若き音楽家たちによるフレッシュ・オペラ
ヴェルディ:ラ・トラヴィアータ(椿姫)
(全3幕/イタリア語上演・日本語字幕付)
【出演者変更】
アルフレード役を予定しておりました小堀勇介は、健康上の理由で稽古への参加が困難となったため、出演を見合わせます。
代わりまして、アルフレード役に石井基幾が、また石井基幾が務める予定でしたガストン子爵役には高柳圭が出演いたします。
チケット代の払い戻しは、2021年9月30日(木)10:00~2021年10月31日(日)までお買い求めのプレイガイドにて承ります。
■ヴィオレッタ:大田原瑶(ソプラノ)
東京音楽大学声楽演奏家コース卒業。東京藝術大学大学院音楽研究科オペラ専攻修了。サントリーホール オペラ・アカデミー アドバンスト・コース第3期修了。多摩フレッシュ音楽コンサート2016最優秀賞受賞。第48回イタリア声楽コンコルソ ミラノ大賞受賞。2017年藝大オペラ定期公演および19年オペラ・アカデミー公演『フィガロの結婚』に伯爵夫人役で出演。21年3月の「サントリーホール オペラ・アカデミー修了生によるオペラティック・コンサート」では『リゴレット』ジルダのアリアを歌い絶賛を浴びる。大田原瑶の最大の魅力は、天性の美声とテクニックを兼ね備えるのみならず、舞台上の役柄に感情移入し喜怒哀楽を自分の声の色に乗せて表現できる、日本人には稀に見るオペラ歌手としての表現能力である。現在、イタリア国立パルマ音楽院に留学しさらなる研鑽を積み、Verdi Offやレナータ・テバルディへの献呈コンサートなど様々なコンサートに出演している。啓声会会員。
■アルフレード:石井基幾(テノール)
神奈川県出身。18歳より声楽を始め、東京藝術大学音楽学部声楽科卒業、同大学院音楽研究科声楽専攻(修士課程)を修了。サントリーホール オペラ・アカデミーアドバンスト・コース第3期修了。第4回日光国際音楽祭声楽コンクール準大賞(第2位)、第30回宝塚ベガ音楽コンクール第2位受賞。 2020年3月にバリトンからテノールへ転向。これまでに神奈川フィル(指揮:大井剛史)、東京フィル(指揮:沼尻竜典)、関西フィル(指揮:佐々木新平)などと共演。幅広い声域を活かし、モーツァルトやシューベルトの宗教曲でソリストを務める。今回がテノール歌手としてのオペラ・デビューとなる。サントリーホール オペラ・アカデミーアドバンスト・コース第5期在籍中。
■ジェルモン:町英和(バリトン)
国立音楽大学、同大学大学院修了。新国立劇場オペラ研修所第6期修了。文化庁新進芸術家海外研修員としてボローニャ、ローム ミュージック ファンデーションの助成を受けミュンヘンに留学。兵庫県立芸術文化センター、セイジ・オザワ 松本フェスティバル、小澤征爾音楽塾、新国立劇場、びわ湖ホールなどのオペラ公演、東京フィル、N響などの定期演奏会に出演。2019年のPMFでは、エッシェンバッハ指揮マーラー:交響曲第8番のソリストを務めた。サントリーホールでは、オペラ・アカデミー公演『こうもり』や2017年の「ジルヴェスター・コンサート」に出演。オペラにとどまらず、歌曲やオラトリオなどのコンサート作品においてもあらゆる言語や年代の枠を超えて真摯に取り組み、その知性豊かな楽曲解釈で聴衆を魅了している。
■フローラ:佐藤路子(ソプラノ)
京都市立芸術大学卒業。ノーヴィ国際音楽コンクール第1位など受賞多数。『ジャンニ・スキッキ』ラウレッタ役でオペラ・デビュー、同公演が第24回音楽クリティック・クラブ賞本賞受賞。日生劇場『オルフェオとエウリディーチェ』エウリディーチェ役、全国共同制作オペラ『椿姫』フローラ役、新国立劇場『リゴレット』『蝶々夫人』『ばらの騎士』、東京・春・音楽祭『ワルキューレ』、びわ湖ホール『カルメン』など多数出演。京都南座『蝶々夫人』タイトルロールで好評を得る。『MABOROSI~オペラ源氏物語~』紫の上役、『天守物語』富姫役ほか、日本作品にも多く出演。バッハ:ヨハネ受難曲、ヴェルディ:レクイエムなど宗教曲のソリストも務める。びわ湖ホール声楽アンサンブル・ソロ登録メンバー。
■アンニーナ:三戸はるな(ソプラノ)
国立音楽大学声楽専修卒業、東京藝術大学別科修了。二期会オペラ研修所第59期マスタークラス修了。サントリーホール オペラ・アカデミー プリマヴェーラ・コース第5期修了。多摩フレッシュ音楽コンサート2016入選。第8回東京国際声楽コンクール入選。オペラでは、これまでに『ラ・ボエーム』ミミ役、『ルサルカ』外国の王女役、『フィガロの結婚』伯爵夫人役、『イル・トロヴァトーレ』レオノーラ役などを務める。2019年、サントリーホール オペラ・アカデミー公演『フィガロの結婚』ではマルチェッリーナ役を好演。二期会準会員。
■ガストン子爵:高柳圭(テノール)
