第53回サントリー音楽賞受賞記念コンサート
濱田芳通(指揮・リコーダー)
ヘンデル:オペラ『リナルド』
毎年、わが国の洋楽の発展にもっとも顕著な業績のあった個人または団体に贈られるサントリー音楽賞。第53回(2021年度)は濱田芳通が受賞しました。
リコーダーとコルネットのヴィルトゥオーゾとして世界中で高く評価されている濱田が、自ら主宰する古楽アンサンブルのアントネッロを率いて、近年、精力的に取り組んでいるバロック・オペラより、ヘンデルの傑作『リナルド』を上演します。作品の深い洞察のもと、古楽の概念をくつがえすほど大胆で奔放かつ生命力に満ちた音楽をお楽しみください。
【NEW】 演出家のつぶやき & プログラム・ノート公開! (8/6更新)
公演に先立ち、当日配布プログラムの掲載内容の一部を公開
※ 「演出家のつぶやき」(文・中村敬一) はこちら
※ プログラム・ノート(文・三ヶ尻正) はこちら(PDF)
【WEB ONTOMO 掲載】
濱田芳通(アントネッロ)、彌勒忠史、中山美紀にきく
古楽=ラテンミュージック!?
濱田芳通が切り開いてきた「枠に収まらない」古楽の王道
中世・ルネサンスから初期バロックまでの音楽作品を、大胆な演奏解釈と生き生きとした即興性によって蘇らせてきた古楽アンサンブル「アントネッロ」(1994年結成)。近年はバッハやヘンデルなど後期バロックにもレパートリーを広げており、さまざまな音楽ファンから熱い注目を浴びています。
第53回(2021年度)サントリー音楽賞を受賞した、アントネッロ主宰者のリコーダー・コルネット奏者・指揮者の濱田芳通さん、そしてアントネッロの公演にしばしば参加してきた名カウンターテナー彌勒忠史さん、素晴らしい美声が評判のソプラノ中山美紀さんに、そのスリリングな演奏の秘密について伺いました。3人が出演する8月17日のサントリー音楽賞受賞記念コンサート「ヘンデル:オペラ『リナルド』」では、いくつの「やーらーれーたー!」に出会えるか、乞うご期待!
※全文は下記よりご覧いただけます。 取材・文:林田直樹(音楽ジャーナリスト・評論家)
WEB ONTOMO掲載記事はこちら
【Bachtrack 掲載】
濱田芳通インタビュー
ヨーロッパのバロック音楽はいかにして日本に伝わったか
2年前、リコーダーとコルネット奏者、指揮者の濱田芳通は第53回サントリー音楽賞に選ばれた。濱田がライフワークとしてきた16世紀末に日本に渡来したいわゆる南蛮音楽や、17世紀のリコーダー音楽《笛の楽園》をテーマとしたコンサートシリーズ、そしてバロックのオペラ上演、ヘンデルの《メサイア》などが高く評価されての受賞である。
(中略)
この8月にサントリーホールで行われる音楽賞受賞記念コンサートでは、ヘンデルのオペラ《リナルド》を取り上げる。これは中村敬一の演出、西川一右の舞踊等を入れたセミステージ形式での上演になるという。タッソーの原作を基にした中世の十字軍の物語で、エルサレム奪回を巡ってキリスト教軍とサラセン人が戦う。〈泣かせてください〉などの名アリアで知られる人気オペラだ。
※全文は下記よりご覧いただけます。 取材・文:那須田務(音楽評論家)
Bachtrack掲載記事はこちら
ヘンデル:オペラ『リナルド』 あらすじ
聖地エルサレムをサラセン人の手から取り戻そうと第一回十字軍が奮戦しているが、敵将アルガンテやその恋人の魔女アルミーダの抵抗に遭って苦戦が続いていた。そこにキリスト教の勇者リナルドが参戦すると、総大将ゴッフレードは、戦勝の暁にはリナルドと娘アルミレーナの結婚を認めよう、と約束する。しかしアルミレーナはアルミーダにさらわれてしまった。リナルドは魔法使いに彼女を取り返す策を聞こうとゴッフレードらとともに出かけるが、海の女セイレーンたちに騙され、彼自身も捕われる。ところがアルミーダはリナルドに、アルガンテはアルミレーナに惚れてしまう。アルミーダはリナルドに、恋人にならなければアルミレーナを殺すと迫るが、ゴッフレードらが魔法使いに貰った杖でアルミーダの魔術を解き、アルミレーナを救い出した。ついに十字軍が勝利してエルサレムを奪還し、アルミーダとアルガンテもキリスト教に改宗してハッピーエンドとなる。次期英国王に内定していたハノーヴァー侯ゲオルク(後のジョージ1世)を英雄になぞらえたスペクタクルな戦国ドラマに期待したい。
