アーティスト・インタビュー

日本フィル&サントリーホール にじクラ~トークと笑顔と、音楽と 第3回

ピアノ:小林愛実 メッセージ

日本フィルとサントリーホールが贈る、平日2時のクラシックコンサート『にじクラ』。
「トークと笑顔と、音楽と」と題した名曲コンサート新シリーズの第3回には小林愛実(ピアノ)さんが登場。今回の公演のテーマ「ピアノと子ども」にちなんだ質問などにメッセージを寄せていただきました。

今回の演奏曲目 モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調 K. 271「ジュノム」について

昔から大好きな作品の一つです。モーツァルトらしい少年っぽさとシンプルでありながら人々を魅了するメロディが印象的です。第2楽章はヴァリエーションになっていたり、多様性のある作品です。
実は、出産時に流していた曲でもあります。私の子供はマイペースで陣痛が来てもなかなか産まれてくれず、子供はモーツァルトが好きなのかなと思い、携帯を開けたらこの曲がプレイリストに入っていて流しておりました。この曲を聴いたらいきなり産まれて来たのです!

日々の育児のなか、音楽観や人生観に変化はありましたでしょうか?

あります。皆さんにも音楽が優しくなったと言われます。親となりかけがえのない存在を持つことは素晴らしい事だと思います。日々の育児で子供から学ぶ事は多く、私自身も成長していると感じます。

日本フィルとの共演の思い出、サントリーホールの印象、心に残るエピソードがありましたら教えてください。

日本フィルの皆様と定期公演で共演させて頂いたのは、高校生の時にシェレンベルガー指揮でグリーグのコンチェルトを演奏したのが最初だと思います。その時、夫も来てくれていたと思います。また、昨年2月の九州ツアーでは大変お世話になりました。
サントリーホールは、日本を代表する素晴らしいホールで、海外の方からも愛されるホールという印象です。CDデビューコンサートの追加公演で、前半ソロ、後半コンチェルトを演奏いたしましたし、今まで沢山の公演で演奏の機会をいただきました。

©Makoto Nakagawa

にじクラは、平日の午後に贅沢な時間をお過ごしいただき、自然と笑顔になり心が元気になるように、と願い始まったコンサートです。小林さんにとって「つい笑顔になる瞬間」「贅沢な時間の過ごし方」があれば教えてください。

「つい笑顔になる瞬間」は、朝起きてまず最初に子供の笑顔を見る時です。また、「贅沢な時間の過ごし方」は、美容院やマッサージ等、自分へのご褒美に時間を使う事や、温泉に行く事です。

平日の午後マチネの楽しみ方、いらっしゃるお客様へのメッセージをお願いします。

平日は皆様お忙しいと思いますが、この時間は日々の喧騒からはなれ、素晴らしい音楽とともに優雅に過ごして頂ければ嬉しいです。