いよいよ今年も山梨ヌーボー(新酒)が解禁しました(2016年11月3日)!
登美の丘ワイナリーでは、10月17日、18日の2日間、新酒の瓶詰めを行いました。
ジャパンプレミアム マスカット・ベーリーA 新酒 2016 | ジャパンプレミアム 甲州 新酒 2016 |
今年は、夏場の気温が高く少雨であったため、全体的に糖度がぐっと上がりました。
また、赤ワイン用ぶどうは着色も良好で、香りも良いぶどうが出来ました。
今年はこのぶどうの良さを活かしながら、飲んだ後まで印象に残る味わいを目指しました。
そのため、より果実の香りや味わいを引き出したつくりを意識し、飲んだ後の余韻を最後まで楽しめるような新酒になりました。
渡辺所長も「今年の新酒は、フレッシュさとボリューム感をあわせ持った味わいで、大変良い出来だ」と、ご満悦です。
新酒設計者の遠藤 | 官能する渡辺所長 |
甲州は昨年同様、無徐梗でのプレスを実施したことで、最低限の圧力でぶどうを無理に潰さずに、よりピュアな果汁を得ることができました。
酵母の種類や、プレス時の酸素との接触具合の差を出したいくつかの原酒を造りました。
「パイナップルのような果実感溢れる香味」「みかんのような柑橘系の香味」「グレープフルーツの皮のような爽やかな苦味のある味わい」と、それぞれ個性ある原酒になり、これらをアッサンブラージュすることで目指す味わいを造り出しました。
アッサンブラージュを経て完成した甲州の新酒は、柑橘系の爽やかな香りを活かし、果実感を十分に引き出したボリューム感のある味わいに仕上がりました。
また、後に残る甲州特有の爽やかな苦味により、しっかりと飲み応えのあるワインとなっています。
マスカット・ベーリーAも甲州と同様に酵母の異なる原酒をいくつか醸造しました。
通常の赤ワインでは醪(ぶどうの果皮、種)と一緒に醗酵終了まで置きますが、新酒のフレッシュさを活かすため、醗酵が終わり切る前にプレスして醪から離した原酒も一部造りました。
これらの原酒をアッサンブラージュすることでマスカット・ベーリーA特有のイチゴやラズベリーのようなフレッシュな香味を活かしながらも、やわらかな果実感とボリュームのある味わいに仕上げました。
また、最後までマスカット・ベーリーAの香りを楽しめるよう、余韻にこだわりました。
甲州、マスカット・ベーリーA共に日本固有の品種ではありますが、和食のみならず様々な食事に合わせてもお楽しみいただけます!
登美の丘ワイナリーでは、新酒の解禁に合わせて「新酒まつり2016」を開催中です。
つくり手ツアーや、醸造中ワインの試飲体験など、様々な特別イベントをご用意して皆様のお越しをお待ちしております!(開催期間2016年11月3日~11月6日)