主催公演

バークレイズ証券株式会社 特別協賛
東京交響楽団&サントリーホール 「こども定期演奏会」
2022年シーズン 「オーケストラ春夏秋冬 (はる なつ あき ふゆ)

こどもたちが定期的にコンサートホールに行く習慣を身につけ、生活の中にクラシック音楽を取り入れてもらいたいという願いを込めた、日本で初めてのこどものためのオーケストラ定期演奏会。2022年は「オーケストラ春夏秋冬(はるなつあきふゆ)」をテーマに、フル編成のオーケストラによる本格的な演奏をお届けします。
2022年度の指揮者は、21年4月より東京交響楽団正指揮者に就任した原田慶太楼(12/11)に加え、作曲や奏者としてマルチな才能を発揮する鈴木優人(7/10)がこども定期初登場。また、これまでもこども定期に出演し好評を得た気鋭の角田鋼亮(5/8)、川瀬賢太郎(9/4)が登場します。
ソリストは吉村妃鞠(5/8、ヴァイオリン)、神尾真由子(7/10、ヴァイオリン)、角野隼斗(9/4、ピアノ)と、話題のアーティストがそれぞれ出演。各回の指揮者とソリストの分かりやすいお話で楽しく聴けるコンサートは、お子様だけでなく大人の方にもおすすめです。

また、様々な形でこどもたちが「参加できる」こともこども定期の特長。21年にスタートした“こどもと若手作曲家”を結ぶ企画「新曲チャレンジ・プロジェクト」を継続し、テーマ曲募集、オーケストラの一員として演奏する「こども奏者」の募集も行います。

【特別協賛】 バークレイズ証券株式会社
【チケット料金】 年間会員券=12,000円(全席指定・全4回) 1回券=3,500円 (全席指定)

※各公演の詳細は、下記リンク先ページにてご覧いただけます。

「こども定期演奏会」 2022シーズンの聴きどころ

飯田有抄(クラシック音楽ファシリテーター)

♪ こども定期演奏会とは
東京交響楽団&サントリーホール「こども定期演奏会」は年に4回、日曜日の午前11時からコンサートが行われています。小学校1年生以上のお子さんがご入場いただけます。大人が通うオーケストラの定期演奏会と同じように、毎回さまざまな指揮者やソリストが登場し、ナビゲート役の坪井直樹さん(テレビ朝日アナウンサー)とともに、作品や作曲家についてのわかりやすいお話を織りまぜながら、バラエティに富んだ作品を演奏します。オーケストラは東京交響楽団です。親しみやすい名曲から、演奏機会の少ない珍しい作品まで、子どもたちのフレッシュな感性に働きかけるプログラムが組まれます。

過去の公演より 指揮:原田慶太楼 東京交響楽団 
こども奏者

♪ 2022年のテーマは「オーケストラ春夏秋冬(はる なつ あき ふゆ)」
音楽の歴史や楽器、いろいろな作品について、子どもたちに学びや発見をしてもらえるように、こども定期演奏会では毎年さまざまなテーマを設定しています。2022年のテーマは「オーケストラ春夏秋冬(はるなつあきふゆ)」です。いつの時代も音楽家たちは四季折々の気候や景色からインスピレーションを得て、さまざまな作品を生み出してきました。それぞれのシーズンにぜひ聴いてほしい名作がならびます。

5月は「新緑のころ」。指揮者の角田鋼亮さんが、シューマンの交響曲「春」など、みずみずしさあふれる作品を選んでくれました。ソリストには、数々の国際コンクールで優勝をしている10歳のヴァイオリニスト、吉村妃鞠さんが登場します。
7月は「夏だ、祭りだ!」。メンデルスゾーンの『真夏の夜の夢』序曲など、夏を彩る名曲を鈴木優人さんが指揮します。ソリストにヴァイオリニスト神尾真由子さんをお招きして、ピアソラの夏をテーマとした作品も演奏します。
9月は「秋の風景」川瀬賢太郎さんが、映画音楽やショスタコーヴィチの作品を選曲しました。ソリストは、クラシック・ジャズ・ゲーム音楽などのジャンルを自在に行き来しながら、多彩な活躍と人気を誇るピアニスト角野隼斗さん。自作品も披露します。
12月は「冬のあそび」原田慶太楼さんがチャイコフスキーの『くるみ割り人形』など、心弾む冬の名曲を届けてくれます。12月恒例の「こども奏者」との共演、昨年からスタートした「新曲チャレンジ・プロジェクト」など、盛りだくさんの内容です。

