を産する山梨県内の自社管理畑の様子をお伝えします。
山梨県は南に富士山、西に南アルプス、北に八ヶ岳と標高の高い山々に囲まれ、盆地が形成されています。中心部に位置する甲府盆地は標高約300mに位置し、春から夏にかけて比較的温暖な気候となります。盆地中央部は地下水位が高く、潤沢な水分が確保できることから山梨県内でも特に早い産地の一つとなっています。今回ご紹介する畑はその甲府盆地にあります。
伝統的な棚栽培の甲州
今年のぶどうは、年明け以降比較的温暖な気候が続いたことと、適度な降雨があったことから順調な生育を見せています。5月下旬にぶどうは花を咲かせ、畑一面が白い花の香りに包まれました。花と言っても派手な花弁があるわけではなく、雄しべと雌しべがある小さな花を咲かせます。
開花した甲州
平年よりやや遅い梅雨入り後も、6月までは大きな天候の崩れはなくぶどうは健全な状態を保っています。春から夏にかけてのぶどうの生育は驚くほど早く、花を咲かせた後はすくすくと成長を続け、6月下旬には種が作られる時期を迎えます。そして最初はゼリー状の種もあっという間に硬くなっていきます。
ゼリー状から硬くなり始めた種に山が…
今後7月下旬には果実が色付き始め、9月上旬には収穫を迎える予定です。
最も早い産地のフレッシュな果実で、さわやかなワインをお届けしたいと思っています。
どうぞ楽しみにお待ちください!