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登美の丘ワイナリー通信

ワインづくりの現場から

ワインづくり

2017新酒リリース!

今年も収穫、そして新酒の時期がやって参りました。

新酒の解禁日※は11月3日(金)!

今回のレポートでは、収穫から瓶詰めまでの様子をお届けします。

※山梨県ワイン酒造組合は山梨県で収穫される「マスカット・ベーリーA」「甲州」でつくられた新酒ワインの解禁日を毎年11月3日としています。

 

ぶどうの色づきが始まったころ、畑に出向きぶどうの様子をチェックします。

病気など出ていないか、しっかり見ていき、実際にぶどうを食べて糖度や酸味、香りなどの味わいを確認します。

 

新酒となるぶどうは山梨県内の多数の農家さまに大切に育てられ、登美の丘ワイナリーへやってきます。

畑の場所などによってぶどうの熟す速度に差が出るため、
すべてのぶどうが適した時期に収穫できるように農家の方々との調整が行われます。

 

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この日も朝早くから、契約農家の方からのマスカット・ベーリーAを積んだトラックが到着し、担当者全員で受け入れ作業を行いました。

トラックの荷台いっぱいに背よりも高く積み上げられたコンテナを取り出し、一つ一つ「船」と呼ばれる容器に移していきます。大切なぶどうを素早く移し変える作業は力の要る重労働ですが、皆で声を掛け合い連携を図りながら進めていきます。
見る見るうちに船はいっぱいとなり、破砕場へと運ばれたぶどうは破砕・圧搾機へと投入されます。
 
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仕込みの現場でも製造グループの担当者がぶどうの味を確認しています。
 
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タンク内のマスカット・ベーリーA  
 
今年は夏場の日照量が例年に比べて少なく、酸味がしっかりと残るぶどうとなりました。
酸味によりフレッシュな味わいとなった今年のぶどうの特徴を活かし、瑞々しい香りを引き立たせるよう意識した醸造を行いました。
 
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醗酵中のマスカット・ベーリーA

 

別の日には甲州の受入れです。

マスカット・ベーリーAと同様に、皆で連携し作業を行います。
 
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破砕機へ投込された甲州
 
当たり前ではありますが、ぶどうは農産物のため毎年同じ出来にはなりません。
ぶどうに合った仕込み方法を毎年試行錯誤しながらつくるのはとても大変ですが、それがワインづくりの醍醐味でもあります。
ぜひ、山梨の旬の味を存分に愉しんでいただきたいと思います。
 
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絞った果汁 タンク内で醗酵中の甲州

 

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先日行われた瓶詰の様子です。

 

 

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人の目によって、容量・ボトルの傷・異物などの

チェック(入味チェックといいます)を行います。

さらにもう一度、

最終チェックを行い仕上げます。

 
出来たての新酒のティスティングもいたしました。
 
『甲州』は甘い白い花の香り、瑞々しい洋ナシのような少し蜜のある果実の香り。
ラムネやハーブなどの清涼感もうっすらと漂います。
口あたりは柔らかく軽やかで、甘夏を食べたときのような甘酸っぱい果実感。後口にフルーティな香りが残ります。
マリアージュについては、ワイナリー所長の渡辺からは「サラダに合う」とのこと。
酸味のあるドレッシング(フレンチドレッシング、バルサミコ酢など)をかけたサラダが合いそうです。
技師長・近保からは「とんかつが合いそう」との意見。
とんかつにはおろしポン酢が良さそうです。
また、さんまの塩焼きに大根おろしと柑橘を絞ったもの、やきとりの塩味なども。
基本的には柑橘類とは相性が良さそうです。
 
『マスカット・ベーリーA』は瑞々しい赤い果実の香り。
アタックはフレッシュな酸味を感じながらも、口中ではやわらかな果実感があり、瑞々しくさわやかな味わいです。
後半にかけて豊かな酸味が広がり、フルーティな余韻が残ります。
こちらは酸味がしっかりしており、提供温度は少し高めの方が、比較的赤い果実香が引き立ち酸味もやわらかく感じられると思います。
ボトルには「12~14度」と提供温度を記載しておりますが、その場合には、活き活きとした酸味のフレッシュさを、より感じることができます。
マリアージュは、トマトソース系のパスタ(ペスカトーレなど)、カツオのたたきネギのせ、ほうれん草とベーコン炒め、生ハムなどがおすすめ。
酸味がしっかりしたワインのため、塩味が効いたお食事に合いそうです。
ほうれん草などの青菜類は、マスカット・ベーリーAの甘い香りを引き立てるため相性が良いそうです。
ぜひご家庭のお料理ともマリアージュをお楽しみください。
 
また、今年から新発売となる『マスカット・ベーリーA にごりロゼ』が新酒のラインナップに加わりました。
ピンク色の、とても可愛らしい色に仕上がっています。
ベリー系、キャンディのような甘い香り。口当たりは柔らかく、爽やかな酸味とバランスのとれた程よい甘み。
中盤からフレッシュな果実感が広がり、余韻にはマスカット・ベーリーAの甘いキャンディ香が続きます。
甘やかな味わいのため、イタリアン(生ハム)や中華料理(エビチリ、酢豚)韓国料理など、しっかりしたお味のお食事に合わせても美味しくお楽しみいただけると思います。
 
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登美の丘ワイナリーでは 11月3日(金・祝)~5日(日)まで「新酒まつり 2017」を開催いたします。
 
もちろん「新酒まつり」期間後も、ワイナリーのワインショップにて新酒のテイスティングやご購入をしていただけます(ただし数量限定ですので完売の際はご容赦願います)。
できたての味わいを、ぜひお試しください!
皆様のワイナリーご来場を心よりお待ちしております。
 

【今回ご紹介のワイン】

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