サントリーホール クリスマスコンサート 2023
バッハ・コレギウム・ジャパン「聖夜のメサイア」
【12月20日発表 出演者変更】
出演を予定しておりました指揮者の鈴木雅明は、体調不良のため出演できなくなりました。
代わりまして、バッハ・コレギウム・ジャパン首席指揮者の鈴木優人が指揮を務めます。
なお、曲目・ソリストに変更はございません。また、指揮者変更に伴う払い戻しは行いません。
「第九」と並ぶ冬の風物詩、『メサイア』全曲演奏会。キリストの降誕、受難、そして復活に至る生涯を描く壮大な作品で、クリスマスシーズンには英米をはじめ世界各国で演奏されます。サントリーホールではバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)の演奏により2001年から毎年開催している名物コンサートです。今年も指揮はBCJ音楽監督の鈴木雅明がつとめ、ソリストには、これまでにもBCJと多数共演しているソプラノ:澤江衣里、アルト(カウンターテナー):クリント・ファン・デア・リンデ、本企画2度目の登場となるテノール:セイル・キム、本企画初登場となるバス:ポール・マックス・ティプトンをお招きします。
★【NEW】 今年の『メサイア』公演にて配布するプログラムに掲載
・『メサイア』プログラム・ノート/那須輝彦(音楽学)
・食事から紐解く、ヘンデル時代のイギリス文化/遠藤雅司(音食紀行)
※ページ下部(動画下)にてご覧いただけます(PDF)
★ 【NEW】 デジタルサントリーホール オンラインイベント 『メサイア』レクチャー
解説:鈴木優人(BCJ首席指揮者)
出演者プロフィール
■ 指揮:鈴木優人 ※出演が決定しました。(12/20)
東京藝術大学卒業および同大学院修了。オランダのハーグ王立音楽院修了。令和2年度(第71回)芸術選奨文部科学大臣新人賞、第18回齋藤秀雄メモリアル基金賞、第18回ホテルオークラ音楽賞、第29回(2021年度)渡邉曉雄音楽基金音楽賞受賞。バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)首席指揮者、読売日本交響楽団指揮者/クリエイティヴ・パートナー、アンサンブル・ジェネシス音楽監督、2023年4月より関西フィルハーモニー管弦楽団首席客演指揮者就任。指揮者としてNHK交響楽団、読売日本交響楽団などと共演するほか、22年4月にはドイツのハンブルク交響楽団に客演。鈴木優人プロデュース・BCJオペラシリーズ、ヘンデル:オペラ『リナルド』(2020)はバロック・オペラの新機軸として高く評価され、第19回佐川吉男音楽賞を受賞。23年10月、ヘンデル:オペラ『ジュリオ・チェーザレ』を上演。22年5月のグルック:オペラ『オルフェオとエウリディーチェ』(勅使川原三郎新演出)で新国立劇場に指揮者として初登場。NHK-FM「古楽の楽しみ」にレギュラー出演するほか、テレビ朝日系列「題名のない音楽会」などメディア出演も多い。録音はBCJとのJ. S. バッハのチェンバロ協奏曲集(BIS)、タメスティとのデュオ(Harmonia Mundi)など多数。調布国際音楽祭エグゼクティブ・プロデューサー。作曲、編曲はもとより、バッハの喪失楽章の復元も多数手がける。ブルーノート東京にも定期的に出演するなど、その活動に垣根はなく、各方面から大きな期待が寄せられている。九州大学客員教授。
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■ ソプラノ:澤江衣里
島根県益田市出身。国立音楽大学卒業。東京藝術大学大学院修士課程および博士課程修了。英国歌曲研究により博士号取得。日本学術振興会より奨学金を得て、ロンドン留学。第79回日本音楽コンクール第2位入賞。第11回東京音楽コンクール最高位。声楽を永井和子、佐藤峰子に師事。2006年よりバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)のアンサンブル・メンバーとして研鑽を積む。ソリストとして日本フィルハーモニー交響楽団、読売日本交響楽団、BCJと共演。バッハ:ロ短調ミサ曲、ロイド゠ウェバー:レクイエムなど後期バロックから現代まで幅広いレパートリーを持つコンサート歌手として活躍している。島根県ふるさと親善大使・遣島使。洗足学園音楽大学非常勤講師。
オフィシャル・ウェブサイト
■ アルト(カウンターテナー):クリント・ファン・デア・リンデ
南アフリカのドラケンスバーグ少年合唱団で10歳のときから歌い始め、英国王立音楽大学に学んだ。ソリストとして長いキャリアを誇り、これまでにエイジ・オブ・インライトゥメント管、アムステルダム・バロック管、ロンドン・フィルをはじめとする主要オーケストラ、サー・ロジャー・ノリントン、トン・コープマン、フリーダー・ベルニウスらの名だたる指揮者と共演している。欧米各地の主要なコンサートホールや歌劇場の舞台に立っており、音楽祭ではBBCプロムス、ライプツィヒ・バッハ音楽祭、エディンバラ国際フェスティバルなどに登場している。オペラでは『ジュリオ・チェーザレ』、『ポッペアの戴冠』、『夏の夜の夢』、『ヴェニスに死す』などで主要な役柄を歌った。録音も数多く、マタイ受難曲、ロ短調ミサ曲、ペルゴレージ『スターバト・マーテル』などがある。
