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登美の丘ワイナリー通信

ワインづくりの現場から

ワイナリーの四季その他

今年もオオムラサキの季節がやってきました。

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今年も、登美の丘ワイナリーにオオムラサキが飛び始めました。
ワインショップや富士見ホールの前のデッキをオオムラサキが何匹も、時にはバサバサと、時にはスゥーっと滑空しながら、蝶にしては大きな羽を広げて飛び交っています。
滑空する大型の蝶の雄姿は、他の蝶ではなかなか見られない、非常に美しいものです。
壁などに留まるときは、羽を重ねていますが、時折ゆっくりと大きな羽を広げて、その美しい模様を見せてくれます。
その格調高い美しさと気品ある姿、その優雅なたたずまいから、オオムラサキは、昭和32年に日本昆虫学会で、世界に誇る日本の代表的な蝶として「国蝶」の指定を受けたとのこと。
「世界を感動させる日本ワインを」という理想を掲げ日本でのワインづくりに取り組む登美の丘ワイナリーにふさわしい蝶かと存じます。

 

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それと、ちょっとだけ気になったので、場内のとある区画のぶどう畑の横に積んである堆肥の山をそっと掘ってみたら、すっかり立派なサナギになっているカブトムシがザクザクと。

 

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実は、登美の丘ワイナリーでは、かつて牛糞堆肥を使用していたのですが、もう何年も前から、「ぶどう畑から出たものはぶどう畑に返してあげる」という思想で、冬の間に切ったぶどうの剪定枝を細かくチップ化したものと、秋の時期にぶどうをワインに仕込む際に搾り粕として出てくるぶどうの皮と種などを混ぜて有機堆肥とするようにしてきました。
そのふかふかの有機堆肥になった土に昨年カブトムシの親が卵を産んで、たくさんのカブトムシがその有機堆肥の土の中で育っているのです。もうすぐ、この夏もたくさんの羽化したカブトムシが力強く出てくることでしょう。
 

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昨年、そんなカブトムシの話をさせていただいたら、ある人が「とってもベジタリアンのカブトムシですね」という面白い表現をされました。我々は、登美の丘ワイナリーで決して意図してカブトムシを育てているわけではありませんが、ぶどうにとっていい環境をつくろうとしている取り組みが、いろんな生き物たちにとってもいい環境になっているのではないでしょうか。

 

ぜひ登美の丘ワイナリーのワインづくりの現場を見に来てください。いろいろお話したいことがございます。
スタッフ一同、みなさまのお越しをお待ちしております。

 

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