オルガニスト石丸由佳のお話を交えながら生演奏を楽しむ、小学校低学年のお子さまにオススメの公演。お子さまと一緒に考えながら、わかりやすくオルガンの仕組みを学びます。さらに、打楽器奏者の野本洋介とのアンサンブルにも注目。たっぷりとオルガンの世界に浸っていただきます。夏休みの自由研究にもぴったりの毎年人気の公演です。
【出演者変更および曲目変更のお知らせ】
出演を予定しておりましたオルガン奏者の石丸由佳は、新型コロナウイルス感染症の濃厚接触者に指定され、保健所の指導により自宅待機となったため、出演できなくなりました。代役として、勝山雅世、山口綾規が出演いたします。また、発表しておりました演奏曲も下記の通り一部変更いたします。お客様には大変ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます。
なお、サントリーホール関係者および当該公演の他の出演者・関係者には、濃厚接触者はおりません。
この変更に伴い、ご希望の方にはチケット代の払い戻しを承ります。
払い戻し方法詳細についてはこちらをご覧ください。

【会場】　大ホール
【時間】　10:00開始（9:45開場、11:50終了予定）
【出演】　勝山雅世、山口綾規（オルガン・お話）、野本洋介（打楽器）　ほか　
【曲目】　チャイコフスキー：バレエ組曲『くるみ割り人形』 作品71a より　ほか
　　　　（変更前）　J.S.バッハ：幻想曲 ハ長調 BWV570
　　　　（変更後）　J.S.バッハ：前奏曲 ト長調 BWV541-1
【料金】　入場料：1,000円（こども、おとなとも）　＊4歳以上入場可

これから活躍の場を広げていく3名の若手オルガニストによる、ポジティフオルガン（小型オルガン）のコンサート。それぞれの魅力あふれる世界を表現するプログラムをご用意してお待ちしています。入場無料、事前申込制（全指定席、先着順、残席がある場合は当日受付）にてご来場いただけます。お気軽にお立ち寄りください。　※申込受付は終了しました

【会場】　ブルーローズ（小ホール）
【時間】　12:00～13:20
【出演】　尾崎麻衣子（オルガン）、東方理紗（オルガン）、安井 歩（オルガン）
【料金】　入場無料・事前申込制（全指定席、先着順、残席がある場合は当日受付）＊4歳以上入場可
　　　　※各奏者ごとの入れ替え制ではございません。
【申込】　6月7日（月）10:00～8月5日（木）まで、サントリーホールHP（当ページ）およびサントリーホールチケットセンターで受付します。

オルガンの中には風をパイプに送るために、人間でいう肺や横隔膜といった機能をもつ装置が組み込まれています。まるで人間が呼吸をしているかのように、空気をパイプに吹き込み生まれる音色は、無限に近い多種多様な響きを聞かせてくれます。長年『それいけ！オルガン探検隊（現オルガン研究所）』に携わり、こどもたちにオルガンの魅力を伝えてきた勝山雅世が魅せるのは、オルガンの王道と言われるJ.S.バッハの作品や日本人の作品まで幅広く取り上げた、オルガンの響きを拡げていくようなプログラム。豊富な音色を奏でるオルガンの息吹を感じる必聴のコンサートです。

【プログラム・ノートより】
勝山雅世さんに聞く 「呼吸するオルガン」 の聴きどころ　 （聞き手：飯田有抄）
■ホール全体が人体に？！
「呼吸するオルガン」と題した今回のコンサートは、サントリーホールをひとりの人間に見立てています。ホールのオルガンには、風を送る吹子が二つ付いています。それが人間の肺にあたります。そしてさまざまな音色を響かせるパイプは、人間の毛細血管です。客席のお客さまひとりひとりは細胞です。肺で取り込んだ酸素が、血管を通じて全身の細胞へと行き渡るように、オルガンの吹子で作った空気が、パイプを通じて音楽となり、客席の皆さんが生き生きとなるような、そんな演奏を目指したいと思っています。
＞ 全文はこちら（PDF）

【会場】　大ホール
【時間】　13:30開演（13:00開場、14:30終演予定）
【出演】　勝山雅世（オルガン）
【曲目】　J. S. バッハ：前奏曲とフーガ ホ短調 BWV 548
　　　　西村 朗：オルガンのための前奏曲『焔の幻影』　ほか
【料金】　指定：1,500円

大ホールのオルガンとは違う、独特な音色を奏でるポジティフオルガン。その響きを、演奏者と客席の距離の近さが魅力のブルーローズで、たっぷりとご堪能ください。演奏には昨年に引き続き、サントリーホールのポジティフオルガンと相思相愛ともいえる花澤絢子が登場します。
入場無料、事前申込制（全指定席、先着順、残席がある場合は当日受付）にてご来場いただけます。お気軽にお立ち寄りください。　※申込受付は終了しました


【会場】　ブルーローズ（小ホール）
【時間】　14:50開演（14:30会場、15:20終演予定）
【出演】　花澤絢子（オルガン）
【曲目】　パスクイーニ：『かっこうの歌によるトッカータ』
　　　　スヴェーリンク：『ヘクサコード・ファンタジア』　ほか
【料金】　入場無料・事前申込制（全指定席、先着順、残席がある場合は当日受付）＊4歳以上入場可
【申込】　6月7日（月）10:00～8月5日（木）まで、サントリーホールHP（当ページ）およびサントリーホールチケットセンターで受付します。

