先日、収穫体験ツアー2015が登美の丘ワイナリーで行なわれました。
今回収穫していただいたのはB-5,6号地と呼ばれる垣根仕立てのメルロの畑です。
畑に着いたバスから降りられたお客様に、作業にあたってのいろいろな注意事項の説明が、この日の講師・栽培グループのリーダー吉野からありました。
まず、安全に作業を行なっていただくために、ベルトに通したはさみを収納するサックは、はさみの刃を振り回さないために利き腕の側に装着することや、ぶどうの房を摘み取る時以外の移動時などは必ずはさみはサックに入れておくことなどの説明。そして、収穫して頂くのに際して「糖度の上がったぶどうは動物や虫にとっても美味しいものです。手間を惜しんで育てたぶどうも虫などに食われてしまったり、残念ながら病気にかかったりしている部分もあります。収穫の際にその部分を取り除くことも、美味しいワインをつくるうえでは大変重要なことなので、手間はかかりますがしっかり見極めて収穫作業をしてください」という重要注意事項の説明もありました。
その後、収穫の前にまず一粒口にして今回収穫するメルロのぶどうの味を確かめて頂きましたが、皆さんその甘さと美味しさに驚いていました。
そしていよいよ収穫開始。皆さんそれぞれの場所で与えられた箱を一杯にするべく作業に精を出されていました。黙々と収穫し、始めてから15分ほどで箱の中にはかなりのぶどうが入っている方もいれば、講師に選果の仕方などいろいろ質問をしながらや、途中摘み取ったぶどうを手に写真を取ってもらったりする方もおられて、思い思いに収穫の体験を楽しんでいらっしゃる様子でした。
この日収穫していただいたメルロはこの後醸造エリアに運ばれワインへと運ばれます。その後熟成期間を経て、約3年後に「登美の丘(赤)2015」、または2020年頃に「登美 赤 2015」としてリリースされる予定です。 講師からの「2015年ヴィンテージの登美の丘のワインをお店で見つけたら、すぐに買ってくださいねー!」との投げかけに、お客様から「絶対買います!!」と元気のいい返事をいただきました。
収穫を終えた後は、こちらもお楽しみのテイスティングの時間です。会場を「富士見ホール」に移して引き続き吉野が講師となって5種類のワインを試していただきました。
ご用意したのは「登美の丘 シャルドネ2012」「登美 白 2013」「登美の丘 赤 2011」「登美 赤2009」「登美ノーブル・ドール2003」。どれも登美の丘ワイナリーを代表するワインです。それぞれのワインのぶどう品種やヴィンテージ情報、醸造法についての分かりやすい説明を聞きながら、テイスティングして頂きました。
中でも「登美の丘」と「登美」の赤ワインには、本日収穫したメルロが使われていることから、皆さんとても興味深く味わっていらっしゃいました。
今回、収穫体験で収穫いただいたメルロの仕込みは、次回またレポートさせていただきます。