『Hibiki』Vol.11 2020年4月1日発行
特集:ブルーローズでもっと音楽に近づく
「ブルーローズ」という名前の愛らしいホールをご存知ですか?
温かみのある穏やかな空間。壮大な響きの大ホールとはまた別の親密な音楽を体験できる場所。どんな演奏を楽しめるのでしょう?なぜ、青いバラと名付けられたのでしょうか?
「サントリーホール ブルーローズ(小ホール)」へご案内します。
壁に咲く青いバラの彫刻。
演奏家と聴衆が、音楽でひとつになれる場所。「この音楽に参加している」と感じられる親密さがあります。
撮影・桑田瑞穂
親密な響き 挑戦の舞台
アーク・カラヤン広場からサントリーホールのエントランスを入ってすぐ左手、二重扉の向こうにその空間は広がっています。ステージ前までフラットに続く床は、職人技の寄木細工。鮮やかなワインレッド地にバラのアーチ文様が織り込まれた、瀟洒な布張りの椅子が380余り。用途によって並び方を変えられる可動式の客席です。ステージとの近さに驚くかもしれません。前列は演奏者と目が合いそうな距離感です。ウッディーな内装、天井には上品なスワロフスキーのシャンデリアが格子状に16も並び、華やかなサロンの雰囲気を醸し出しています。
「ブルーローズ」の名は、サントリーが挑戦した青いバラの開発に由縁しています。自然界には存在しないBlue Roseは夢の花、英語では"不可能"の代名詞ともされていましたが、長年のバイオ技術による研究で、2004年ついにこの世に青いバラが誕生しました。そこで、「不可能を可能にする、新たな挑戦の舞台。奇跡のような出会いと感動が生まれ、花開く場所に」との思いを託して、小ホールが新たに「ブルーローズ」と名付けられたのです。
扉を入る前に、右手の壁を見上げてみてください。可憐に咲く青いバラを見つけられるでしょうか? まるで生花のような、美術家・須田悦弘による木の彫刻です。花びらも葉っぱも一枚一枚精巧に木を削り、色を付けて緻密につなぎ合わせ、生き生きと再現されたバラからは、甘い香りが漂ってきそうです。
室内楽の庭
「ブルーローズ」では主に、リサイタルや室内楽の演奏会が催されます。室内楽とはもともと、ヨーロッパの宮廷で演奏されたサロン音楽です。モーツァルトやベートーヴェンがフリーの音楽家として活躍した18世紀後半頃からは、貴族の邸(やしき)に愛好家たちが集って音楽家が奏でる時流の曲を聴き、時に自分たちも演奏を楽しんだ社交の場が、サロンでした。
弦楽四重奏や五重奏、弦楽器とピアノ、木管や金管楽器など色々な楽器の組み合わせで二重奏から十重奏ぐらいまで、様々なスタイルの室内楽曲が作曲され、演奏され、今に伝えられてきました。
「室内楽はとてもパーソナルで人間味にあふれた音楽。生きている歓びを感じられます」
と、サントリーホール館長で世界的なチェリストの堤剛は言います。だからこそ、音楽の原点とも言える室内楽の面白さや奥深さを、もっと多くの方々に味わっていただきたい。そして、未来に向かう風を吹かせたい……そんな想いから、21世紀のサロンたる「ブルーローズ」で、室内楽の祭典『チェンバーミュージック・ガーデン(CMG)』が生まれました。2週間以上に及ぶ室内楽フェスティバルは日本で先駆け。今年で10回目を数え、初夏の風物詩になっています。
6月6日にCMGのオープニングを飾る堤剛と萩原麻未。
カリスマ的存在のアトリウム弦楽四重奏団によるベートーヴェン・サイクルは、6月7(昼・夜)、9、11、13、15日の全6回公演。
演奏家に近づく
2020年の『チェンバーミュージック・ガーデン』は6月6日から21日まで、総勢69名の演奏家たちにより23の演奏会が行われます。結成20周年を迎えるロシアのカルテット、国際コンクール優勝後ますます磨きのかかる新星ピアノ・トリオ、CMG定番の至極のデュオなど、長年信頼を寄せ合うメンバーでの演奏もあれば、注目のソリストが集う一度限りの特別なアンサンブルもあります。世界的に名高いドイツのクロンベルク・アカデミーから指導者陣と現役生・修了生が初来日する公演も聴き逃せません。ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、コントラバス、ピアノ、フォルテピアノ、ハープ、ギター、フルート、クラリネットなど、楽器の種類や年代も様々。「ブルーローズ」は、色とりどりの室内楽が咲き乱れる"庭"になります。