みなさん、オルガンにどんなイメージを持っていますか？
有名なJ. S. バッハはオルガン作品を多く残し、たくさんの音楽の礎を築きましたが、現代に至ってもオルガンはたくさんの可能性を秘めて、さらに進化しています。
そんなオルガンの新たな可能性を引き出すのは山口綾規。様々なジャンルの音楽が融合し常に新しい音楽が生まれ続ける「アメリカ」を舞台に、ガーシュウィンの『ラプソディー・イン・ブルー』、アメリカ映画音楽を代表する作品『スター・ウォーズ』など、サントリーホールのオルガンで「アメリカ」を余すところなく表現します。

【プログラム・ノートより】
山口綾規さんに聞く 「オルガンで巡るアメリカ」 の聴きどころ　 （聞き手：飯田有抄）
■アメリカのユニークなオルガン文化
アメリカにはユニークなオルガン文化が花開いていたのをご存知でしょうか。そのひとつが「シアター・オルガン」です。今から100年ほど前、まだ映画に音が付いていなかった時代、映画館ではオルガンが音楽を奏でていました。オルガンは劇伴音楽にとどまらず、映画の演出にも使用され、人々の感動に寄り添う楽器でした。当時の映画館は天井画が描かれていたり、シャンデリアがついていたり豪華絢爛。そこに置かれていたオルガンにもきらびやかな装飾が施されていました。シアター・オルガンに心ひかれた私は、学生時代から何度もアメリカに通って名手たちの演奏に触れました。専門的にオルガンを勉強しようと心に決めたのも、シアター・オルガンとの出会いがあったからでした。アメリカの音楽は？とイメージされるものは、映画音楽をはじめ、ミュージカルやサロン音楽、ムード・ミュージックのようなものまで多岐にわたります。今回はその盛りだくさんの「アメリカ」を一つのオルガンでお楽しみいただきたいと思います。
＞ 全文はこちら（PDF）　※2ページをご覧ください

【会場】　大ホール
【時間】　16:00開演（15:30開場、17:00終演予定）
【出演】　オルガン：山口綾規
【曲目】　ガーシュウィン（山口綾規 編曲）：『ラプソディー・イン・ブルー』
　　　　J. ウィリアムズ（山口綾規 編曲）：映画『スター・ウォーズ』より メインタイトル　ほか
【料金】　指定：1,500円

オルガンビルダーの言葉をきく、愛好家にとっても貴重な機会が『大人のためのオルガンの時間』。国内外の工房で研鑽を積み、日本各地のオルガンの設置、保守にかかわるオルガンビルダー木村秀樹を迎えます。今年のテーマは「オルガンビルダーが語る、オルガンができるまで」。自作のポジティフオルガンを例に、オルガンを作る過程をお話しいたします。

【会場】　ブルーローズ（小ホール）
【時間】　17:15開始（17:00開場、18:00終了予定）
【出演】　お話：木村秀樹（オルガンビルダー）、田中 泰（クラシックソムリエ）
【内容】　『オルガンビルダーが語る、オルガンができるまで』
【料金】　指定：500円

著名な作曲家・音楽家が教会オルガニストを務めてきたフランスのサント゠クロティルド教会。その時代の文化を取り入れながら150年以上も脈々と受け継がれた系譜は、まさにフランスのオルガン音楽の発展そのものと言えます。そんなフランスのオルガン世界をじっくりと堪能することができるのが『讃えるオルガン』。トゥルヌミールやフランクの作品を取り上げ、その脈々と受け継がれてゆく音楽の伝統と革新を、近藤岳が「歌」をテーマにお届けします。

【プログラム・ノートより】
近藤岳さんに聞く 「讃えるオルガン」 の聴きどころ （聞き手：飯田有抄）
■フランスのオルガン音楽の系譜と伝統
パリ7区に1857年に建立したサント・クロティルドという教会があります。留学中だった僕は、威厳に満ちたファサードと天にそびえる2つの尖塔を持つこの教会へ、時折散歩しに行き、教会の中で過ごしたり、オルガンを聴きに出かけたりしました。セザール・フランクにゆかりのある教会なのですが、その名だたる歴代オルガニストたちに思いを馳せていたところ、あることに気がつきました。初代のオルガニストだったフランクは、来年生誕200年を迎えます。第3代のトゥルヌミールは昨年が生誕150年でした。そして第5代のラングレは、今年没後30年というメモリアル・イヤーです。…何という偶然！奇しくも彼らが相次いで記念の年を迎えていたことに気が付き、そのことから浮かび上がってくる、彼らの音楽的な系譜や20世紀に息づくグレゴリオ聖歌をコンサートのテーマにしようと思い至りました。
＞ 全文はこちら（PDF）　※3ページをご覧ください
　
【会場】　大ホール
【時間】　18:30開演（18:00開場、19:30終演）　
【出演】　近藤 岳（オルガン）
【曲目】　トゥルヌミール：パラフレーズ・カリヨン
　　　　ラングレ：『グレゴリオ聖歌による3つのパラフレーズ』作品5 より
　　　　　　　　　第3番 神への感謝の賛歌「テ・デウム」　ほか
【料金】　指定：1,500円

普段なかなかサントリーホールに足をお運びいただけない方、当日ご都合がつかない方のためにオンライン配信もご用意しました。
ご自宅でごゆっくりお楽しみいただけます。対象公演は下記の通りです。
　公演３　『呼吸するオルガン』
　公演５　『オルガンで巡るアメリカ』
　公演６　『大人のためのオルガンの時間』
　公演７　『讃えるオルガン』
＊いずれも2021年8月13日（金）23時までの期間限定配信。

【視聴券発売】　2021年6月7日（月）10時～
※詳細は デジタルサントリーホール をご覧ください。