出演者プロフィール
■ 指揮・リコーダー:濱田芳通
我が国初の私立音楽大学、東洋音楽大学(現東京音楽大学)の創立者を曾祖父に持ち、音楽一家の四代目として東京に生まれる。リコーダーとコルネット(ツィンク)のヴィルトゥオーゾとして唯一無二の存在感を放つ。その生命力溢れる自由な演奏は、古楽本来のスリリングな魅力を彷彿させる。国内外においてCD録音多数、いずれも高い評価を受けている。2008年よりバロック・オペラを指揮し、これまでにレオナルド・ダ・ヴィンチが関わったとされる詩劇『オルフェオ物語』の蘇演(本邦初演)、モンテヴェルディの3大オペラ『オルフェオ』『ウリッセの帰還』『ポッペアの戴冠』、カッチーニ『エウリディーチェ』(本邦初演)、ヘンデル『ジュリオ・チェーザレ』など、オペラ創成期からバロックに至る初期のオペラ作品を精力的に取り上げている。
著書『歌の心を究むべし』(アルテスパブリッシング)
古楽アンサンブル「アントネッロ」主宰
-受賞歴-
2005年 第7回ホテルオークラ音楽賞
2015年 第28回ミュージック・ペンクラブ音楽賞(室内楽・合唱部門)
2015年 第14回佐川吉男音楽賞
2019年 第6回JASRAC音楽文化賞
2020年 第50回ENEOS音楽賞 洋楽部門 奨励賞
2020年 第17回三菱UFJ信託音楽賞 奨励賞(詩劇『オルフェオ物語』)
2021年 第53回サントリー音楽賞
2021年 第19回三菱UFJ信託音楽賞 奨励賞(オペラ『ジュリオ・チェーザレ』)
2023年 第36回ミュージック・ペンクラブ音楽賞(室内楽・合唱部門)
ほか
■ リナルド:彌勒忠史(カウンターテナー)
千葉大学卒業、同大学院修了。東京藝術大学卒業。佐渡裕指揮『夏の夜の夢』、バッティストーニ指揮『カルミナ・ブラーナ』、市川海老蔵特別公演『源氏物語』などの舞台や、「題名のない音楽会」「関ジャム完全燃SHOW」などのTV番組に出演するなど幅広く活躍。また日本音楽コンクール、東京音楽コンクールなどの審査員を務める。CD『No early music, No life?』(OMF/朝日新聞推薦盤)や著作『イタリア貴族養成講座』(集英社)、『歌うギリシャ神話』(アルテスパブリッシング)など多数。NHKテレビテキスト『テレビでイタリア語』や『ぶらあぼ』『教育音楽』にて記事を連載。平成24年度芸術選奨文部科学大臣新人賞をカウンターテナーとして史上初めて受賞。2022年に演出を手がけたヘンデル『シッラ』が第21回佐川吉男音楽賞/奨励賞を受賞。イタリア国立フェッラーラ音楽院バロック声楽講師などを経て、現在、国立音楽大学客員教授、日本大学藝術学部非常勤講師。在日本フェッラーラ・ルネサンス文化大使。二期会会員。
■ アルミレーナ:中川詩歩(ソプラノ)
広島市出身。エリザベト音楽大学演奏学科声楽専攻および同大学院修士課程修了。パリ・エコールノルマル音楽院最高課程高等コンサーティスト科ディプロムを審査員満場一致の首席にて取得。フランスのトゥール地方音楽院や多数のマスタークラスにてバロック声楽を学ぶ。第19回大阪国際音楽コンクール歌曲部門Age-U部門第2位。第21回九州音楽コンクール声楽一般部門審査員特別賞およびANA賞受賞。欧米・アジアの音楽祭などに招聘される。国内外でヴィヴァルディ、バッハ、ヘンデル、メンデルスゾーンなど多くの宗教作品のソリストを務める。オペレッタ『天国と地獄』『メリー・ウィドウ』出演。広島交響楽団、パリ室内楽センターと共演。近年アントネッロ『メサイア』『マタイ受難曲』『ラ・カリスト』ディアナ役に出演。
■ ゴッフレード:中嶋俊晴(カウンターテナー)
京都市立芸術大学卒業、東京藝術大学大学院修了。ウィーン国立音楽大学リート・オラトリオ専修およびアムステルダム音楽院修士バロック声楽専攻を満場一致の最優秀栄誉賞付きにて修了。これまでにソリストとしてウィーン・シューベルティアーデ、ユトレヒト古楽音楽祭、プラハの春音楽祭など欧州各地の音楽祭にソリストとして招聘されるなど国際的に活躍の場を広げている。日本音楽コンクール、ブラームス国際コンクール、国際ペティレック現代歌曲コンクールなどで入選入賞を果たし歌曲の分野でも高く評価された。文化庁芸術祭新人賞、五島記念文化賞オペラ新人賞など受賞。ローム ミュージック ファンデーション奨学生、文化庁新進芸術家海外研修員として欧州各地で研鑽を積んだ。