過去の公演より 指揮:角田鋼亮 司会:坪井直樹
過去の公演より 指揮:川瀬賢太郎 東京交響楽団

♪ さまざまな参加企画
こども定期演奏会では、子どもたちがいろいろな形で参加できる企画が用意されています。チラシやプログラム冊子は子どもたちが描いたカラフルな絵をもとにデザインされています。コンサートの冒頭に演奏される「2022年シーズンテーマ曲」は、子どもたちが作ったメロディーを題材にオーケストレーションされたオリジナル作品。昨年の新曲チャレンジ・プロジェクトに選ばれ新曲を披露した小田実結子さんが編曲を担当します。また、「こども奏者」として東京交響楽団と一緒にオーケストラの中で演奏することもできます。20年という歴史ある演奏会だけに、かつて「こども奏者」としてステージに立った人たちが今、プロの演奏家として再びこの「こども定期」に帰ってきています。そんな夢のある舞台としても「こども定期」は注目を集めているのです。

2021年からはそうした参加型企画として、もうひとつ新しいプロジェクトがスタートしました。「新曲チャレンジ・プロジェクト」です。これは、子どもたちが作った短いメロディ(モチーフ)を使って、若手作曲家がオーケストラ曲を作曲します。審査を通じて、見事選ばれた作品が「こども定期」のステージで世界初演されるという企画です。東京交響楽団の正指揮者に就任したばかりの原田慶太楼さんの呼びかけからスタートしたプロジェクトで、第一回のテーマは「踊り」でした。
記念すべき初回の演奏作品として選ばれたのは、小田実結子さんの「La danse des enfants 子供たちの踊り」です。子どもたちの応募作品から6つのモチーフを取り入れたリズミカルな作品で、原田さん指揮・東京交響楽団の初演がサントリーホールの大ホールを明るく元気な雰囲気で満たしてくれました。2022年はこどもたちのメロディー6点がすでに決定し、「冬」をテーマにしたオーケストラ作品を募集中です(6月30日締切)。未来にはこの企画から世界にはばたく作曲家の活躍があるかもしれません。子どもたちと若手作曲家たちの創作力のコラボレーションに期待が膨らむプロジェクトです。

「新曲チャレンジ・プロジェクト」初回の演奏作品を作曲した小田実結子 指揮:原田慶太楼 司会:坪井直樹

♪ 20周年を超えて
子どもたちの日常生活にオーケストラの本格的な演奏をコンサートホールで楽しむ習慣を取り入れてもらおうと、こども定期演奏会は2001年より続いてきました。2021年には20周年を記念するガラコンサートが行われ、設立から13年間指揮を務めた大友直人さんのタクトでお祝いのステージが催されました。また、昨シーズンは「オーケストラ・タイムマシーン」と題し、バロック・古典派・ロマン派・近現代の作品を順に取り上げ、7月に沖澤のどかさん、9月は下野竜也さん、12月は原田慶太楼さんが、それぞれテーマに沿った魅力的な作品を選曲・指揮してくれました。

2022年も多くの子どもたちがサントリーホールに来てくれるのを楽しみにお待ちしています!

指揮:大友直人 2021年4月18日
  • 「こども定期演奏会」 第77回【20周年ガラ】 2021年4月18日 
    指揮:大友直人 ピアノ:金子三勇士 東京交響楽団
  • 第77回【20周年ガラ】 2021年4月18日 
    指揮:大友直人 東京交響楽団
  • 第78回【バロック・古典】 2021年7月4日 
    指揮:沖澤のどか ソプラノ:森麻季 東京交響楽団
  • 第78回【バロック・古典】 2021年7月4日 
    指揮:沖澤のどか 東京交響楽団
  • 第79回【ロマン派】 2021年9月5日 
    指揮:下野竜也 ピアノ:小山実稚恵 こどもピアニスト
  • 第79回【ロマン派】 2021年9月5日 
    指揮:下野竜也 東京交響楽団
  • 第80回【近現代】 2021年12月12日 指揮:原田慶太楼 東京交響楽団
  • 第80回【近現代】 2021年12月12日 指揮:原田慶太楼 東京交響楽団