その"庭"は、中央のステージを客席が180度ぐるりと囲む扇型の特別な配置。どこに座って聴いても、演奏者をぐっと近くに感じることができます。
「部屋全体で楽しめて、空気が一体化する、それがブルーローズの魅力だと思います。響きが自然に回って、とても心地よく弾けますし、客席で聴いていても音の距離をまったく感じません」
と言うのは、いま最も注目される若きチェリストのひとり、佐藤晴真。普段はソリストとしての活動が主で、CMGには初登場。初顔合わせとなるふたつのアンサンブルに参加します。
「室内楽は1対1で音楽をぶつけあえて、きちんと対話ができます。共演者によって演奏が変わる、その化学反応が楽しい。ドキドキします。半円形状に向かい合って弾くので、関係性もより深く親密です。そして、客席も含めた部屋全体の空気感や熱量を感じながら音楽をつくりあげていくのが、室内楽なのだと思います」
そう話す声は低音で、チェロの音域と自身の声域がぴたりとシンクロするのだそうです。だからこそ、自分にとって最も親近感のわく楽器なのだと言います。
奏者と楽器の一体感を間近で体験できるのも、「ブルーローズ」のCMGならでは。ステージを真横から見るサイドビュー席は、弦楽器奏者が激しく前後に揺れながら弾いたり、ハープ奏者が足で素早くペダルを踏みかえる様子など、知らなかった演奏風景にも出会えます。
©ヒダキトモコ
昨年、ミュンヘン国際音楽コンクールチェロ部門で日本人史上初の第1位に輝いた佐藤晴真。CMGではプレシャス1pm Vol. 2 ピアノ四重奏の魅力(6月12日)、アジアンサンブル@TOKYO(16日)ほかに登場。
作曲家に近づく
奏者の表情や仕草からも、作品に込められた感情、作曲家に対するリスペクトが伝わってきます。何百年前に作曲家が頭の中に描いた世界が、それぞれの演奏家にトレースされ、ハーモニーとなって「ブルーローズ」に現れるのです。
今年はベートーヴェン生誕250周年。CMGでは3つの全曲演奏会が行われます。ベートーヴェンが生涯に作曲したチェロ・ソナタ(5曲)、弦楽四重奏曲(16曲)、ピアノ三重奏曲(9曲*)を聴くことができる、滅多にない機会です。
(*作品番号付きのすべての作品)
CMG恒例のベートーヴェン・サイクル(弦楽四重奏曲全曲演奏会)に取り組むのは、サンクトペテルブルク音楽院で結成され20周年、過去の日本ツアーでも「圧倒的な音楽で観客を魅了」と評されてきた、アトリウム弦楽四重奏団です。 「一人の作曲家の全曲演奏会というのは、私たちとお客様がその作曲家の人生をつかの間、ともに生きてみるという体験」 と語る4人の5日間(6回)にわたる演奏から、どんなベートーヴェンの内面、人生ドラマが聴こえてくるでしょうか。
チェロとピアノが歌い合うチェロ・ソナタ5曲も、作曲の時期により作風が大きく異なります。第1、2番は天才ピアニストとして活躍した26歳の時に、第3番は作曲家として充実した"傑作の森"とされる時期(38歳前後)、第4、5番は全聾となりながらも大作を生み続けた後期(45歳頃)に書かれています。ベートーヴェンが当時の名チェリストたちと出会って生まれたと言われる全作品を、CMGオープニングの一夜に、チェロ・堤剛、ピアノ・萩原麻未という世代を超えて信頼を寄せ合うデュオが演奏します。
そして、ピアノ三重奏曲全曲演奏会に挑むのは、サントリーホール室内楽アカデミー(*)出身の葵トリオです。ミュンヘン国際音楽コンクールピアノ三重奏部門第1位(日本人トリオ初)の栄冠を手に、世界に羽ばたく3人が、成長を重ねてきた古巣「ブルーローズ」でベートーヴェンと向き合います。
*サントリーホール室内楽アカデミーは2010年に開講、現在第5期。プロフェッショナルを目指す若手奏者を公募、2年間の研修の中でファカルティ(講師)の指導を受け、CMGなど演奏会での経験を積み、室内楽の演奏技術や感性を磨きます。
©桑⽥瑞穂
サントリーホール室内楽アカデミー生が本番さながらの練習を積む、客席に囲まれたステージ。
葵トリオのベートーヴェン ーピアノ三重奏曲全曲演奏会
「ブルーローズ」で生まれ育った葵トリオの大きな挑戦。関西出身の3人が、ベートーヴェンに肉迫します!