■ テノール:セイル・キム
ローマ・サンタ・チェチーリア音楽院、ジュネーヴ音楽院、チューリッヒ芸術大学でニコライ・ゲッダ、フランコ・コレッリに師事。これまでに、ウィーン楽友協会、ベルリン国立歌劇場、チューリヒ・トーンハレなどで歌い、ヴェルビエ音楽祭、ライプツィヒ・バッハ音楽祭などに招かれた。宗教作品のソリストとして高い評価を受けており、韓国では韓国国立合唱団の『メサイア』で毎年ソリストを務めている。リートではアントワープのデ・シンゲルでリサイタルを行い、ピアノのヘルムート・ドイチュとも共演。オペラでは、アムステルダム・コンセルトヘボウのシャルパンティエ『冥界へ下るオルフェ』題名役で大成功を収めたほか、グルック『オルフェオとエウリディーチェ』、モンテヴェルディ『オルフェオ』などを歌った。2018年より韓国の江原大学校で教鞭を執っている。
■ バス:ポール・マックス・ティプトン
ミシガン大学アナーバー校音楽学部およびイェール大学教会音楽研究所で研鑽を積む。オペラ、オラトリオ、室内楽など多方面にわたって活躍している。レパートリーはシュッツ、モンテヴェルディからブリテン、ボルコムまで幅広く、特にバッハ、ハイドンが高く評価されている。これまでにニューヨーク・フィルハーモニック、オーケストラ・オブ・セント・ルークス、バッハ・コレギウム・ジャパン、エーテボリ・バロックなどと歌い、鈴木雅明、レナード・スラットキン、ヘルムート・リリング、トン・コープマンらの指揮者と共演。スポレート音楽祭、アムステルダムほか各地の古楽音楽祭に招かれている。鈴木雅明とはニコラウス・ブルーンスのソロ・カンタータを録音、レナード・スラットキン指揮ボルコム『無垢と経験の歌』の録音では2006年のグラミー賞3部門を受賞している。
■ 合唱・管弦楽: バッハ・コレギウム・ジャパン
1990年鈴木雅明により創設。音楽監督に鈴木雅明、首席指揮者に鈴木優人を擁する。世界各国から集まる古楽のスペシャリストとともに、オリジナル楽器を用いてバッハを中心とした音楽遺産の理想的上演を目指し演奏活動を行う。多数のCD録音が高い評価を受けるほか、BBCプロムスやカーネギーホールなど世界中で活発な演奏活動を展開。2022年秋のパリ、ウィーンなど9都市を巡る欧州公演においては、満席の聴衆から熱狂的な喝采を浴びた。23年6月ライプツィヒ・バッハ音楽祭フィナーレにも招聘されるなど、日本のみならず世界の音楽シーンを牽引している。第45回サントリー音楽賞を鈴木雅明と共に受賞。18年の年月をかけて完成した『J. S. バッハ:教会カンタータ全曲シリーズ』は、世界的にも貴重な成果として注目を浴び、「ヨーロッパのグラミー賞」と称されるエコー・クラシック賞を受賞。20年秋上演の鈴木優人指揮『ヘンデル:リナルド』公演が、第19回佐川吉男音楽賞を受賞。
■ 指揮:鈴木雅明 ※当初出演を予定しておりましたが、体調不良のため出演できなくなりました
1990年バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)を創設以来、バッハ演奏の第一人者として名声を博す。グループを率いて欧米の主要なホール、音楽祭に度々登場しており、雄弁かつ透明なサウンド、本質に迫る演奏アプローチで、極めて高い評価を積み重ねている。録音も多く、ソロでは『J. S. バッハ:チェンバロ全曲録音シリーズ』、『J. S. バッハ:オルガン傑作集』、『ブクステフーデ:オルガン名曲集』、『スウェーリンク:ジュネーヴ詩編歌』、『J. S. バッハ:オルガン作品集 Vol. 1、2、3』などがある。近年はモダン・オーケストラとも活発に共演し、多彩なレパートリーを披露。2022年12月ニューヨーク・フィルなどに客演。01年ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章、平成23年紫綬褒章など受章。12年バッハの演奏に貢献した世界的音楽家に贈られる「バッハ・メダル」、英国王立音楽院・バッハ賞を受賞。第45回(13年度)サントリー音楽賞をBCJと共に受賞。15年ドイツ・マインツ大学よりグーテンベルク教育賞、21年ロイヤル・カレッジ・オブ・オルガニストよりRCOメダルを受賞。イェール大学アーティスト・イン・レジデンス、シンガポール大学ヨン・シュー・トー音楽院客員教授、神戸松蔭女子学院大学客員教授、東京藝術大学名誉教授、オランダ改革派神学大学名誉博士。
有料オンライン(ライブ&リピート) 配信
クリスマスシーズンに世界中で演奏される『メサイア』をより多くの方にお楽しみいただこうと、昨年に引き続き有料オンライン(ライブ&リピート)配信も行います。
