ウィーン・フィルハーモニー ウィーク イン ジャパン 2024
大和ハウス Special
アンドリス・ネルソンス指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
アンドリス・ネルソンスはボストン交響楽団の音楽監督、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のカペルマイスターとして、両楽団間の先駆的な連携のリーダーシップを発揮し、今日の国際的な音楽舞台で最も著名で革新的な指揮者として位置付けられている。ボストン響とは、ショスタコーヴィチ交響曲全曲と『ムツェンスク郡のマクベス夫人』の録音プロジェクトを行い、4つのグラミー賞を獲得している。
ラトヴィア国立オペラ管弦楽団のトランペット奏者としてキャリアをスタート。その一方で指揮も学びはじめ、2003~07年までラトヴィア国立オペラの音楽監督を務める。これまでにベルリン・フィル、ロイヤル・コンセルトヘボウ管などとも共演、ロイヤル・オペラ・ハウス、バイロイト音楽祭などにも定期的に出演。ウィーン・フィルとはベートーヴェンの交響曲全曲録音を行ったほか、20年1月にはニューイヤー・コンサートを、22年にはシェーンブルン宮殿でのサマーナイト・コンサートを指揮した。
イェフィム・ブロンフマンは、今日世界でもっとも敬愛されているピアニストの一人である。その卓越したテクニック、力強さ、そして並外れた抒情性は常に称賛を受けており、各地の音楽祭への出演や、オーケストラ、指揮者との共演、さらにはリサイタル・シリーズの開催など、世界中の楽壇から求められる数少ない音楽家の一人である。旧ソ連タシケント生まれ。イスラエルでは、ピアニストでありテル・アヴィヴ大学ルービン音楽院の学長でもあったアリエ・ヴァルディのもとで学んだ。アメリカでは、ジュリアード音楽院、マールボロ音楽学校、カーティス音楽院で学び、ルドルフ・フィルクスニー、レオン・フライシャー、ルドルフ・ゼルキンに師事した。1991年にアメリカの器楽奏者にとって最も栄誉ある賞のひとつであるエイヴリー・フィッシャー賞を受賞。さらに2010年には、世界最高レベルのピアニストに与えられるジーン・ギンベル・レーン賞を、15年にはマンハッタン音楽院から名誉博士号を授与された。
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団ほど、西洋音楽の歴史と伝統に深く関わっているオーケストラはないだろう。その魅力は、世代を超えて慎重に継承されてきた均質な音楽スタイルの意識的な維持、および独特な歴史と組織形態に基づいている。今日でも変わらぬ「ウィーン・フィルの理念」の支柱は、芸術的・組織的な意思決定の過程すべてをオーケストラのメンバー自身の手に委ねる民主的な組織であること、そしてウィーン国立歌劇場管弦楽団との密な共生である。日本や日本の聴衆との関係は非常に密接で、パンデミックの起こった2020年でさえ、大規模なセキュリティ対策とツアー期間中の検疫を実施した上で日本公演が行われた。パンデミックの発生以来、ウィーン・フィルは試験や研究を通して主導的な役割を果たし、最初のロックダウン後の20年6月には、世界に先駆けて生の聴衆のためのコンサートを行った。同楽団は、音楽の人道的なメッセージを聴衆の日常生活や意識の中に伝えることを使命としている。
サントリーホール
0570-55-0017
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