© Nikolaj Lund Photography
チェロ
伊東 裕
Yu Ito
チェリストにとってはまず、ベートーヴェンと言えばチェロ・ソナタ、バイブルと言われるほどすごい存在感です。とくに後期の作品は愛に溢れていて、全人類愛のようなものを感じます。ピアノ三重奏曲も、初期の作品では、チェロはピアノの左手と一緒に動くバスの役割ですが、作品番号が増すにつれ各パートの独立性が強く出てきます。それぞれの音色が混ざり合ってとても室内楽的であり、かつ、ソリスティックな楽章も。常設トリオだからこその音楽性の合い方、同じ方向性、和音が鳴った時の響きの違いを、伝えられたらと思います。
僕たち自身、アカデミーを経た後にCMGでフランスのピアノ・トリオ、トリオ・ヴァンダラーの演奏に触れて感銘を受けました。トリオの可能性が見えたというか。いま3人それぞれヨーロッパに留学していますが、トリオ・ヴァンダラーにも教えを乞いに行きました。今回の全曲演奏会の曲順や組み合わせにもアドバイスをくださって。「ブルーローズ」からのいろいろな縁を感じます。
ピアノ
秋元孝介
Kosuke Akimoto
自分が勉強して育てていただいた場所で、しかもCMG10回目、ベートーヴェン250周年に、こんな大きな企画に挑戦させていただくからには、修了生として後輩たちをがっかりさせないよう……本当にたくさんのことを教えてもらったので、少しでも成長した演奏をできたらと思います。ピアニストは基本孤独な作業なのですが、室内楽アカデミーでの2年間で一気に視野が広がりました。
我々がトリオを組んで一番最初に取り組んだ曲が、ベートーヴェンのピアノ三重奏曲第6番。そしてベートーヴェン自身が作品1(Op. 1)として最初に世に出したのがピアノ三重奏曲第1〜3番、つまり真正面から作曲に取り組み、自信を持って出版したジャンルなのだと思います。我々にとっても真剣勝負のレパートリーです。
アンサンブルをより緻密につくりあげていく面白さ。ソリストの集まりではなく、常に3人で磨き上げてきたピアノ・トリオだからこそ出来る室内楽を、お聴かせできればと思います。
時空を超えて旅をする
「ブルーローズ」の親密な雰囲気、少しはお伝えできたでしょうか? その場に身を置けばすぐに、魅力を感じていただけるはず。親しい友人の家に遊びに行くような気分で、映画を観に行くような気軽さで、ぜひお出かけください。
とくにCMGは、アーティストのトークも楽しめる60分公演「プレシャス1pm」もあれば、「フィナーレ」のように2時間半を超える饗宴もあり、「ディスカバリーナイト」はワン・ドリンク付きで大人な夜、「ENJOY! 室内楽アカデミー・フェロー演奏会」は名曲の数々をフレッシュな演奏で全席1000円で楽しめます。古典的なクラシック音楽もあれば、現代作曲家の世界初演曲や日本初演曲もあり。うっとりするような美しさ、ストイックなまでの緊張感、疾走するテンポ、時空が伸び縮みするような変拍子、のどかな田園風景、深い夜の闇……音楽から様々な風景、センスを受け取ることができるでしょう。
「タイムスリップした感覚で、楽器の魅力と向き合います。お客様も同じように楽しんでいだければ」
と語るのは、サントリーホールが所有する1867年製のエラール・ピアノを、「プレシャス1pm Vol・3」で演奏するフォルテピアノ奏者の川口成彦。エラールは1777年にパリで開かれたピアノ工房で、ショパンやリストなど名だたる作曲家、ピアニストに愛されました。かのベートーヴェンも、「(1803年の夏に)この楽器に出会えたことで、おそらくそれまで頭の中にしかなかった想像上の音響をやっと現実に鳴らすことができた」(野平一郎著『作曲家から見たピアノ進化論』より抜粋)とされるほど、革新的なピアノを生み出したメーカーなのです。1台1台手作りで、工房や時代によってもまったく異なる個性を持つこの時代のピアノは、現代のモダンピアノに対し、フォルテピアノと呼ばれます。
「楽器との一期一会、いろいろな人と知り合うように毎回違う楽しみがあります。このエラールは音域ごとに個性があり、高音部はきらびやかで低音部は重厚、中音部は滑らかで柔らか。音色から様々なイメージがもらえそうです。ヴァイオリンやチェロと木のぬくもりで相性良く調和し、より親密な音色になると思います。
音楽は抽象的だからこそ、具体的な視覚よりイマジネーションが働くと思うんです。違う世界観を生み出せるし、脳という媒介を通してタイムマシーンにもなり得る。古楽器の音色で19世紀に行けるんです。それがすごく面白い」
と川口さん。リストやショパンも当時、「ブルーローズ」のような小さなサロンで演奏していたことでしょう。エラールの音色に誘われ、19世紀の旅へご一緒に!
