新型コロナウイルス感染症に係る入国制限措置につき、ヴァイオリン奏者のアレクサンダー・シトコヴェツキーが来日できなくなりました。代役として、金川真弓が出演いたします。出演者変更に伴う払い戻しはございませんので、ご了承ください。
没後25年を迎える武満徹の室内楽と、戦時中に書かれた作品を組み合わせ、「究極の室内楽」を追求します。公演を企画したピアニスト・小菅優をはじめとする今回の出演者たちは戦争を経験しておらず、不安が募る現代だからこそ歴史を振り返り、過去の人々の言葉から見習うことが重要だと感じています。
共演は、アンサンブル・ラロとしてCMG出演経験のある英国王立音楽院教授のアレクサンダー・シトコヴェツキー(ヴァイオリン)、ラトルやバレンボイムが絶賛するドイツの若き至宝ベネディクト・クレックナー(チェロ)、多方面で活躍し小菅優とCDをリリースするなど信頼関係が厚い俊英・吉田誠(クラリネット)の3人。
武満に大きな影響を与えたメシアンや、武満を称賛していたストラヴィンスキー、またショスタコーヴィチが戦時中の親友の死を受けて追悼の念がにじみ出たピアノ三重奏曲第2番など、戦争に振り回された作曲家が苦しみの中で残した作品を取り上げる他、戦争を超越した武満徹の深淵な世界を通じて、改めて音楽の素晴らしさが深く心に刻まれます。