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登美の丘ワイナリー通信

ワインづくりの現場から

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「日本ワインコンクール2017」公開テイスティング

サントリー登美の丘ワイナリーで設計開発を担当している吉野です。

 

9月2日(土)、甲府市内のホテルにて『日本ワインコンクール2017』の公開テイスティングが開催されました。

日本で育まれたブドウを100%使用した「日本ワイン」の品質向上と啓蒙を目的として、毎年開催されている『日本ワインコンクール』は、ワインのプロのみならず一般消費者の皆様からも高い関心と注目を集めており、日本ワインづくりに取り組む私達も、その審査結果をひとつの品質指標として受け止めています。

 

サントリーは、金賞5品(登美 赤 2012の部門最高賞ダブル受賞を含む)、銀賞4品、銅賞9品、奨励賞1品の 計19品が賞を受賞いたしました。

金賞5品および受賞総数19品は当社では過去最多受賞品数となりました。

 

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会場で行われた受賞ワインの公開テイスティングでは、金賞・銀賞のアイテムについて、それぞれの受賞ワインのブースで生産者をはじめ各社スタッフがお客様にワインを注ぎ、ワインについてのご質問等にお答えしました。

 

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この公開テイスティングは私達つくり手にとって、お客様の意見を直接聴くことができる貴重な機会です。

ブドウ畑で、醸造所で取り組んだ成果に対し、時にはお褒めの言葉を頂戴し、時には厳しいご意見をいただきます。
また私達つくり手は時には試飲ブースを抜け出し、他社受賞ワインのテイスティングをします。
北海道から九州まで様々な産地、品種、そして人がつくる日本ワインの味わいのレベル感、最新の味わいの動向の確認をします。
 
 
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設計開発グループでは、当社ワイン、他社ワインや海外のワインを比較し、私達が伸ばすべき点、改善すべき点をワイナリーメンバーだけでなくブランド担当、社長をも巻き込んで議論をします。
こうすることで目指す姿、目指す味わいへの納得性が増し、ブレない軸ができます。
それがないと、味わいに迷いが生まれます。品質向上のための味わいスタイルの変化は良しとしますが、軸がブレてはいけません。
生産、マーケティング、営業販売など、ワインづくりは多くの人が関わるからこそ、確固とした軸、言い換えれば拠り所が必要です。逆にこれがあると、あとは実現するためにどんなブドウが必要で、それをいつ収穫し、どんな醸造をしてワインに仕上げていくかという方法論になり、やるべきことが明確になります。
今回当社ワインの受賞数は過去最多となりましたが、目指す品質との距離はまだ遠く、さらなる努力が必要です。私達は‘世界を感動させる日本ワイン’づくりを目指しています。

今回ご紹介のワイン:日本ワインコンクール2017受賞ワイン

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