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登美の丘ワイナリー通信

ワインづくりの現場から

ワイナリーの四季その他

春の塩尻ワイナリー

はじめまして、塩尻ワイナリーの古畑賢人です。塩尻市出身で、2017年より栽培を担当しております。
新しい年度を迎え、畑ではぶどうの芽が膨らみはじめ、いよいよ本格的なシーズンの始まりを迎えております。今回は私から塩尻ワイナリーの今をご紹介いたします。

ここ塩尻ワイナリーには中央線の線路側の敷地内に桜の樹あります。春先に温かい気候が続き3月25日頃に開花しました。例年よりもかなり早い開花となりました。そして4月6日頃に満開を迎えました。

 

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まだまだ朝晩は冷え込むことが多いですが、日中の気温は高く、ぶどうの生育も例年に比べて早まっています。塩尻市岩垂原地区にある圃場ではメルロとマスカット・ベーリーAを栽培していますが、今年は3月中旬頃よりぶどう樹の水揚げを確認しました。ぶどうの樹が休眠から目覚めて動き出し、剪定した枝の切り口からは樹液がぽたぽたと落ちてきます。
マスカット・ベーリーAではすでにブドウの芽の綿も見え始め、萌芽直前を迎えております(写真1)。メルロはまだ綿が見えず、萌芽はまだ先となりそうです(写真2)。この地域では遅霜のリスクがあるため、心配ではありますが、とにかく被害に遭わないことを祈るばかりです。

 

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 写真1:マスカット・ベーリーA(山本園)                     写真2:メルロ(山本園)       

            

別の圃場でも3月上旬に水揚げを確認。その後枝をワイヤーに巻き付ける配蔓(誘引)を終え、現在、晩腐病を抑制するためのレインプロテクション(雨除け)のフレーム設置を進めています。(写真3)晩腐病は果実への被害が大きく、収穫量に直結します。また病気が進行してしまうと収穫時期が前倒しとなってしまい、最終的にワインの品質にまで影響を及ぼしてしまいます。ですから早い段階から防除策を施すことが大切です。フレームにビニールを設置するのはまだ先ですが、よりよいぶどうを収獲するために準備を進めてまいります。
慣れない作業は大変ではありますが、春の訪れを告げる足元に可憐に咲くタンポポが私たちスタッフの癒しとなっております。(写真4)
 

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 写真3:岩垂原地区にある自社圃場                     写真4:畑で可憐な花を咲かせるタンポポ         

 

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