2015年の年末から、登美の丘ワイナリーのA-11と呼ぶカベルネ・フランを植えていた畑についても、眺望台の西側のD-3,4 の改植工事と並行して、現在改植工事が進行中です。
登美や登美の丘の赤ワイン用にメルロやカベルネ・ソーヴィニヨンなどとアッサンブラージュ(=ブレンド)し、また、カベルネ・フラン100%の製品に使用してきたカベルネ・フランですが、近年プティ・ヴェルドがこの登美の丘の土地でいいパフォーマンスを示してくれるのがわかってきたのと、登美の丘の甲州に対するお客さまのニーズが非常に高まってきたきたことを受けて、A-11に植えつける品種をカベルネ・フランから甲州へ変更することとしました。しかも、棚栽培ではなく垣根栽培で甲州の育成に取り組みます。そのための将来に向けた改植作業です。
まず、今まで活躍してくれていたカベルネ・フランのぶどう樹を根ごと引き抜いて搬出し、トラクターを使用して整地し、さらに「芝生広場」と呼んでいたその先端まで植え付ける面積を拡張しました。
そして、新たに垣根仕立てにするための畝を規定する杭を打ち込む位置を揃えるためのロープを張って、杭打ちの前の準備として、杭を1本ずつ人の手でおおよその場所に置いていきました。ここまででも、かなりの労力がかかっています。今までぶどう樹があった時の印象と比べると、南向きの非常に日当たりのよい傾斜地に広がるこの圃場は随分と広いんだなと改めて感じました。
いよいよ垣根を形成するための杭打ちですが、あらかじめ張ったおいたロープで南北の位置を決め、東西の位置も一直線上に並ぶようにしっかりと見て最終的に位置決めを確定します。このようにして1本1本の位置をきっちりと決めて整然と並べていくのです。
そして、杭を打ち込んでいくのですが、上に錘のついた四角柱を杭の上にかぶせて脚立に登ったスタッフがこれを上下にスライドさせることで、杭を打ち込んでいきます。杭1本1本全て人の手で丁寧にやっていくのです。
A-11のぶどう畑のセンター1列と西側の1列の杭打ちを終えた段階で、1月18日の寒波に襲われ、登美の丘ワイナリーでも久々に20cmの積雪を記録しました。ご覧の通り、圃場も一面雪で覆われてしまいましたが、これからも引き続き改植工事を継続していきます。
2016年春に植え付けを予定していますので、このワイナリー通信でまたレポートさせていただきたいと思っています。引き続き登美の丘ワイナリーのワインづくりにご注目ください。