国立音楽大学声楽学科卒業、同大学院修了。第77回読売新人演奏会出演。二期会オペラ研修所第54期マスタークラス修了、修了時に優秀賞受賞。小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクト『蝶々夫人』ピンカートン役カバーキャスト、『フィガロの結婚』バジリオ役メインキャストで出演。千住明作曲の新作オペラ『滝の白糸』村越欣弥役を創唱。錦織健プロデュース・オペラ『後宮からの逃走』ペドリロ役など、その他多数のオペラに出演。イタリアのピエモンテ州ピネローロ市立劇場にてモーツァルト『レクイエム』のソリストを務めたほか、ベートーヴェン「第九」『ミサ・ソレムニス』、ハイドン『天地創造』などのソリストとしても活躍している。
■ドゥフォール男爵:宮城島康(バリトン)
宮城県出身。国立音楽大学声楽専修、オペラ・ソリスト・コース、同大学院修了。声楽を高橋晶、山下浩司、黒田博に師事。『コジ・ファン・トゥッテ』グリエルモ役でデビュー後、『ラ・ボエーム』ショナール役、『愛の妙薬』ドゥルカマーラ役、『こうもり』フロッシュ役、『ヘンゼルとグレーテル』ペーター役、『ドン・ジョヴァンニ』マゼット役など多数のオペラやガラコンサートに出演、コミカルからシリアスまで表情豊かな演技には定評がある。二期会オペラ研修所マスタークラス修了、修了時に優秀賞を受賞。Chor stellaメンバーとしてBS-TBS「日本名曲アルバム」に出演中。びわ湖ホール声楽アンサンブル・ソロ登録メンバー。二期会会員。
■ドビニー侯爵:的場正剛(バス)
兵庫県出身。東京音楽大学大学院修了、同大学院奨学生としてサンタ・チェリーリア音楽院にて声楽を学ぶ。豊中音楽コンクール声楽部門第1位および最優秀賞受賞。平和堂財団芸術奨励賞受賞。オペラには『ドン・ジョヴァンニ』タイトルロール、『ラ・ボエーム』マルチェッロ役など、主要な役で出演。二期会オペラ研修所マスタークラス修了、修了時に奨励賞および優秀賞受賞。『アルチーナ』で二期会デビュー、二期会本公演『天国と地獄』マルス役などを務める。また「第九」などのソロでも高い評価を得る。びわ湖ホール声楽アンサンブル・ソロ登録メンバー。二期会会員。
■医師グランヴィル:五島真澄(バス)
京都市立芸術大学音楽学部卒業、同大学大学院修士課程修了。その後渡露しモスクワ音楽院にて研鑽を積む。全日本学生音楽コンクール大阪大会第1位、宝塚ベガ音楽コンクール第3位、飯塚新人音楽コンクール第3位。青山音楽賞新人賞受賞。オペラでは、びわ湖ホールにて『フィガロの結婚』伯爵役、『ドン・キホーテ』サンチョ・パンサ役、『ヘンゼルとグレーテル』ペーター役、『ドン・ジョヴァンニ』タイトルロールなど、NHK音楽祭にて『エフゲニー・オネーギン』ザレーツキー&中隊長役に出演。ソリストとして佐渡裕指揮「第九」、秋山和慶指揮「第九」などのバス・ソロを務める。びわ湖ホール声楽アンサンブル・ソロ登録メンバー。
■指揮:村上寿昭
桐朋学園大学にて指揮を小澤征爾、黒岩英臣、秋山和慶に師事。新日本フィル、水戸室内管、ウィーン国立歌劇場などで小澤征爾のアシスタントを務め、サントリーホール ホール・オペラ®では、グスタフ・クーン、ダニエル・オーレン、ニコラ・ルイゾッティのアシスタントを務める。1997年渡独。ベルリン芸術大学、ウィーン国立音楽大学で研鑽を積む。リンツ州立劇場、ハノーファー州立歌劇場に在籍し数多くのオペラ、バレエを指揮。また、ベルリン響、リトアニア国立響をはじめ多くのオーケストラから招かれる。国内では、セイジ・オザワ 松本フェスティバル、小澤征爾音楽塾、新日本フィル、大阪響、京響などを指揮。室内楽、歌曲伴奏などのピアニストとしても活動している。東京藝術大学講師、桐朋学園大学音楽学部講師、新国立劇場オペラ研修所講師。
■桐朋学園オーケストラ
桐朋学園音楽部門の学生からなるオーケストラ。故 齋藤秀雄教授により「子供のための音楽教室」創設当初から始められ、以来桐朋の音楽教育の中心として、高度な合奏教育を行っている。これまでに、小澤征爾、秋山和慶、飯守泰次郎、黒岩英臣、井上道義、尾高忠明、高関健、J. フルネ、D. バレンボイム、M. ロストロポーヴィチ、R. バボラーク、M. ヴェンゲーロフら内外の著名な指揮者の指揮、指導を受けている。ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンにも度々出演。別府アルゲリッチ音楽祭で度々共演したM. アルゲリッチ、C. ミョンフンから熱望されていた再演が、2018年5月に実現し絶賛を受けた。
■演出:田口道子
国立音楽大学声楽科およびミラノ・ヴェルディ音楽院卒業。メゾ・ソプラノ歌手として活動するとともに演出助手として世界各地の歌劇場で経験を積む。以後、再演演出家としてミラノ・スカラ座、ヴェローナ野外劇場、フィレンツェ五月音楽祭などイタリア各地のほかヴァレンシア、テル・アヴィヴでも活躍、新国立劇場では『トスカ』『トロヴァトーレ』『リゴレット』の再演演出を手掛ける。近年は演出家として活動し、サントリーホール オペラ・アカデミー公演では『セビリャの理髪師』『コジ・ファン・トゥッテ』『愛の妙薬』『ラ・ボエーム』『フィガロの結婚』を演出。訳書に『リッカルド・ムーティ自伝:はじめに音楽 それから言葉』『リッカルド・ムーティ、イタリアの心 ヴェルディを語る』(音楽之友社)。字幕翻訳も多数。
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