■ アルミーダ:中山美紀(ソプラノ)
神奈川県出身。東京藝術大学卒業、同大学院独唱専攻修了。卒業時にアカンサス音楽賞および同声会賞を受賞。全日本学生音楽コンクール、国際古楽コンクール〈山梨〉、スペイン音楽国際コンクールなどで上位入賞を果たす。第24回ABC新人コンサート音楽賞受賞。これまでヘンデル:『メサイア』、J. S. バッハ:ミサ曲 ロ短調、マタイ受難曲、モーツァルト:レクイエム、戴冠ミサ曲、ベートーヴェン:「第九」、ロッシーニ:小荘厳ミサ、マーラー:「千人の交響曲」、交響曲第4番など多くのソプラノ・ソロを務める。近年はアントネッロ主催公演のソリストとして頻繁に共演。各種コンサートをはじめ、オペラでは『オルフェオ物語』プロゼルピナ、『ジュリオ・チェーザレ』クレオパトラ、『ラ・カリスト』題名役にて出演した。
■ エウスタツィオ:新田壮人(カウンターテナー)
国立音楽大学卒業、同大学院修了。イタリアのミラノ市立クラウディオ・アバド音楽院、キジアーナ音楽院のバロック声楽科で研鑽を積む。第28回リッカルド・ザンドナーイ国際声楽コンクール第2位、第4回ベッラーノ国際オペラコンクール第3位、ほか国内外入賞・入選多数。イタリア・ヴェルディホールで行われたミラノ音楽祭にソリストとして出演し、ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団と共演。イタリアのアントニオ・ベッローニ劇場にてカウンターテナーでは初のソロ・リサイタルを行い好評を博す。そのほかフランスのフレネ音楽祭、アントネッロ主催公演『メサイア』『ラ・カリスト』『マタイ受難曲』『聖母マリアの夕べの祈り』に出演するなど、日欧でバロックから現代まで幅広い時代の作品の舞台を経験。
■ アルガンテ:黒田祐貴(バリトン)
東京藝術大学声楽科卒業、同大学院修士課程オペラ専攻修了。第87回日本音楽コンクール第2位、岩谷賞受賞。第20回東京音楽コンクール第3位。日本コロムビアより『Meine Lieder』リリース。兵庫県立芸術文化センターのオペレッタ『メリー・ウィドウ』ダニロ役でオペラ・オペレッタデビュー後、アントネッロ主催オペラ『ジュリオ・チェーザレ』アキッラ役、NISSAY OPERA 2022『セビリアの理髪師』フィガロ役などに出演。ドイツ・リートの研究にも力を注いでおり、2023年よりドイツにて白井光子、ハルトムート・ヘルのもとで研鑽を積む。二期会会員。
■ 魔法使い/ドンナ(女):眞弓創一(カウンターテナー)
鈴鹿市出身。国立音楽大学卒業、東京藝術大学別科声楽専修を首席卒業。トスティ歌曲国際コンクールで平城遷都1300年記念賞。みえ音楽コンクール一般の部第1位、三重県知事賞。市川市文化振興財団新人演奏家コンクール優秀賞。第9回日光国際音楽祭声楽コンクールで今市きぬロータリークラブ賞。日生劇場主催『ヘンゼルとグレーテル』魔女役でオペラ・デビュー。二期会創立70周年記念および日生劇場開場60周年記念公演において三島由紀夫原作、宮本亞門演出のオペラ『午後の曳航』2号役で出演。北とぴあ国際音楽祭では小野寺修二演出『ウリッセの帰還』エウリーマコ役でテノールとしてもオペラ・デビューを飾る。また、男性ソプラノ「個々・マユミ・歌楽寿」としても躍動中。アントネッロではオペラ『ラ・カリスト』リンフェア役に続き二度目の出演。
■ 伝令/セイレーン1:中嶋克彦(テノール)
福岡教育大学音楽科卒業。東京藝術大学大学院修士課程オペラ専攻修了。同大学院博士課程オペラ専攻修了、博士号取得。2012年より文化庁在外派遣研修員としてドイツに1年間留学、マインツ音楽大学のバロック声楽コースにて研鑽を積んだ。第50回東京藝術大学大学院オペラ定期モーツァルト『コシ・ファン・トゥッテ』のフェルランド役でオペラ・デビュー。その後、チマローザ『秘密の結婚』(パオリーノ)、モーツァルト『魔笛』(タミーノ)、ロッシーニ『セビリャの理髪師』(アルマヴィーヴァ伯爵)、ヴェルディ『ラ・トラヴィアータ(椿姫)』(アルフレード)『ファルスタッフ』(フェントン)など、また新国立劇場においては、R. シュトラウス『サロメ』、ビゼー『カルメン』、プーランク『カルメル会修道女の対話』などに出演するほか、コンサートや宗教曲のソリストとしても定評があり、清々しい美声と確かな歌唱力で好評を博している。国立音楽大学非常勤講師。
