『サントリーホールでオルガンZANMAI!』でナビゲーターをつとめる七海ひろきさんは、元タカラジェンヌでミュージカルや舞台、テレビで俳優、声優として活躍しています。8月11日の公演を前に初めてサントリーホールを訪れた際に、サントリーホールやオルガンの印象、公演への意気込みなどを伺いました。
今回初めてサントリーホールを訪れて、大ホールの雰囲気や響きにどのような印象を持ちましたか?
入った瞬間に広がる神秘的で厳かな空間に感動しました。
声がどのように響くのか思わず試したのですが、反響が素晴らしく、小さな声や音でも耳や体に響いて本当に素晴らしいと思いました。
実際にオルガンの音を聴いて体験していただきましたが、サントリーホールのオルガンの印象はいかがでしたか?
まず、大きさに圧倒され、同時にとても美しいと感じました。
重厚な音から、軽やかな音色、様々な音を奏でるオルガンに一気に心を奪われました。
クラシックだけでなく、色んなジャンルの曲を聞いてみたくなりました。
七海さんは、宝塚歌劇団の『ベルサイユのばら』シリーズでは、オスカルをはじめとする様々な役を演じられてきました。そんな七海さんにとって、『ベルサイユのばら』に関する思い出やエピソードはありますか?
オスカルを演じた時に、バスティーユへ進撃する場面でリフトがあったのですが、タイミングが合わず、なかなか上手く出来ませんでした。そんな時、リフトをしてくれる衛兵隊のみんなが「オスカル隊長、俺たちを信じて」と言ってくれて、とっても格好良かったのを今でも覚えています。本番は、もちろん全公演成功しました。
「オルガン×ベルサイユのばら」ではオスカルやアンドレなど、様々な役をお一人で演じます。幅広い役を演じるにあたって、心がけていることなどがあれば聞かせていただけますか?また、見どころや聴きどころについてもお願いします。
一人で演じるからこそ、どの役も違う人物として表現できるように頑張りたいです。
魅力的で華やかな世界観を感じて頂けるようにアニメ版を見てイメージを膨らませたいと思います。
聴きどころは、オープニング曲とエンディング曲です。オルガン演奏で聴けるのは、この公演だけだと思うので、朗読からどのように曲が奏でられていくのか合わせてお楽しみください。
七海さんは「オルガン×ベルサイユのばら」の他に、ナビゲーターとして「珠玉のオルガンコンサート」と「トークでもオルガンZANMAI!」にもご出演いただきます。ナビゲーターとして、どんな公演にしたいですか?
これまでオルガンにふれる機会がほとんどなかったので、私も皆さんと一緒に知っていきたいです。微力ではありますが、オルガンを好きな方や初めて聞く方に、この公演を通して夢中になってしまうような、そんなナビゲーターを目指して尽力したいと思います。
最後に、公演に向けての意気込みや抱負をお聞かせください。
一度きりの公演のため緊張しますが、生のオルガンを聞いた時、音を浴びたような感覚になりました。そんな素晴らしい空間で朗読出来ること、とても嬉しいです。ベルサイユに咲く薔薇のように、この公演を華やかに美しく彩れたら幸いです。皆さん、暑い夏の日、美しい音に包まれに来てください。お待ちしています。