「サントリーホール アカデミー」トピックス

室内楽

2022年9月15日

クァルテット・インテグラ <サントリーホール室内楽アカデミー第5・6期修了生>
第71回ミュンヘン国際音楽コンクール第2位&聴衆賞獲得!

セミ・ファイナルの演奏より ©Daniel Delang
表彰式より ©︎Daniel Delang

サントリーホール室内楽アカデミーで学んだクァルテット・インテグラ(弦楽四重奏)【三澤響果(ヴァイオリン)、菊野凜太郎(ヴァイオリン)、山本一輝(ヴィオラ)、築地杏里(チェロ)】が、9月10日(土)に行われた第71回ミュンヘン国際音楽コンクール弦楽四重奏部門で見事第2位と聴衆賞に輝きました。
歴史と伝統を誇る世界最高峰のミュンヘン国際音楽コンクールにおいて、弦楽四重奏部門の日本人団体では1970年の東京クヮルテットの優勝に続く快挙です。(第3位入賞は2008年、2016年に実績あり)
クァルテット・インテグラは2015年に結成、サントリーホール室内楽アカデミーの第5・6期生として18年9月から22年6月まで在籍しました。

サントリーホール室内楽アカデミーのファカルティ 磯村和英氏(元・東京クヮルテット ヴィオラ奏者)より
 受賞の報を受けてコメント到着!

自分は君たちの今までの軌跡を一緒に辿ってきた者として、
このような賞は与えられるべきだと確信していました。
これを一つの励みとし、ポジティブな結果としてとらえ、
ますます君たちのスタイルを追求し、築いていきましょう。
今後のインテグラに幸あれ!!

クァルテット・インテグラ プロフィール
第71回ミュンヘン国際音楽コンクール弦楽四重奏部門第2位&聴衆賞受賞。バルトーク国際コンクール弦楽四重奏部門第1位。第8回秋吉台音楽コンクール弦楽四重奏部門第1位、ベートーヴェン賞、山口県知事賞(グランプリ)を受賞。キジアーナ音楽院夏期マスタークラスにて、クライヴ・グリーンスミスに師事し、最も優秀な弦楽四重奏団に贈られる“Banca Monte dei Paschi di Siena” Prizeを受賞。第41回霧島国際音楽祭に出演し、堤剛音楽監督賞、霧島国際音楽祭賞を受賞。サントリーホール室内楽アカデミー第5期・第6期フェロー。松尾学術振興財団より助成を受けている。2022年9月よりコルバーン・スクールにレジデンス・アーティストとして在籍。

クァルテット・インテグラ ミュンヘン国際コンクール演奏曲・動画

第1次:9月4日
ハイドン:弦楽四重奏曲第44番 変ロ長調 Hob. III:44
デュティユー:「夜はかくの如し」

第2次:9月6日
シューマン:弦楽四重奏曲第1番 イ短調 作品41-1
リゲティ:弦楽四重奏曲第2番
♪ 演奏動画はこちら ※クァルテット・インテグラの演奏は5:01:50~
セミファイナル:9月8日
モーツァルト:弦楽四重奏曲第15番 ニ短調 K. 421
ヴェーベルン:5つの断章 作品5
ドブリンカ・タバコヴァ: The Ear of Grain for string quarte [ミュンヘン国際音楽コンクール2022委嘱作品]
♪ 演奏動画はこちら ※クァルテット・インテグラの演奏は59:20~
ファイナル:9月10日
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第14番 嬰ハ短調 作品131
バルトーク:弦楽四重奏曲第6番
♪ 演奏動画はこちら ※クァルテット・インテグラの演奏は3:32:25~

ファイナルの演奏動画 ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第14番

審査委員長のクライヴ・グリーンスミス氏と

三澤「歴史のあるコンクールで入賞できたことを嬉しく思います。世界中を飛び回るカルテットを目指したいです」
菊野「このコンクールで演奏できてとても光栄でした。受賞をバネにさらにカルテットの世界を探求していきます」
左から菊野凜太郎、三澤響果、築地杏里、山本一輝

山本「今後の抱負はとにかく続けていくこと。これから何十年か掛けて音楽の真髄に迫っていきたいです」
築地「この大舞台で賞を頂けた事とても嬉しく思っています。このカルテットで音楽に真摯に向き合い続け、成長し続けていきたいです」