サントリー芸術財団 50周年記念事業

「夢大きく-創設者・佐治敬三 生誕100年記念展示-」

サントリー芸術財団 50周年記念事業

「夢大きく-創設者・佐治敬三 生誕100年記念展示-」

  • 飯窪敏彦/文藝春秋

    佐治敬三 ©飯窪敏彦/文藝春秋

サントリーホールは、大のクラシック音楽ファンであった創設者・初代館長の佐治敬三(1919~1999)の長年の夢として、1986年10月12日に誕生しました。

サントリーの二代目社長である佐治敬三は、ビール事業・食品事業に本格的に参入するなどサントリーグループの中興の祖といえる存在でした。同時に、文化活動の支援に非常に熱心で、サントリー美術館を開設、サントリー音楽財団(現・サントリー芸術財団前身)、サントリー文化財団を設立など、戦後日本に豊かな生活文化をもたらすべく尽力し続けてきました。
そして「クラシック音楽を本当の意味で日本人の生活文化として根付かせたい」という熱い思いが世界の第一線で活躍する音楽家や国内外の様々な人々の心を動かし、「東京初のコンサート専用ホール」サントリーホール誕生へとつながったのです。

サントリーホール開館34年目を迎えるこの秋、佐治敬三の生誕100年を記念した展示を行います。

[会期]

2019年11月1日(金)~11月30日(土)

[会場]

サントリーホール 大ホール1階および2階壁面

  • ベルリンに世界的指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤンを訪問したときの佐治敬三

    ベルリンに世界的指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤンを訪問したときの佐治敬三

  • サントリーホール建設現場にて作曲家 故・芥川也寸志(中央)と佐治敬三

    サントリーホール建設現場にて
    作曲家 故・芥川也寸志(中央)と佐治敬三

  • 1986年10月12日、オルガンのA音を鳴らして開館宣言をする佐治敬三

    1986年10月12日、オルガンのA音を鳴らして開館宣言をする佐治敬三

今回の展示では、創設者・佐治敬三の「夢」がどのように膨らみ、多くの人々を巻き込み伝播していったのか、選りすぐりの写真や音楽家たちからのメッセージとともにご紹介します。
展示は、大ホール1階正面に常設されている「佐治敬三プレート」が起点となります。1階、2階の壁面に、写真パネルやサントリーホールに縁のある音楽家たちからのメッセージ、佐治敬三が晩年に描いた油絵などを展示します。コンサート前後のひとときにお楽しみください。

展示は、大ホール公演にご来場のお客様がご鑑賞いただけますが、以下の日時については、一般公開日としてどなたでも自由にご覧いただくことができます。

一般公開日
  • 11月 8日(金) 12:00~15:00
  • ※12:15~12:45 入場無料「オルガン・プロムナードコンサート」開催
  • 11月11日(月)13:30~16:00
  • 11月27日(水)13:00~17:00
佐治敬三プレート

佐治敬三プレート

佐治敬三ジュニアプログラムシート

若い世代へのクラシック音楽の継承を願ってやまなかった佐治敬三の遺志を継いだプログラム。
小・中学生を対象に、大ホールの土日祝日の公演から趣旨にふさわしいものを選び、各回ペアで3組、計6名様をご招待しています。
佐治敬三生誕100周年にあたる2019年度はサントリーホール主催公演でのご招待数をペア6組に拡大して実施しています。