公演当日に別の予定がある方、遠方にお住まいの方や外出の困難な方など、クリスマスの雰囲気を気軽に堪能したい方にお勧めです。公演後のリピート配信あり、12月25日(月)16:00~30日(土)23:00まで視聴できます。
【料金】視聴券2,500円
【発売】12月1日(金)10:00~
【視聴券取り扱い】
・デジタルサントリーホール(サントリーホール・メンバーズ・クラブWEB/チケットぴあ)
※購入には会員登録が必要です(入会金無料)
サントリーホール・メンバーズ・クラブについてはこちら
・イープラス【Streaming+】
サントリーホール×オークラ東京 のスペシャル・コラボレーション
池田順之総料理長による、コンサート限定のクリスマス特別ディナーコース
【日時】 「聖夜のメサイア」終演後19:30~受付開始/20:00~21:30お食事
【会場】 オークラ東京 宴会場「オーチャード」(オークラ プレステージタワー2階)
【チケット料金】 ディナー付きS席 ¥30,000[税・サ込](席数限定)
【メニュー】 全6品のコースメニュー [ドリンク付]
オークラ牛のブッフサレ、海の幸マリネ盛り合わせ、たっぷりオニオン コンソメスープ、国産牛フィレのロースト、赤い果実のムース など
【ご予約・お問合せ】 9月22日(金)10時~受付開始
オークラ東京 イベント係:03-3224-7688(月~金 10~17時、祝日を除く)
ご予約はこちら 【オークラ東京のサイトへ】
サントリーホールチケットセンター (電話※クレジット決済のみ、窓口) 0570-55-0017(10~18時、休館日を除く)
デジタルサントリーホール オンラインイベント
名曲まるわかり!クリスマスを彩るヘンデル『メサイア』レクチャー(お話:鈴木優人)
昨年ご好評いただいたオンラインイベントの再配信が決定しました。バッハ・コレギウム・ジャパン首席指揮者で、指揮者・鍵盤楽器奏者として多方面で活躍している鈴木優人が、『メサイア』をクイズ形式で分かりやすく解説しています。クイズの空欄を全て埋められれば、あなたも『メサイア』博士に!「ハレルヤ・コーラス」などの演奏ハイライトにもご注目ください。
※本公演は予定枚数終了。有料オンライン(ライブ&リピート)配信視聴券は12月1日(金)10時より発売。
♪ 『メサイア』レクチャー動画はこちら
♪ 『メサイア』クイズの解答空欄シートはこちら
『メサイア』を知るキーノート
2001年よりサントリーホールで毎年開催している『メサイア』公演のプログラムの中から、作品を楽しむヒントとなる読み物をご用意しました。
ヘンデル研究の第一人者・三澤寿喜による執筆では、曲目解説をはじめ、ハレルヤ・コーラス起立の由来、ヘンデルの人物像などの“こぼれ話”もご覧いただけます。
また、同じくヘンデル研究者の河村泰子が、クリスマスの風物詩『メサイア』の日本初演と演奏記録をご紹介。
ヨーロッパ文化史研究家の小宮正安は、「時代の申し子? 『メサイア』の誕生」と題して、メサイアが作曲された当時の社会状況に迫ります。
山野雄大(ライター〈音楽・舞踊評論〉)による “『メサイア』はやわかり” では、初めて聴くかたにもわかりやすく聴きどころを紹介しています。
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プログラム・ノート 文:三澤寿喜(ヘンデル研究、ヘンデル・フェスティバル・ジャパン実行委員長)
オペラとオラトリオ / 『メサイア』:作曲と初演 / 対照的なオラトリオ:『サムソン』と『メサイア』 / 『メサイア』の魅力 / 魅力的なメロディー、そして借用について
*2015年プログラムより(PDF) -
メサイアこぼれ話 文:三澤寿喜(ヘンデル研究、ヘンデル・フェスティバル・ジャパン実行委員長)
『メサイア』はなぜクリスマス・シーズンに演奏されるのか / ハレルヤ・コーラス起立の由来 / ヘンデルの英語力 / バッハとヘンデル / ヘンデルの歌手たち/ ヘンデルの人物像 *2005年プログラムより(PDF) -
クリスマスの風物詩、『メサイア』 日本初演と演奏記録 文:河村泰子(ヘンデル研究)
まずは「 ハレルヤ・コーラス」から / 3つの“初演” / いつからクリスマスの曲に? *2018年プログラムより(PDF) -
時代の申し子? 『メサイア』 の誕生 文:小宮正安(ヨーロッパ文化史研究)
有名音楽家の役割とは? / 不安定な国政の直中で / ジョージ2世はなぜ立ち上がった? / 孤児捨子養育院の政治性 *2019年プログラムより(PDF) -
初めて聴くかたに 『メサイア』 はやわかり 文:山野雄大(ライター〈音楽・舞踊評論〉)
ヘンデルはなぜ「 オラトリオ」を書いたのか? / ヘンデルの「オラトリオ」とはどんなもの? / 『メサイア』の巧みと明快 /『メサイア』のくみたて
*2010年プログラムより(PDF)