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登美の丘ワイナリー通信

ワインづくりの現場から

ワイナリーの四季その他

2017年 収穫式・仕込式

8月25日、登美の丘ワイナリーにて、収穫式・仕込式がとり行われました。
 
当ワイナリーでは毎年、収穫・仕込時期の初めに、収穫時期の天候が良好であるよう、健全で品質の高いぶどうが収穫できるように、また、怪我や病気がなく安全に従事できるように、登美の丘ワイナリーのスタッフ全員が参加して、祈念の神事を行います。
この日は日差しも風も穏やかで、南方に富士山が幻想的に浮かび上がる荘厳な光景の中での神事となりました。
 
 
まず始めに、当ワイナリー場内に祀られている『稲荷神社』にて参拝を行いました。ワイナリーの守り神である『稲荷神社』は、場内を流れる川を渡った場所にあります。その昔、狐の巣穴がある縁起の良い場所として祀られたのが起源といわれています。
※現在は安全のため、狐の巣穴の手前に遷座をしています。
 
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続いて、『プティ・ヴェルド』の圃場前に場所を移し、韮崎市の若宮八幡宮の宮司様によって収穫作業の安全と良質なぶどう果の豊穣をご祈祷いただきました。
当ワイナリーと若宮八幡宮様との関係は、サントリーが寿屋の時代、登美の丘ワイナリーが登美農園の時代から続いており、当ワイナリーの繁栄をずっと見守っていただいております。
 
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サントリーワインインターナショナル株式会社社長の山﨑より、「この地で栽培・醸造されたワインが、コンクールで多くの受賞を頂くことが出来たのも、この登美の丘ワイナリーで働く皆様の努力の賜物であり、感謝いたします。これからもいい天気が続き、いいぶどうがきっと出来る。今年も安全に頑張りましょう」と、スタッフ全員への感謝と安全を祈念して、挨拶がありました。
 
また栽培グループの和田が「今年は栽培グループの出勤体制を変えることにより、適期での作業ができた。スタッフのみなさんに感謝したい。これからの収穫時期、現場、現物、現実、そして元気の4ゲン主義で頑張っていきましょう」と決意表明を行いました。
 
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次に、収穫する『リースリング・フォルテ』の圃場の前に移動し、収穫時期の天候を見守る今年の『てるてる坊主』が披露されました。
 
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今年は栽培班の深澤が、“最高のぶどうに成熟していく様子を喜ぶ表情”に仕上げてくれました。
てるてる坊主が被っている麦藁帽子は、栽培グループの和田が長年愛用したもので、最高の天気が続くことを祈念して被せました。
 
 
その後、参集したスタッフ一同で、今年始めの収穫を行いました。
 
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今年も無事に成長したぶどうの出来栄えのよさに、みな一様に笑顔がこぼれていました。
 
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続いて、醸造エリアの破砕場へと移動し、仕込作業の安全を祈願する清祓いの儀が、同じく若宮八幡宮の宮司様によって執り行われ、仕込設備への献酒が行われました。
 
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山﨑社長、渡辺所長から安全に対する訓示を述べられた後、製造グループと設計開発グループのリーダーが決意表明しました。
 
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渡辺製造リーダーからは「仕込みを行う設備は大型で、一つ間違えれば重大な事故につながる。今年から若手メンバーが中心で仕込みを行うため、安全に注意していいワインをつくりたい」と、設計開発担当の吉野リーダーからは「ものづくり行動指針の中の『お客様主義』に、独りよがりや妥協は、お客様のためにも自分のためにもならないとあり、品質・設計開発においても、独りよがりにならない、妥協をしないこと、『プロの矜持』として、一人ひとりがワインづくりのキーマンであることを意識して、ワインづくりに取り組みたい」との言明があり、各々決意を新たにしました。
 
天候条件などにより、ぶどうの味わいは毎年変わります。
またワイナリーの体制は、ここ数年で大きく変わってきておりますが、『世界を感動させるワインをつくる』という意志は、ずっと受け継がれています。
 
現在の生産部門は、栽培グループが最高のぶどうをつくるために適期作業を行い、製造グループが最適な仕込・醸造を計画・実践し、設計開発グループが最適な味わいを設計する、まさに一人ひとりがキーマンであることを意識し、それぞれの全力を尽くすという意識が高いメンバーばかりです。
 
 
今年もきっといいワインが出来ます!
皆様お楽しみに!!
 

今回ご紹介のワイン:プティ・ヴェルドと、リースリング・フォルテがつかわれているワイン

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