内田光子
with マーラー・チェンバー・オーケストラ 2023
内田光子は、真実と美の姿を独自に追求しながら、自らが奏でる音楽の世界を深く掘り下げている演奏家である。モーツァルト、シューベルト、シューマン、ベートーヴェンの作品の解釈で高い評価を受ける一方、ベルク、シェーンベルク、ヴェーベルン、クルタークなどの作品に光を当て、新しい世代の聴衆に紹介している。『ミュージカル・アメリカ』ではアーティスト・オブ・ザ・イヤー 2022に選出された。
長年にわたりシカゴ響、べルリン・フィル、ロイヤル・コンセルトヘボウ管、バイエルン放送響、ロンドン響、ロンドン・フィルなどとの共演を重ね、クリーヴランド管との共演は100回を超える。ハイティンク、ラトル、ムーティ、サロネン、ユロフスキ、ドゥダメル、ヤンソンスといった世界的な指揮者との共演も多い。2016年からアーティスティック・パートナーを務めるマーラー・チェンバー・オーケストラとは、ヨーロッパ、日本、北米でのツアープロジェクトを行っている。ウィーン、ベルリン、パリ、アムステルダム、ロンドン、ニューヨーク、東京で定期的にリサイタルを行い、ザルツブルク・モーツァルト週間やザルツブルク音楽祭にも頻繁に出演。
デッカと専属契約を結び、11年にクリーヴランド管を弾き振りしたモーツァルトのピアノ協奏曲のライヴ録音で、また17年にドロテア・レシュマンとで録音したアルバム『シューマンとベルク』でグラミー賞を受賞。また、長年にわたり若い演奏家の成長を支援。ボルレッティ・ブイトーニ・トラストの創設メンバーであり、2013年よりマールボロ音楽祭の芸術監督も務める。
05年日本芸術院賞を受賞、文化功労者に選出、15年には作品に対する深い探究と解釈が評価され、高松宮殿下記念世界文化賞(音楽部門)、ザルツブルク・モーツァルテウムよりゴールデン・モーツァルト・メダルを受賞。サントリーホール アソシエイト・アーティスト。
マーラー・チェンバー・オーケストラ(MCO)はその情熱と創造性で高い評価を受けている。1997年に指揮者クラウディオ・アバドと共に、自由で国際的なアンサンブルを目指すという共通のヴィジョンを持って創設され、2022/23シーズンは結成25周年となる。トップレベルの音楽家達45名のメンバーの国籍は20カ国に渡り、ヨーロッパを始めとした世界各地で定期的に演奏会を行っており、その活動の幅は5大陸40カ国に及ぶ。
名誉指揮者としてダニエル・ハーディングが中心的役割を果たしているほか、アーティスティック・パートナーとして、ピアニストの内田光子、レイフ・オヴェ・アンスネス、ヴァイオリニストのペッカ・クーシスト、指揮者のダニエレ・ガッティとは密接な関係を築き、長い時間をかけてオーケストラの音楽作りを追求している。
内田光子と5年にわたるモーツァルトのピアノ協奏曲プログラムを、ザルツブルクのモーツァルト週間、ロンドンのサウスバンクセンター、ニューヨークのカーネギーホールなどで行い、日本公演は2016年に続き2回目となる。その他MCOとしてはエクサンプロヴァンス音楽祭、サン・セバスティアン音楽週間、サンタンデール音楽祭(指揮者:ヤクブ・フルシャ)、ペララーダ城音楽祭(指揮者:グスターボ・ドゥダメル)、ルツェルン音楽祭への参加がある。
サントリーホール
0570-55-0017
電話する