内田光子ピアノ・リサイタル 2021
内田光子は、真実と美の姿を独自に追求しながら、自らが奏でる音楽の世界を深く掘り下げている演奏家である。モーツァルト、シューベルト、ベートーヴェンの作品の解釈で高い評価を受ける一方、ベルク、シェーンベルク、ウェーベルン、ブーレーズなどの作品に光を当て新しい世代の聴衆に紹介している。
クリーヴランド管との共演は100回を超えるほか、長年にわたりシカゴ響、べルリン・フィル、ロイヤル・コンセルトヘボウ管、バイエルン放送響、ロンドン響、ロンドン・フィルなどの世界の主要オーケストラとの共演を重ね、ハイティンク、ヤンソンス、ムーティ、ラトル、エサ゠ペッカ・サロネン、ドゥダメルといった世界的な指揮者との共演も多い。
2016年からアーティスティック・パートナーとなっているマーラー・チェンバー・オーケストラと、ヨーロッパと北米での5年間のツアープロジェクトを行っている。また、ウィーン、ベルリン、パリ、アムステルダム、ロンドン、ニューヨーク、東京で定期的にリサイタルを行い、ザルツブルク・モーツァルト週間やザルツブルク音楽祭にも定期的に参加している。
デッカと専属契約を結び、モーツァルトのピアノ・ソナタ全集やシューベルトのピアノ・ソナタ集など幅広いレコーディングを残している。11年にクリーヴランド管を弾き振りしたモーツァルトのピアノ協奏曲のライヴ録音で、また17年にドロテア・レシュマンとで録音したアルバム『シューマンとベルク』でグラミー賞を受賞。クリーヴランド管/ブーレーズ指揮シェーンベルクのピアノ協奏曲で、グラモフォン賞(最優秀コンチェルト賞)など4種類の賞を受賞。
長年にわたり若い演奏家の成長を支援し、ボルレッティ・ブイトーニ・トラストの理事を務めている。また、13年よりマールボロ音楽祭の芸術監督を務め、現在はジョナサン・ビスとともにその任を精力的に行っている。
05年日本芸術院賞を受賞、文化功労者に選出、09年には大英帝国勲章「デイム」の称号が授与された。作品に対する深い探究と解釈が評価され、15年、高松宮殿下記念世界文化賞(音楽部門)を受賞。
サントリーホールではオープニング・シリーズにおいて、イギリス室内管弦楽団とのモーツァルト:ピアノ協奏曲全曲演奏会(全10公演)を行い、その後も数々の名演を残している。サントリーホール アソシエイト・アーティスト。
サントリーホール
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