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登美の丘ワイナリー通信

ワインづくりの現場から

世界との交流

甲州アンバサダー Joe Wadsack氏、Poh Tiong氏 ご来場

『甲州ワインを世界で認められるワインへ。』をコンセプトに、山梨の11社のワイナリーが中心となって、2010年からプロモーション活動を行っているKOJ(Koshu of Japan)。本年度のプロモーションは2017年2月1日のロンドンのHalkin Hotelでの活動からスタートです。そのプロモーションに先駆けて、本年度KOJより甲州アンバサダーとして任命されたJoe Wadsack 氏、Poh Tiong氏の2名が、各ワイナリーを巡られました。

 

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 Joe Wadsack氏

Poh Tiong氏

 

『Joeさんはボルドー大学でワインづくりを学んだ後、ワインバイヤー等を経てワインPRコンサルと会社を立ち上げ、現在はいくつもの雑誌にコラムを持ったり、テレビでも活躍されている方です。また、 Pohさんは弁護士でもありながら、香港やシンガポールでワインのコンサルタントとしてグローバルに活躍されています。

 

そのお二人が登美の丘ワイナリーにもご来場されましたので、今回はその様子をお伝えします。

 

 

<2017年1月13日(金) Joe Wadsack氏ご夫妻ご来場>
前述していますように、Joeさんはボルドー大学ご卒業ですが、登美の丘ワイナリー長の渡辺も同じくボルドー大学を卒業しています。ご来場早々、渡辺所長がサプライズでお見せしたボルドー大学醸造学部50周年誌に、卒業の時期が近い二人は、ボルドーの話題で大盛り上がり。すぐに意気投合しました。

 

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ボルドー大学醸造学部50周年誌。 2,401人の卒業生を代表して、50人がワイン人生についてのコメントをしています。
渡辺所長はアジアの代表として選抜!?

 

まずは自社畑をご案内。サントリー日本ワインの理念、実際の取り組み、栽培状況を解説しました。

標高約600mの丘から見える山梨の風景に感動された様子。ぶどう栽培の実際の状況に関しては非常に熱心に、多くの質問をいただきました。

続いて「登美の丘甲州」を産する甲州の畑をご案内。この標高にしては冷涼で、ぶどうが成熟する10月まで待って収穫できる土地柄に大変興味をもたれました。きちんと熟した甲州を収穫することで、品種特性が発揮、豊かなアロマあること、そして病気に強く、この山梨の風土に合った品種であることに深く理解いただきました。

 

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標高約600mの眺望台にて。山梨の絶景に感嘆!

 

テイスティングコメント

テイスティングした5種類のJoeさんのコメントです。

 

1) ジャパンプレミアム甲州2015

ネーミング、ラベルのデザインがいい。ピーチ、アップルのニュアンス、躍動する味わい、グッドな酸、すばらしい。

 

2) 登美の丘甲州2015

チョーキー※1で凝縮感あり、牡蠣との相性は間違いなく素晴らしいだろう。シェーブルとも合せてみたい。ロンドンのマスタークラス※2でぜひPRしたい。

※1 石灰質的なミネラル感

※2 KOJ活動の一環で、2月にロンドンで開催するオピニオンリーダー向けのテイスティング会。なお後日談ですが、JOEさんから登美の丘甲州2015を紹介してもらいました。(2月1日)

 

3) ジャパンプレミアムリースリング・フォルテ2015

トムヤンクンのようなシトロンスープと絶対相性がいい。 

 

4) ジャパンプレミアムマスカットベーリーA2014

奥様がイタリアのベネトに詳しく、ベネトのフラグリーノというハイブリッド品種と類似している甘い香への共感がありました。

 

5)登美赤2012

山梨のマルゴーと大絶賛。カシス、レッドカレントのニュアンスがすばらしいと非常に高い評価。

 

今回の訪問には全体を通して非常に満足されたご様子でした。

ロンドンを基点として、世界に向けて甲州、そして日本における私たちのぶどうづくりワインづくりの情報を大いに発信してくれることでしょう。

 

 

<2017年1月20日(金)  Poh Tiong 氏ご来場>

中央葡萄酒㈱三澤社長運転の車でワイナリーにご到着されました。ご挨拶後は早速ご案内を開始。

ぶどう畑では、サントリー登美の丘ワイナリーの歴史、風土、現在のぶどう栽培について多くの質問を受けました。

また、PohさんもJoeさんと同じように、登美の丘の甲州の収穫時期の話について、大変ご興味を持っていただきました。

収穫時期が比較的遅いにもかかわらず、病気に強い甲州という品種特性が、この登美の丘の風土、山梨の風土に合うということを、長い間二人で話し合っていました。

 

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 真剣な表情で、渡辺所長の話を聞くPohさん。

 

テイスティングコメント

テイスティングした5種類のPohさんのコメントです。こちらでは、長野と山梨の比較もしながら、テイスティングしました。

 

1) ジャパンプレミアム甲州2015

軽やかでフレッシュ。クラシックな甲州、すばらしい。

 

2) 登美の丘甲州2015

まろやかで均整のとれたワイン。フレッシュでフルティさあり、ストラクチャーがドミナント。デリケートな料理、クリームを使った魚料理との相性がよい。

 

3) ジャパンプレミアム高山村シャルドネ2015

フリンティー※3で、ミネラル。フィネスあり。デリケートでピュア。もしも、デキャンタに出品すれば高評価が得られるかもしれない。

※3 火打石を打ったような香り

 

4) 登美白2014

男性的。バニラ、スモーキー。

 

5) 登美白2016 【タンクサンプル】

コルトンシャルマーニュ!

 

6) ジャパンプレミアム岩垂原メルロ 2012

やわらかさ、ボリューム感、すばらしい

 

7) 登美(赤)2012

エレガント、強さあり。

 

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短い時間ではありましたが7種類のワインの比較テイスティングで、長野の良さ、山梨・登美の丘の良さをそれぞれ感じていただけました。

今回のご訪問は大変貴重な意見交換の場となるとともに、Pohさんにとっても登美の丘から見える山々や街並みを眺めながら、冬の山梨の素晴らしさを実感いただけた有意義な訪問になったようでした。

 

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そして番外編・・・!!
夜はKOJ主催の親睦会がありました。そして、二人の熱い会話はまだまだ続いたようですよ・・・!

 

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【今回ご紹介のワイン】甲州アンバサダーのお二人がテイスティングされたワイン

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