1867年製のエラール・ピアノ。
第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクールで第2位に輝いた川口成彦。CMGではプレシャス1pm Vol. 3 エラールの午后(6月16日)で、ガット弦を張ったヴァイオリン、チェロと共に当時のスタイルでピアノ三重奏曲を聴かせてくれます。
もうひとつの物語
「ブルーローズ」では日々、人と人が出会い、様々なドラマが生まれています。
車椅子の方もごく自然に入れるフラットで段差のない床、すぐ目の前で演奏を聴けるという空間特性を生かし、特別支援学校に通う車椅子の生徒さんを招いた演奏会を毎年開いています(CMGスペシャル チャレンジド・チルドレンのための室内楽演奏会)。コンサートホールでクラシック音楽を聴くという初めての体験に、興奮しながらも驚くほどの集中力で聴き入る彼ら。最大50名程度の車椅子利用者の方が集まるため、ホールもスタッフ総動員でお迎えします。いい演奏に対してとても敏感に反応するたくさんの笑顔に、演奏家も父兄も関係者も全員、忘れられない大切な1日となります。
室内楽アカデミー生にとっても、本拠地である「ブルーローズ」はたくさんの出会いの場。世界の第一線で活躍する演奏家と共演したり、マスタークラスで直接指導を受ける機会もあり、プロフェッショナルな音楽家としての心構えや、湧き出るオーラを間近で感じることができるのです。生涯の糧となる出会いです。やがて彼らの中からも、世界で活躍する音楽家が育っていくことでしょう。
「ブルーローズ」での出会いが大きな輪となって繋がっていき、ひとりひとりの心の中で音楽が鳴り響きますように。
今年2月に「ブルーローズ」で行われた、世界的ヴァイオリニストのアンネ=ゾフィー・ムターによる「公開マスタークラスwithサントリーホール室内楽アカデミー」の様子。
ブルーローズの物語
温かな音楽空間の小ホール「ブルーローズ」。 ブルーローズで音楽を聴いてみたくなった方のために、バラの花「ブルーローズ」の物語をご紹介しましょう。
バラへの憧れ
バラはクレオパトラやローマ皇帝ネロをはじめ古くから世界で最も愛されてきた花。多くの音楽家もバラの美しさに魅了されてきました。バラを冠した名曲は数多くあります。たとえばシューベルトの『野ばら』、リヒャルト・シュトラウスのオペラ『薔薇の騎士』、ヨハン・シュトラウス2世の『南国のばら』……メロディが美しい、作曲家たちのバラに託した「憧れ」を感じる曲です。
現在栽培されているバラのほとんどは、アジアやヨーロッパの野生種のバラ8種程度を交配することにより生まれたものです。青いバラへの憧れも強く、創ろうという努力もされてきましたが、多くの青い花に含まれる青色色素(デルフィニジン)を作る能力がバラにはないため、交配では実現しませんでした。
不可能への挑戦
青いバラを創る──そんな不可能への挑戦が始まったのは、1990年のこと。サントリーはオーストラリアのベンチャー企業フロリジン社と共同で、この一大プロジェクトをスタート。研究チームは、まず、青色色素を作るために必要な遺伝子(青色遺伝子)を濃い紫色のペチュニアから取りました。ところが、その遺伝子を入れた花が咲いてみると、花は赤いままで青色色素は検出されないという結果に。一足先に1995年青色カーネーションに成功し、これに勇気づけられ、研究は続きました。
2004年、青いバラ開発成功
長い紆余曲折を経て、バラから誘導した細胞の塊に青色遺伝子を入れ、再びバラに戻す作業をひたすら続けた結果、1998年頃から青みを帯びたバラが咲き始めました。さらに遺伝子導入を継続し、ついに2004年に青いバラ開発成功を発表し、大きな反響を呼びました。この青いバラは「SUNTORY blue rose APPLAUSE」と名付けられました。アプローズとは「喝采」という意味です。
しかし、自然界にはもっと青い花はたくさんあります。「もっと青いバラ」を目指すサントリーの挑戦は今日も続いています。
ヴァイオリン
小川響子
Kyoko Ogawa
常設のトリオなので、お互いの特徴も素敵な部分も知り尽くし、信頼感は絶大です。一緒にたくさんリハーサルをするので、本番でちょっと違うことを仕掛けても大丈夫という安心感。予想外の反応が返ってきても「あ、ここはこうくるんか〜」と楽しめます。そのことで生まれる化学反応みたいなものを、お客様にも楽しんでいただけたらと思います。
ベートーヴェンは、幼い頃から「勉強しなければならない」作曲家と思っていましたが、室内楽アカデミー生だった5年前、CMGで米国のミロ・クァルテットによる弦楽四重奏曲全曲演奏会を聴き、本当に感動して涙が止まらなかったんです。そこで自分の中にベートーヴェンが深く入り、大好きな作曲家になりました。
今回、新米トリオの私たちにピアノ三重奏曲全曲演奏会の機会をいただいたことは、本当に幸せで、感謝でいっぱいです。自分たちにとっては大きすぎる挑戦ですが、今までの経験と教えていただいたことを総動員して取り組みます。