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登美の丘ワイナリー通信

ワインづくりの現場から

ワイナリーの四季その他

2020年総まとめ

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いよいよ2020年も残りわずかとなりました。登美の丘ワイナリーでは今年も、醸造したワインの評価を実施しました。
今ヴィンテージの品質を評価しこれからのぶどう栽培、ワイン醸造の更なる品質向上につなげるために毎年行われています。評価はその年に醸造したワインを品種別、産地別、農家別に貯蔵しているタンクより抜き出し、テイスティングをして行います。

例年であれば、岩の原葡萄園、マーケティング関係者など一同を介して開催される評価会ですが、今年はコロナ禍で大人数での会合ができない状況となりました。そのため、人数を最小限に限り複数回にわたって実施する運びとなりました。

12月にワイナリーの技術者を中心に最初の評価会がスタートしました。
扉が多く十分に換気できる場所で開催し、ソーシャルディスタンスを保ち、密を避けながら評価を行いました。人数が限られていた中ではありますが濃密な議論が繰り広げられました。

 

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今年の山梨のヴィンテージを振り返ってみますと、年初は暖冬で穏やかな天候で始まり、開花まで順調に進みました。その後平年の2倍以上の降水量を記録する長梅雨があり、7月は全体的に湿った環境下で生育が進み、べと病との闘いとなりました。その後、8月に入ると晴天が続き8月中旬の平均最高気温は36.0℃となり平年より4.3℃高くなりました。晴天が続いたことから、土壌の水分が少ない状態になり、赤系ブドウの着色(ヴェレゾン)には好ましい天候になりました。9月は大型台風が発生して全国的にまとまった降水がありましたが山梨に対する影響は限定的であり、それ以外の日は晴天が続きました。収穫のタイミングでは一部晩腐病の影響を受けましたが、ぶどうの完熟をしっかり待ってから収穫をしました。収穫作業では畑で完熟果、病果を徹底的に選別した結果、収量は計画量に満たなかったものの、質の良いぶどうを醸造につなげることができました。

 

評価会では栽培面、醸造面においての今年の取り組みを振り返り、狙った効果が得られたのか、狙った効果が得られていない場合はなぜ得られなかったのか、どうすれば得られるのか、議論をしました。評価会の結果から、改善に向け仮説と検証をくりかえし、今後のワインづくりに活かしていきます。

 

自らの手で畑の土づくりからぶどう栽培・醸造・熟成まで一貫したワインづくりを行なうことのできるワイナリーだからこそ実現できる品質があると信じ、これからも皆様に美味しく愉しんでいただけるワインを届けていきたいと思います。

 

2020年はいろいろ大変な年でした。お客様のお受入れも休止せざるを得ず、オンラインでの施策が増えました。来年こそはリアルにワイナリーをご見学頂いたり、テイスティングを楽しんで頂くことができたらと願います。この先2020年ヴィンテージのワインを皆で、笑顔で楽しめる時が早く来ることを期待したいと思います。
今年はお家で、素敵な年末年始を美味しいワインと共にお過ごしください!
来年も登美の丘ワイナリー、サントリー日本ワインをよろしくお願いいたします。

 

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=ワイナリーからのお知らせ=
【ワインショップ】 12月21日(月)~当面の間、施設メンテナンスに伴い冬季休業とさせて頂きます。
【工場見学】 新型コロナウイルスの影響を鑑み、当面の間、工場見学(ツアー)を休止とさせていただきます。
営業再開につきましてはHPにてお知らせいたします。詳しくはHPをご覧ください。https://www.suntory.co.jp/factory/tominooka/?fromid=2events
 

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