サントリーホール オルガン プロムナード コンサート
(入場無料/事前申込制/指定席制・座席選択可)
【無料ライブ&リピート配信有】
東京藝術大学卒業、同大学院修士課程修了。オランダ政府給費留学生としてフローニンゲン音楽院を満場一致の最優秀にて卒業。その後デン・ハーグ王立音楽院修士課程にて研鑽を積んだ。ローザンヌ国際バッハコンクール第3位、バチェーノ国際オルガンコンクール優勝、ジョセフ・ボッサード プライズコンクール優勝、南フリウリ国際オルガンコンクール第3位ほか、多数の国際コンクールで入賞を果たしている。日本各地、ヨーロッパ各国、ロシア、韓国、中国などでリサイタルを行う。多数の国際音楽祭に招待され、現在も活動が続いている。2013年にはロシアからの招待でロシア全土7ヶ所のソロツアー公演を成功させた。桜美林大学芸術文化学群非常勤講師、同大学エクステンションセンターオルガン講座講師、アトリエ・バロック オルガン教室講師、日本オルガン研究会会員、(一社)日本オルガニスト協会会員。
高校在学中に雲井雅人に師事しクラシック奏法を学ぶ。早稲田大学ではロシア文学を専攻する傍ら、池田篤に師事しジャズ奏法を学ぶ。その後渡米しKenny Garrett、Vincent Herringらに師事。ジャズミュージシャンとして大坂昌彦(ds)カルテットほか、多数のバンドで活動したのち、2006年に『Swingroove』でユニバーサル・ミュージックよりメジャーデビュー。Jazzの名門「Verve(ヴァーヴ)」レーベルからCDリリースしたサックス奏者は、渡辺貞夫に続き日本人で2人目となる。国内のみならず、アメリカ、ロシア、オーストラリア、ジャカルタのジャズフェスティバルへの出演や、矢沢永吉、中村あゆみ、畠山美由紀ら、ロック/ポップスシンガーのライブサポート、クラシック奏者とも共演を重ね、ジャンルを超え幅広く活躍している。2021年にはT-SQUAREの元メンバー和泉宏隆氏を迎えての新作CD『SONGS FROM THE HEART/太田剣』をリリース。
サントリーホールの誇るパイプオルガンの音色をクリスマスの時期にふさわしい煌びやかなソロ作品に加え、今年没後30周年(昨年は生誕100周年)を迎えたアストル・ピアソラの情感たっぷりなタンゴ音楽をジャズサックス奏者の演奏と共にお聴きいただきます。ジャズサックス×パイプオルガン×ピアソラはサントリーホールでは今回初だそうです。さて、どのような化学反応が起こるでしょうか。どうぞご期待ください。
ジグー(1844~1925)作曲「大合唱の応答」は、重厚かつ荘厳な低音部と輝かしいシンフォニックな響きの掛け合いがまさに大合唱を彷彿とさせる華やかで爽快感のある作品です。続くバッハ(1685~1750)の有名なコラール「主よ、人の望みの喜びよ」はその美しくゆったりとした旋律が多くの人々を魅了し続け様々な楽曲用に編曲されています。
後半はタンゴ界に革命を起こしたアルゼンチンの誇る作曲家、ピアソラ(1921~92)の音楽を華やかなサックスの音色と共に3曲お聴きいただきます。彼の作品中で最も有名と言っても過言ではないlibertad(自由)な形式のtango(タンゴ)=『リベルタンゴ』は憂いを含んだハーモニーとリズムに内から湧き上がる情熱を感じます。『アヴェ・マリア』はそのゆったりと美しい旋律の中に上質なスパイスのように驚きの転調を繰り返します。最後に演奏します「ナイトクラブ1960」はまるで芳醇なお酒の香りが漂ってくるような大人の魅力たっぷりです。変化のある多彩な作品を最後までお楽しみいただけますと幸いです。
(山田由希子)
サントリーホール
0570-55-0017
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