■ セイレーン2:山際きみ佳(メゾ・ソプラノ)
愛知県立芸術大学大学院修了。野村財団の助成を受け渡伊、ダニエラ・バルチェッローナに師事。トリエステ・ヴェルディ歌劇場『ボリス・ゴドゥノフ』フョードル役にてイタリア・デビューを果たし、温かい声で信頼感のある歌手と評され、2021年に同歌劇場『セビリャの理髪師』ロジーナ役に抜擢される。第1回ヴィンチェンツォ・ベッリーニ国際声楽コンクールに入賞、ベッリーニ大劇場にソリストとして出演。オペラでは『フィガロの結婚』ケルビーノ、『ヘンゼルとグレーテル』ヘンゼル、『ディドとエネアス』ディドなどを演じる。また、ベートーヴェン「第九」、モーツァルト『レクイエム』、メンデルスゾーン「讃歌」、ヘンデル『主は言われた』などのソリストも務める。びわ湖ホール声楽アンサンブル・ソロ登録メンバー。
■ 舞踊:西川一右
日本舞踊協会主催公演や日本舞踊振興財団主催の国内、国外十数ヶ国での公演、東京文化会館主催「日本舞踊×オーケストラ」公演、文化庁後援のこども向け公演などに多数出演・参加。東京都主催「キッズ伝統芸能体験」や新宿区教育委員会主催「伝統文化理解教育」、芸団協主催ワークショップ、中野区舞踊連盟・中野ZERO共催こども向け教室の講師を務めるなど、日本舞踊の普及活動に積極的に携わっている。
■ 管弦楽:アントネッロ
濱田芳通主宰にて1994年結成。以来、「作品が生まれた時のスピリット」を大切に、躍動感、生命力が備わった、音楽の持つ根源的な魅力を追求している。国内外にてCD録音多数。古楽の解釈と演奏において第一線で活躍するグループとして、常にメディアから高い評価を得ている。
──彼らの演奏法は今後流行<モード>となるだろう 仏レペルトワール誌
──日本から発信される新しい古楽の潮流 仏ディアパソン誌
クラシック音楽の既成概念の枠を超えて純粋に「音楽性」を求めるその企画、作品は、クラシック音楽ファン以外からも注目と共感を集めている。
オフィシャル・ウェブサイト
オーボエ:小花恭佳/小野智子
ファゴット:長谷川太郎
リコーダー:大塚照道
トランペット:斎藤秀範/大西敏幸/村上信吾/金子美保
ヴァイオリン:天野寿彦/阪永珠水/高岸卓人/山本佳輝/廣海史帆/大光嘉理人/堀内麻貴/遠藤結子
ヴィオラ:多井千洋/佐々木梨花/本田梨紗
チェロ:武澤秀平/永瀬拓輝
ヴィオローネ:布施砂丘彦
リュート:高本一郎
ハープ:伊藤美恵
チェンバロ&リコーダー:上羽剛史
オルガン&グロッケン:谷本喜基
ティンパニ&パーカッション:和田啓
■ 演出:中村敬一
武蔵野音楽大学、同大学院で声楽を専攻、のち舞台監督集団「ザ・スタッフ」に所属してオペラスタッフとして活躍。以後、鈴木敬介、栗山昌良、三谷礼二、西澤敬一のもと演出の研鑚を積む。1989年より文化庁派遣在外研修員としてウィーン国立歌劇場にてオペラ演出を研修。帰国後リメイク版『フィガロの結婚』で高い評価を得、二期会公演『三部作』、東京室内歌劇場公演『ヒロシマのオルフェ』、日生劇場公演『笠地蔵』『北風と太陽』で演出力が絶賛され、95年第23回ジロー・オペラ新人賞を受賞。2000年3月には新国立劇場デビューとなった『沈黙』が高く評価され、01年ザ・カレッジ・オペラハウス公演『ヒロシマのオルフェ』では大阪舞台芸術奨励賞を受賞。オペラの台本も手がけ、松井和彦作曲『笠地蔵』『走れメロス』、新倉健作曲『ポラーノの広場』『窓(ウィンドウズ)』、前田佳世子作曲『どんぐりと山猫』などがある。バロック・オペラの演出も数多く手掛けており、「濱田芳通&アントネッロ」とのタッグは本作で4度目となる。国立音楽大学招聘教授、洗足学園音楽大学客員教授、大阪音楽大学客員教授、大阪教育大学講師、沖縄県立芸術大学講師、常葉大学短期大学部音楽科客員教授。