8月23日、登美の丘ワイナリーにて、収穫式・仕込式がとり行われました。
当ワイナリーでは、今年度の収穫・仕込時期の初めに、収穫時期の天候に恵まれ、健全で品質の高いぶどうが収穫できるように、また、怪我や病気がなく、安全作業に従事できるように、登美の丘ワイナリーのスタッフ全員が参加して、神事を行います。
3つの台風が各地で風雨をもたらしている中、当ワイナリーのこの日の天候は、富士山を望む程の見事な快晴となりました。
まず始めに、当ワイナリー場内に祀られている「稲荷神社」にて参拝を行いました。
ワイナリーの守り神である「稲荷神社」は、場内を流れる川を渡った場所にあります。
その昔、狐の巣穴がある縁起の良い場所として祀られたのが起源といわれています。
※現在は安全のため、狐の巣穴の手前に遷座をしています。
甲府盆地を一望できる「甲州」の圃場前に場所を移し、韮崎市の若宮八幡宮の宮司様によって収穫作業の安全と良質なぶどう果の豊穣をご祈祷いただきました。
実は、当ワイナリーと若宮八幡宮様との関係は、サントリーが寿屋の時代から続いており、当ワイナリーの繁栄をずっと見守っていただいております。
サントリーワインインターナショナル株式会社社長の山﨑より、「眼前に広がる幼木の甲州の健やかな成長を見られ、この甲州が、また、このワイナリーの日本ワインが、世界へ羽ばたくワインになるように」と、ワイナリーの益々の繁栄を期待したご挨拶をさせていただきました。
また、収穫する「リースリング・フォルテ」の圃場の前に移動し、収穫時期の天候を見守る今年の「てるてる坊主」が披露されました。
今年は栽培班の深澤が、最高のぶどうが収穫できる喜びを表現したような、笑顔のかわいいてるてる坊主を仕上げてくれました。
その後、参集したスタッフ一同で、今年始めの収穫を行いました。
今年も無事に成長したぶどうの出来栄えのよさに、みなも思わず笑顔がこぼれていました。
続いて、醸造エリアの破砕場へと移動し、仕込作業の安全を祈願する清祓いの儀が、同じく若宮八幡宮の宮司様にて執り行われ、仕込設備への献酒が行われました。
山﨑社長、渡辺所長から安全に対する訓示を述べた後、製造Gと設計開発Gのリーダーが決意表明しました。
渡辺製造リーダーからは、「大切に育てられたぶどうだから、一粒たりと無駄にしない気持ちで、世界を感動させる最高のワインへと仕上げたい」、また、設計開発担当の吉野リーダーからは、「ワインづくりを行うにあたり、いいぶどう、いいワインができたと言葉にすると不思議とその方向に進む。言霊の力であり、潜在的な意識を向上させることで、必ず世界を感動させる最高のワインづくりを行いたい」と、決意を新たにしました。
毎年、天候条件などにより、ぶどうの味わいは変わりますが、「世界を感動させるワイン」をつくるという意志は、ずっと受け継がれています。今年も一丸となって、世界を感動させるワインづくりに我々は挑みます。